《國民的歌手のクーデレとのフラグが丈夫すぎる〜距離を置いてるのに、なんで俺が助けたことになってるんだ!?》第4話 接近?
クラスの子といざこざがあった翌日、クラスに行くと、何人かの子がこっちを見てひそひそ話し始めた。
多分昨日のことだろう。警戒するような奇妙なものを見るような視線がちくちく突き刺さる。
ほんと、子は噂好きだ。気にする素振りを見せるのも癪なので、気にする素振りは見せることなく淡々と自分の機に向かう。
今日は山田さんは早めに來ていたようで、既に隣でノートに何かを書いていた。
自分の席にリュックを置くと、トタトタと足音がこちらに駆け寄ってくる。
「おはよ。昨日のことクラスでだいぶ噂になってるよ」
「だろうね。クラスの視線をこれだけじれば流石に分かるよ。それでなんて言われてるの?」
「急にオタクトークしてくるやばい奴だって」
そういうじか。予想通りというか安直というか。想定済みのことなので別に傷つかない。
「なるほどね。分かってたことだし、それは全然いいよ。自分もあそこで急に絡むのはやり過ぎだとは思ってるし」
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「ならいいけどさ」
「どうせすぐに噂なんて収まるよ。そこまで面白い話じゃないし」
保って三日といったところだろう。多目立つ行はしたけど、向こうだって大袈裟にする気はないだろうから、すぐ薄れるはず。
特に気にすることなく、リュックから教科書を機に移させて秀俊の話を聞き流す。
「あれ? そういえば一限ってなんだっけ?」
「確か數學だろ?」
「やっぱりか。多分教科書忘れたっぽい」
きちんと詰めてきたはずだけど、今振り返ってみると、そういえば昨夜課題をやるために家の機の上に置いてきたことを思い出す。
何度か持ってきた教科書の表紙を確認するが、やはり見當たらない。
「……ねえ、數學の教科書貸してくれない?」
「それ、貸した俺はどうなるんだよ」
「バレたか。ちょろい秀俊なら貸してくれると思ったんだけどなー」
「おい」
冗談で言ってみたが、殘念ながら秀俊は騙されてくれなかった。意外と賢い。
「仕方ない。別のクラスから借りてくるかー」
「確か、隣の2組は數學の授業あったぞ」
「2組? そっちは知り合いいないからなぁ」
殘念ながら2組に知ってる人はいない。同じ中學のやつは別のクラスだし。
どうしたものか、とりあえず知り合いのいるクラスに聞きに行くか迷っている時だった。
「……困ってるなら、見せる?」
「「?!」」
昨日も聞いた聲の主は隣の席の山田さん。まさかの聲かけに俺と秀俊、二人で同時に彼のこと見てしまった。
勢いよく振り向いたきに、山田さんはびくっとを震わせる。
よく見ると山田さんは軽く教科書を摘んでこちらに見せていた。どうやら一緒に見る? ということらしい。
「……大丈夫なら別にいいけれど」
「え、あ、いや……」
急な提案に戸っていると、秀俊が俺の肩に腕を乗せて、ぐいっとをごとひっぱり寄せる。そのまま顔を近づけ、ひそひそと俺に耳打ちした。
「お、おい。いつのまに山田さんと仲良くなったんだ?」
「い、いや、仲良くなったとかないから」
「じゃあ、なんで急に教科書見せるとか言い出してるんだよ」
「知らないよ。俺だってびっくりしてるんだから」
これまで山田さんが俺に何か自分から話しかけてくることなんてほとんどなかった。
教室で一人で勉強していることが多く、誰かと仲良く話しているところは見たことがない。
俺だって昨日聲をかけてきたことが初めてなくらいだ。それが一なぜ? どうしてこんなことに?
秀俊はちらりと山田さんに視線を送る。そして「後で詳しく聞かせろよ」と言い殘して離れていった。
詳しくと言われたところで思い當たる節はない。疑問は盡きないが、今は返事を待つ山田さんに顔を向ける。
「えっと、迷じゃないなら見せてもらえると助かるよ」
「別に、隣だし迷じゃない」
「じゃあ、頼める?」
「うん」
一先ず折角の提案を無下にするわけにもいかないので首を縦にふると、山田さんはいそいそと機を隣にかす。
俺と山田さんの機の間に空いていた隙間がぴたりと埋まる。
山田さんは広げていた教科書を俺の方に半分だけずらした。
「……これで見える?」
「あ、うん。ありがとう」
ちらっと橫を見るといつもよりはっきりと橫顔が見て取れる。意外と長いまつ。きめ細かい。髪に隠れた耳。山田さんとの距離の近さを実する。
「ほんとありがとう」
「別に、困ってるみたいだったから」
「……そっか」
なるほど。困っているように見えたからか。確かに山田さんの言い分は本當だろう。普通の人ならそれでも納得する。だけど本當にそれだけなのだろうか?
これまでほとんど話したことすらなかったのに、昨日からどうしてか話しかけられている。本當にたまたま?
あるとすれば昨日の會話のきっかけ。シャートンについて山田さんは聞いてきた。
昨日の行はどう考えても、他人から見れば引かれる行だった。山田さんが周りの子と関わりがないといっても普通なら引くはず。
てっきり、俺が変に絡みに行ったことが気になって話しかけてきたのかと思っていたが、もしかして……。
「山田さんって、シャートンのファンなの?」
【書籍化・コミカライズ】誰にも愛されなかった醜穢令嬢が幸せになるまで〜嫁ぎ先は暴虐公爵と聞いていたのですが、実は優しく誠実なお方で気がつくと溺愛されていました〜【二章完】
『醜穢令嬢』『傍若無人の人でなし』『ハグル家の疫病神』『骨』──それらは、伯爵家の娘であるアメリアへの蔑稱だ。 その名の通り、アメリアの容姿は目を覆うものがあった。 骨まで見えそうなほど痩せ細った體軀に、不健康な肌色、ドレスは薄汚れている。 義母と腹違いの妹に虐げられ、食事もロクに與えられず、離れに隔離され続けたためだ。 陞爵を目指すハグル家にとって、侍女との不貞によって生まれたアメリアはお荷物でしかなかった。 誰からも愛されず必要とされず、あとは朽ち果てるだけの日々。 今日も一日一回の貧相な食事の足しになればと、庭園の雑草を採取していたある日、アメリアに婚約の話が舞い込む。 お相手は、社交會で『暴虐公爵』と悪名高いローガン公爵。 「この結婚に愛はない」と、當初はドライに接してくるローガンだったが……。 「なんだそのボロボロのドレスは。この金で新しいドレスを買え」「なぜ一食しか食べようとしない。しっかりと三食摂れ」 蓋を開けてみれば、ローガンはちょっぴり口は悪いものの根は優しく誠実な貴公子だった。 幸薄くも健気で前向きなアメリアを、ローガンは無自覚に溺愛していく。 そんな中ローガンは、絶望的な人生の中で培ったアメリアの”ある能力”にも気づき……。 「ハグル家はこんな逸材を押し込めていたのか……國家レベルの損失だ……」「あの……旦那様?」 一方アメリアがいなくなった実家では、ひたひたと崩壊の足音が近づいていて──。 これは、愛されなかった令嬢がちょっぴり言葉はきついけれど優しい公爵に不器用ながらも溺愛され、無自覚に持っていた能力を認められ、幸せになっていく話。 ※書籍化・コミカライズ決定致しました。皆様本當にありがとうございます。 ※ほっこり度&糖分度高めですが、ざまぁ要素もあります。 ※カクヨム、アルファポリス、ノベルアップにも掲載中。 6/3 第一章完結しました。 6/3-6/4日間総合1位 6/3- 6/12 週間総合1位 6/20-7/8 月間総合1位
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