《國民的歌手のクーデレとのフラグが丈夫すぎる〜距離を置いてるのに、なんで俺が助けたことになってるんだ!?》第12話 

「ねぇ、山田さん。パパ活してるって本當なの?」

有馬さんの凜とした聲が教室に響く。ごく普通の話し聲だがよく通り、隣の席の俺はもちろん、周りの何人かのクラスの人も気付いた。

本を読んでいた山田さんがゆっくり顔を上げる。鋭い雙眸が有馬さんを抜く。

「……してないけど」

「じゃあ、何してたの?」

「それ、有馬さんに関係ある?」

「っ……」

暗に拒絶する雰囲気を纏い、低めの聲が山田さんの口かられる。有馬さんの表が僅かに険しくなった。

二人の険悪な雰囲気をじたのか、周りからの視線がさらに集まり始める。話を止め、こっちを見守る人もいた。

「みんな気にしているみたいだから確かめにきたの。してないなら話せるでしょ?」

きつめの聲で詰め寄る有馬さんに山田さんは瞳をしだけ左右に揺らす。何かを迷うような、そんな仕草。だけど「……それは言えない」と首を振る。

「ふーん、そんな言えないことなんだ。それなら疑われても仕方ないと思うのだけど」

「だからしてない」

しだけ山田さんの語気が強くなる。響く聲はし怖い。

子二人の言い爭いはそれだけで注目を浴びる。それも片方は話すのも珍しい山田さんだ。なんだ、なんだと野次馬が増えていく。

何か手助けをするべきだろうか。だが直接本人から要らないも言われている。

それに今のこの狀況。今から割り込んで山田さんを庇えばかなりの注目を浴びるだろう。

どうやら既にクラスの中で山田さんと俺をセットに見られているらしいので、ここでその誤解を深めたくはない。距離を置いておく、そう決めたのだ。

「してないって言われてもね。何してたかを隠してたら、邪推されるのは當然だと思うの。してないなら話しなさい」

「……それは無理」

頑なに拒む山田さん。本を握る手に力がる。親指脇のページに皺がよる。

「別に詳しく話してと言ってるわけじゃないの。ちゃんとした理由があるなら、説明してくれればみんな納得する。軽くも説明できないの?」

「……無理」

首を振る山田さんを見て、有馬さんはわざとらしく大きく息を吐いた。一呼吸の間が二人に空く。

「……ねぇ、本當はしてたんでしょ? だけどそれは認められないから、そうやって曖昧に誤魔化してる。違う?」

「そんなんじゃ……」

「じゃあ、どうして何してたか話せないの? おかしくない? やましいことがあるとしか思えないよね?」

続け様に放つ有馬さんの言葉。その勢いに気圧されたのか、山田さんは黙って俯いてしまう。

周りはただ見ているだけ。誰も二人にってこようとしてこない。

……ああ、まったく。

今回だけ。そう思って口を開こうとしたその時だった。教室の後ろの扉から聲が飛んできた。

「ちょっと、優。何やってるの?」

聲の方を向けば、市川がこっちに歩いてきていた。

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