《モテないキャ平社員の俺はミリオンセラー書籍化作家であることを隠したい! ~転勤先の事務所の3人がWEB作家で俺の大ファンらしく、俺に抱かれてもいいらしい、マジムリヤバイ!〜》74 (仁科視點)仁科さんちで2人きり④

言った、言っちゃった!

花むっちゃんが目を丸くしている。

本気で抱きしめられたらどうしよう。

で、でも……それぐらいの覚悟はないと花むっちゃんは帰ってしまう。

帰ってしまったらなぜかは分からないけど……もう手をばせない所にいってしまう、そんな気がした。

お酒の力を使って、一杯のおねだりをした。

あざとさ承知でがテーブルに乗るようなポーズで男の子を刺激させる。

「ねぇ……おねがい」

「お、お、お」

さっきから視線があたしのに集中してるのも分かっている。

谷間が見えつつも下著は見えない、絶妙のラインになる服を選んだつもりだ。

一応見えた時用にかわいい下著も選んでる。

抱かれたらきっと……そのままいろんな所をられるんだろう。

もしかして一線を越えてしまうかもしれない。一応避妊は用意してるけど、使ってくれるだろうか……。

でもやっぱり怖い。ハグかおりくらいで許してくれないかな。

花むっちゃんは缶チューハイを開けてぐいっと飲み始めた。

酔いに任せて襲ってくるってことかな……。

よし、覚悟を決めるぞ!

「な、なんか眠くなってきたなぁ」

あたしは居間のソファに寢転がる。

「このソファ、ベッドにもなるんだよ~」

ソファーを崩して平面にして、眠れるようにする。

あたしは寢転んで目を瞑った。

なんかおへそがスースーする。もしかして、寢転んだ拍子に服がはだけちゃったかも。

がたっと椅子から立ち上がる音がする。

花むっちゃんが立ち上がったんだ!

そして瞑ってる瞳がじなくなる。

電気を消しちゃった。

ああ……やっぱり來るよね、そうだよね。

中高生のじゃない。大人のだからここまでしたらその先へ行くしかない。

あたし覚悟を決めたよ……。

べ、別にお付き合いする前からの関係を持つことなんてよく聞く話だし……問題ない。

しだけ目を開ける。

近くに花むっちゃんがいた。

「っ!」

あたしはぎゅっと目を瞑った。

來る……來る……來る。

そうしてふわっ……と覆い被さられた。

「ん? 溫かい?」

の溫かさじゃなかった。

ごわごわした気持ちいいり、いつも使ってるからよく分かる。……布。

晝寢用にいつも近くの椅子に畳んでかけておいたんだ。

目を開くと布が優しくかけられていた。

花むっちゃんは……まさか帰っちゃった!?

ばっと立ち上がり暗闇の中、彼の存在を探す。

見つけた! 部屋の隅で座り込んでいた。

「ぐぅ……」

ね、寢てる?

「ウソでしょ……」

あれだけお酒飲んだら我を忘れて襲ってくるのが男の子じゃないの?

ってくるどころか、布をかけてくれて、自分は隅っこで寢てしまうなんて……。

「ふふ……」

何か笑ってしまった。

お盛んな男なら間違った選択肢なんだけど……。

花村飛鷹という男の子ならそれが正解だったのかもしれない。

うぅ……何か酔いが冷めて、頭痛くなってきた……寢よ。

◇◇◇

「おわああっ!」

ん、うるさいな……。

いきなりの聲に目が覚めてしまった。

目を開くと花むっちゃんが頭に手をやっていた。

「お、俺」

くぅ……アタマ痛い。

昨日ちょっと飲み過ぎたかも。

「途中から全然記憶なくて……」

最後に一気飲みしてたもんね。

「お、俺! 酔った勢いで仁科さんに何かしたんじゃないかって……。もしかしたらとんでもないことをやらかしてしまったんじゃ!!」

大丈夫だよ。

「何もなかった」

「いや、でも! お酒に酔って間違いを」

「間違い? 本當に何もなかったよ」

あたしの放った言葉は極めて棒読みだったと思う。

ってか結構勇気出してったのにあんな紳士的な対応されて……昨晩は安心したけど何か無に今、腹が立ってきたぞぉ。

あそこまでいったなら間違い起こせよって思ってしまった。

……朝ごはん作るかな。

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