《モテないキャ平社員の俺はミリオンセラー書籍化作家であることを隠したい! ~転勤先の事務所の3人がWEB作家で俺の大ファンらしく、俺に抱かれてもいいらしい、マジムリヤバイ!〜》85 姉さんと呼ばれたくて②

俺と所長は料理店の外に出ていた。

「所長のそんな格好珍しいですね」

所長の今日は清楚なワンピースを著ている

オーダーメイドのスーツやブランドを固めていたスタイルから比較すれば珍しい格好だ。

「似合ってないと言いたいの? 私だってTPOに合った服裝くらいするわよ。あなただってそうでしょ」

「まぁ……。でも所長だったら自分を貫きそうじゃないですか」

「ウチの親がうるさいのよ。そんな服で行くのはやめなさいってよく言われるわ」

「へぇ、所長でも従うんですね」

「母は私の生産者だけあって口達者でね。それに休日は親のスネかじってるから母にはちょっと弱いのよ」

俺も所長も結局は親には敵わないってことか。

「あぁ、失敗したぁ。こっぴどく振るつもりだったから相手の名前とか確認してなかったのに……まさかあなたが來ることになるなんて」

「俺の顔見た瞬間引き攣ってましたもんね」

「逆にあなたは私の名前を聞いてたっぽいわね」

「ええ、所長がどんな顔をするか興味があったので……でも」

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俺は所長の顔をぐっと見る。

「俺と所長が馴染とは思ってもみませんでしたが」

「……。そうね」

まー、所長の一家は4,5歳で引っ越したらしいから言葉以上の意味はないんだけどな。

「もし……引っ越ししなければずっと家の流は続いていたのかしらね」

「何かもったいない気がしますね……。あ、所長には妹がいるんでしたっけ」

「ええ、あなたと同い年よ」

「所長とよく似てたり?」

「似たもの姉妹とはよく言われるわね。でも殘念、あの子はもう結婚してるし、子供がもうすぐできるわ」

かされていた。

くっそー、もし引っ越ししなければ隣に住んでいる同い年の馴染と2つ上の人お姉さんとふれ合えた可能があったのか。

どうして俺の人生はうまくいかないのだろう……。

結局兄弟姉妹はいないし、お隣と流はないし、友達は男だらけ。

今更、馴染だったと判明してももう遅いんだよ。

「これからどうしようかしら」

「ウチの母さん、話長いんですよね。喋り好きなんで」

「ウチもよ。多分3、4時間は喋ってるわね」

うーむ、どうすっかなぁ。

車で來てるから母さん放って帰るわけにもいかないし……。

「花村くん」

「はい」

所長は楽しそうに微笑んだ。

「2人で遊びにいこっか」

「へ?」

「お姉ちゃんが遊びにつれてってあげるわ」

その姿は本當のお姉さんのようだった。

記憶はないのに初めて聞いた言葉ではない気がする。

本當に昔そんなこと言って俺を引っ張ってくれたような……そんな覚だ。

俺よりもが圧倒的に小さいのに……背が高く見える所、仕事じゃなくても所長

はすごいんだなとじる。

「所長」

「こら、今は仕事中じゃないんだから所長はやめなさい」

「あ、すいません」

「敬語も止。今日だけはお姉ちゃんって呼ぶことを許してあげるわ。私もあなたを飛鷹って呼ぶし」

何のロールプレイだよって思ったけど。

決して嫌なことじゃない。

俺は姉がしかったし……。ありえなかったことを追験できるんじゃって心期待していた。

そんな所長に連れられて、まず行った店は。

「あ~これが噂のレンタルファッションですか」

「ええ、近くに知ってる店があったからね」

俺と所長……じゃなくお姉ちゃんは10分ほど歩いた所のレンタルファッションを取り扱ってる店舗へ向かう。

へー、噂は聞いたことあったけど本當にあるんだな。

レンタルファッションとはその名の通り、プロのスタイリストさんがコーディネイトしてくれた服を借りることができるショップである。

今、著ている服は遊びには適さないので……それ目的のレンタルだ。

特に名乗らなくても店員さんが作さんと言っていたので知り合いのようだった。

「今日は私と彼の分を見繕ってちょうだい。きやすい服でね」

「承知しました。ふふっ、作様が男を連れてこられるなんて……特別な方なのですね」

「むむっ、彼はの繋がらない弟みたいなものよ。いいから早くしてちょうだい」

お姉ちゃんはちょっと戸ったような素振りを見せたが押し切った。

店員さんと結構仲が良いんだろうな。

「お姉ちゃん、よく來るんだね」

「ええ、買ってばっかりだと収納が限界になるからね。買う、迷うかぐらいだったらここで著てから決めてるのよ」

「へぇそうなんだ。お姉ちゃん、すごいね」

「はなむ……飛鷹。そんな弟っぽく演じなくていいわよ。あなたが言うお姉ちゃんって正直気持ち悪いし、姉さんぐらいにしなさい」

「ひどい」

「せめてあと長を15センチめて、顔をくしなさい。もしくはCV緑○くらいのイケボなら何でも許すわ」

「転生しないと無理っすね」

求める條件が厳しすぎる件……。

「じゃあ……今回は仁科さんや九寶さんと話してるじでいくよ。それならいいだろ?」

「そうね、あなたぐらいの長と顔立ちならそれぐらいが妥當だわ」

「姉さんは注文が多いな……」

そんなたわいもない會話をしているとスタイリストさんに呼ばれたので、呼ぶ方へ行くことにする。

プロのスタイリストの指定する服を言われるまま著てみた。

鏡を見せられて、へぇ、俺みたいな男でも結構いいじになるんだなと驚く。

この前の茜さんとのデートもここを使ってなりを整えれば良かった。

姉さんが仕上がるのを待つ。

「お待たせしました。やはり作様はやりがいがありますね。また……モデルをお願いしますね」

「気が向いたらね」

なるほど、店舗のモデルとかやってるから仲がいいのか。

そりゃ姉さんほど人なら映えるよな……。

そうして出てきた姉さんの姿を見て……止まる。

「どう、飛鷹」

「あ……うん、すごく綺麗だよ、姉さん」

本當に綺麗だった。

素人がやるような漠然とした組み合わせではなく、その個人に合ったコーディネートをしているため、この凄さをどう表現していいか分からない。

そのまま夏のファッションモデルとして活躍してもおかしくないくらいだ。

ああ、本當に惜しい。

どうして馴染としてずっと側にいてくれなかったのか、それだけを思う。

著替え終わった俺と姉さんは外へ出た。

「行きましょ、飛鷹!」

「ああ!」

隣に住んでいて2歳年上で人でスタイルが良いお姉さんがいてしい人生でした。

まだまだ所長のターンは続きます。

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