《モテないキャ平社員の俺はミリオンセラー書籍化作家であることを隠したい! ~転勤先の事務所の3人がWEB作家で俺の大ファンらしく、俺に抱かれてもいいらしい、マジムリヤバイ!〜》144 君を絶対に手放さない③
「お疲れ様です、浜山SOの作です」
「同じく花村です」
「おう」
これが報システムアドミニスタ課の吉名課長か。
ハゲ散った頭に図の大きいでぶっとした。いかにも大柄って良く分かる。
この人の下で働くのはある意味相當な忍耐力がいるんだなってじる。
「こちらお土産です。宜しければどうぞ」
「わりぃな」
吉名課長は首で指示をする。
すると若い社員が現れて、所長からのお土産を回収していった。
戦うつもりでここに來ているが、穏便に行くことに越したことはない。
事前に所長からも俺はなるべく喋らないようにと言われている。
男に対して厳しいからな。変なスイッチをれられると困る。……所長のフォローに専念しよう。
「それで……。営業の中でもトップクラスの績を誇る、作ちゃんがどういう風の吹き回しだぁ?」
所長の頬がし引き攣る。
言葉自はそうでもないが、なめ回すようにじろっと所長の顔やを見ており、見られる側は嫌悪を覚えてしまうだろう。
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後ろにいる俺ですらうわって思うんだ。所長は特に思うに違いない。
多分クセなんだろうな。普段からこんなじで社員に接しているのか。
「シスアド課に來たいって言うなら歓迎するぜ」
「ご冗談を。私は口が出てしまうですので」
「そうだろうな。にするなら気の強いは好みだが、部下としてはいらねぇ。互いに関わらない方がのためだ」
「その通りです。ですが……関わる必要が出てきました」
所長がじっと吉名課長を見る。
「仁科の異のことだろう。わざわざそのためにここに來るなんて順序が違うんじゃねぇか」
「他の部長陣には話を通しております。まどろっこしいやりとりより、こちらの方が課長の貴重な時間を使わせずに済むと思いまして」
「まぁな。メールのやりとりとか顔もよく知らねぇやつと電話でやりとりするのは腹が立ってしかたねぇ」
「率直にお願いします。仁科の異を取りやめてください。吉名課長が撤回して頂ければ誰も何も言いません」
ずばっと來た。
社で怒らせると一番やばい人にこうまで言えるなんてさすがだな……って思う。
やっぱ所長には一生ついていきたい。
「できねぇな」
その吐かれた言葉は否定だった。
「beetの不合を何とかするには仁科の力が必要だ。だから呼び戻す、それだけだ」
「彼を強く傷つけておきながら……戻すというのですか!?」
「俺は傷つけた覚えはねぇ。仁科が勝手に傷ついたことを俺のせいにするな」
なんて言い様。
今も続く仁科さんへの嫌がらせの數々を追求したくなったが、察した所長が手を翳して俺を止めようとする。
くっ……、抑えろ、ここで俺が怒鳴った所で相手は意固地になるだけだ。
「それだったら遠隔での勤務、もしくは兼任を要求します。beetシステムの重要は理解していますから。それが終われば営業に戻してください」
「斷る」
「なぜですか!」
「そんな面倒なことをなぜ飲まなきゃならん。ここに來て仕事すりゃいいだろう。デスクもPCも用意してやるんだ。ありがたいと思えよ」
話にならない。
まさか……堂々とこんなことを言ってくるなんて思わなかった。
「仁科は今、たくさんの顧客を抱えています。仁科を指名する顧客も増え、彼無しでは立ち行きません!」
「知ったことかよ。そんなのおまえら営業部が何とかしろ。客の事なんて俺からすればどうでもいいんだよ」
「は?」
「営業1人いなくなった所で替えはいくらでもいるんだろ? だがシスアド課は違う。俺の代わりは俺しかいねぇ。他の奴らもそうだ。beetを使える人間はここにしかいねぇんだ。そんなことも分からねぇのか」
所長はき、吉名課長のデスクに強く手を叩きつける。
「あなたは……私達営業の努力を何だと思っているんです!」
「知らんな。どうせ客にび売るだけの仕事だろ」
「顧客とより良い関係が構築するのにどれだけの時間をかけてきたか」
「仁科が異して2年程度で出來る仕事なんて誰でもできる。その辺の金食い蟲にでもやらせろ!」
「仁科の努力をそんな言葉で……あなたは間違ってる!」
「俺に説教をするな小娘ぇ! 何と言おうが決定は覆さん!」
やばい……ヒートアップしてきた。
しかし吉名課長がそこまで仁科さんを戻そうとしているなんて……。
beetシステムは恐らく仁科さんがいないと修正できない。
譲歩案を提示しているのに認めない頭の固さがネックだ。
0か100しか考えられないのか!
「仁科は絶対に渡さない!」
「黙れ! 俺に刃向かったこと……後悔させてやる!」
もうだめか。俺は所長を肩を摑んだ。
顔を真っ赤にしている吉名課長を見る。
「……俺達は諦めませんから」
「出て行けっ!」
◇◇◇
「あのハゲーーーーーッ!」
「どうどう」
本社を出た俺と所長は人通りのない広場へとやってくる。
吉名課長の言い分には相當腹が立ったが……所長はより一層だろ。
「あぁ……腹が立つぅぅ!」
まだ怒りが収まっていない。
人通りがないとはいえ、人がいないわけではない。さすがに人の目も気になりはじめた。
仕方ない。
俺は所長をがばっと抱きしまる。
「ふぐっ!?」
「落ち著いて……姉さん」
頭をゆったりとでてあげると靜まってきた。
やっぱりハグってのは一番だな……。
好きな人がいるのにハグしちまうなんて……俺ってやつは。
「……ひっく……」
「え、姉さん」
「悔しいよ……。私何もできなかった」
抱きしめた姉さんを見ると悔し涙を流していた。
「仁科を助けてあげらないし、営業はバカにされるし……悔しい」
「うん、そうだね……。でも姉さんは本當に頑張ったと思う」
そんな部下が大好きで仕事熱心な姉さんをもっと強く抱きしめてあげて、頭をでてあげた。
姉さんの涙が止まるまでずっと傍で寄り添い続けた。
「ごめんね、飛鷹」
姉さんの聲が落ち著きを取り戻す。
「俺で良ければ……いつでもめるから」
「ほんと? じゃあ定時も過ぎたし……ご飯でも食べましょうか」
「そうだね。気持ちを落ち著かせよう」
「じゃあ、その後はラブホでえっちしよっか」
「しねぇよ。今日帰らないとダメでしょうが」
「むー」
ったくもう、この人は……。こういう所は可らしいんだよなぁ。
さてと晩メシを食べて浜山に帰らないとな……次の手を考えないと。
「っ?」
會社攜帯が鳴る。浜山SOの事務所から電話のようだ。
「もしもし花村です」
「花村さん! 九寶です!」
「どうした、葵」
「仁科さんが……仁科さんが」
「え?」
「事務所にいたんですけど! 本社から連絡があって……そしたら青い顔して倒れてしまって!」
「なんだって!」
まさか……直接仁科さんに連絡をしたのか!
……くっそ最悪の展開だ!
浜松SOの面々の危機はまだまだ続きます。今は耐える時……。
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