《モテないキャ平社員の俺はミリオンセラー書籍化作家であることを隠したい! ~転勤先の事務所の3人がWEB作家で俺の大ファンらしく、俺に抱かれてもいいらしい、マジムリヤバイ!〜》163 【先輩を好きにさせるための100の言葉】

「うーーーん」

休日の晝間。

俺は今、創作のネタに悩んでいた。

基本的に思い浮かぶネタを注ぎ込んで作品を作るんだが、何作も同時進行で進めていたらネタは無くなっていくもの。

特に今回、書き下ろす予定の話は特にだろう。

うん、意見を聞くか。

801號室を出て、隣の802號室へと出向く。

そこにはテーブルの上でお菓子を食べながら談笑をしている子グループがいた。

「あ、ひーくんお疲れ様。休憩?」

「うん、そんなじ」

「旦那様、お茶をれますね」

さっと葵が席を降りてお茶を用意してくれる。

最高の家事代行だ。一生雇いたい。

「何か悩んでそうですね」

「お米先生が悩むなんて珍しいんじゃない?」

茜さんと姉さんに見破られて思わず苦笑い。

葵が椅子を引いてくれたので座ることにする。

6人テーブルの真ん中に前と橫をが固める素晴らしい配置。

あと1人いれば斜めも埋まったのにな……。

ちなみに葵さんは共同著書作をもの凄い勢いで作している。

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打ち合わせした次の日に2萬文字送ってきたのはびっくりだった。

あの人すげぇ。

「みんなの意見がしいんだ。今新作漫畫のための原作用のネームで【先輩を好きにさせるための100の言葉】ってラブコメ話を書いてるんだ。後輩のの子が毎日100回分の好きを主人公の先輩に言うんだけど。その100回分のネタがさすがに盡きてきそうなんだ」

「ひーくんが好きそうな話だね」

「そんなことより妹サマを書いてください」

「ざまぁはないんですか」

「いいわね。現代ラブコメ! 私は好きよ」

「みんないろんな意見ありがとう。それでさ、好きな人にこういう好きを送ったらエモいんじゃなかってことを教えてしいんだ」

4人の達が顔を見合わせる。

「つまりひーくんがドキリとするくらいの好きを送った人が勝ちってことね」

「面白いですね。やりましょうか」

「いいじゃない。ラブコメ書きとしては負けられないわ。ほらっ、茜さんもですよ」

「え? 私もですか。ま、まぁ……やってみたいことはありますけど」

あれ? 意見をくれるだけでいいんだけど。

まさか実戦してくれるってことか……。

これは良いが見れるかもしれない。

「はい!」

一番最初に手をあげたのは姉さんだった。さすがラブコメばっかり書いてるだけあって……発想力が強い。

俺の前にやってくる。

「ねぇ飛鷹……クイズしよっ」

「う、うん」

「クイズ! 私の好きな人は誰でしょう~」

「ぶふっ!」

それは間違いなく俺だろ。いや、姉さんに好きって言われたのはし前だし……。

いや、さすがに心変わりしていないと思いたい。

むしろ違う人の名前を言ったらそれはそれでキレられそうな気がする。

「ヒント1 同じ會社の人」

「ヒント2 腋をなめが大好き」

「ヒント3 私の目にいます」

「……俺だよね」

「だいせいか~~~い。だからね飛鷹」

姉さんが俺に迫る。

「好き、大好き。飛鷹のこと、大好きよ」

「ぐっはっ!」

なんて攻撃力だ! 可すぎんだろ! めちゃくちゃときめいてしまった。

これを素でやるなんてさすが姉さん。

「いえい! ま、照れてくれるってことはまだまだ私も捨てたもんじゃないってわけね」

「さすが作さん……」

「なるほどよく分かりました」

「むー! ひーくんはあたしの彼氏なんだから」

他のメンバーもやる気満々のようだ。俺はこれをあと3回もけなきゃいけないのか……?

俺は萌え死ぬんじゃないだろうか。

「次はわたしがいきます」

次は葵のようだ。

葵は手で何かの仕草をした。

「花占いってあるじゃないですか。……好き、嫌い、好きってやつ」

「ああ」

花びらを一枚ずつ外していくあれか。

葵は手で花をイメージさせて、一枚ずつ抜いていく仕草を見せた。

「旦那様は……わたしのことをすき」

き通った聲で葵は呟く。

「すき、すき、すき、すき」

そして最後に両手を組んで上目遣いで俺を見る。

「好きっ」

「んぐっ!」

黒髪の超絶にそんな甘い聲で好きなんて言われたらたまらんぞ!

これは中々に來る。

葵もやるわね」

葵ちゃんみたいな清楚系だから出來るわざだよね」

「何かプレッシャーが!」

ご機嫌な葵がテーブルに戻ってくる。

くっ、可かったなぁ。マジで抱きたくなったわ。

「じゃ、じゃあ……次は私が行きます」

「茜さん!」

茜さんが手を上げてやってくる。

敏腕でS社の男社員を手玉に取る彼が何をやるのか、とても気になるぞ!

茜さんは一度深呼吸をした。

「今日の星座占い、花村さんの星座は最下位です!」

茜さんも占いネタか。さぁどうくる。

「でもラッキーアイテムをぎゅっと抱けば運気が上昇します。そんな花村さんのラッキーアイテムは……可いものです!」

茜さんが俺の側に寄る。

「ねぇ……かわいい私をぎゅっとしてもいいですよ」

ぎゅっとします。

俺は茜さんに茜さんにハグしようとした瞬間。

「こらーー!」

一葉からNGの聲が出てしまう。

そこで我に返る。茜さんのびがあまりに上手くて……ぎゅっとしたくなったじゃないか。

「あざとい」

「あざとい」

「あざといですね」

「ちょ、……もう!」

茜さんも相當モノカキしてるもんなぁ。かわいい仕草のネタを持っているもんだ。

これはやばい。みんな可すぎだ。

「じゃあ……最後はあたしだね」

一葉が立ち上がり、側に來る。

「じゃあひーくん、あっち向いてホイやろうか」

「え? ああ」

「じゃんけんホイ!」

あ、負けてしまった。さてどっちにかす?

上か下か右か左か。とりあえず左だ。

「あっち向いて」

俺は首を左に向けて。

「ちゅっ」

「むぐっ!」

ほっぺに當たるらかい

これはまさか!

「えへへ……チューしちゃった」

おおおおおお!

……これは強い。

キスなんてもう何十回としてきたけど……これはぐっとくるなぁ。

「やるわね仁科」

「仁科さんずるいです!」

「いいなぁ」

そんなわけで4人のぐっとくる一撃に俺はクラクラになってしまうのであった。

これはいい作品が書けそうだぞ。

だけど……。

「あと1つネタがしいなぁ。それできりがいいんだよ」

呼びかけてみるが陣はうーんと唸ってしまう。

やっぱ一番のネタを出すもんな。2個目はなかなか難しい。

「そうだ。せっかくだし、葵さんにも聞いてみよっか」

一葉がスマホで葵さんを呼び出した。

確かに1人でも多くネタをもらえるならそれに越したことはない。

『仁科さんどうしました? ってビデオ通話ですか?』

葵さんが出てきた。一葉は映像ありきってことでビデオ通話に設定したようだ。

『って花村さん!? ちょっとすっぴんなのでダメです!』

「大丈夫です。とってもお綺麗ですよ」

『うぅ……』

葵さんにはちょっと悪いなと思ってしまった。

すっぴんはダメと言っているけど、とびっきりの人はすっぴんでも綺麗なわけで……。

そもそも一回溫泉旅行に行っているので全員のすっぴんの姿は頭にっている。

一葉が事を葵さんに説明をした。

『う~~ん、男をぐっとさせる方法ですかぁ』

葵さんは思考するようなそぶりを見せる。

そして……頬をひくつかせて顔を背けた。

『思い浮かばないです……』

「ウソですね。妹があの顔した時は思い浮かんだけど結構恥ずかしいことで無かったことにしたい時です」

『お姉ちゃん!』

さすが雙子姉。妹の生態をよく分かっている。

「葵さんお願いします! 男をぐっとさせる言葉がどうしても必要なんです!」

『う~~~ん、わ、分かりました! あくまで……ネタで……ネタでやるだけですから!』

葵さんを何とか説得することができた。

その葵さんの一撃をけるため一葉からスマホをけ取る。

「じゃ、じゃあ花村さん」

「はい」

「スマホに顔を近づけてください」

こうだろうか。

「もっと近づけてください」

えっと……これくらい?

これ以上近づいたらスマホの表面に口につけてしまいそうなんだが……。

その時だった。

「ちゅっ」

「?」

葵さんがスマホの畫面越しでキスをしてきたのだ。

紛れもなくスマホ越しだった。

『ああああああ! やっぱり恥ずかしい! もうやだぁぁぁ!』

そのままビデオ通話は途切れてしまった。

……うん、これはありだな。スマホ越しのキス。

葵さんやるじゃないか。

「ひーくん、あたし以外とキスしたら浮気だよ」

「畫面越しだよ!?」

一葉だけでなく、わりとみんな冷たかった視線を送ってくる。

この反応的に葵さんの勝利なのかもしれない。

「よし……【先輩を好きにさせるための100の言葉】完させるぞ~~~!」

みなさんはどのヒロインの好きが良かったでしょうか。

ぜひ教えてください!

そして最新作! 正確にはリメイク作!

【昔一緒に遊んだ馴染と留學先の異國で再會したら名家の侯爵令嬢になってた件 ~メディアに世界一と評されるほどの貌とスタイルで滅茶苦茶グイグイ來るせいでいろんな意味で限界なんですが~】

6萬まで投稿してた作品をほぼ書き直して15萬まで溜めております。

今の作者の全力を出していますので応援頂けると幸いです。

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是非ともお願いします!!

今回のお話は新作の方にほんのちょっとだけ関わってきます、宜しければ今後の活のモチベーションとなるため新作のブックマークや★による応援をお願いできればと思います。

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