《包帯の下の君は誰よりも可い 〜いじめられてた包帯を助けたら包帯の下はで、そんな彼からえっちで甘々に迫られる高校生活が始まります〜》第10話、秋奈からの紹介②
待ち合わせの時間は11時半。
合流したら何処かでゆっくりと話をする予定になっている。
そろそろ予定の時間になると思ってスマホを眺めていると、ちょうど秋奈からのメッセージが屆いていた。
『今どこにいる?』
『駅の口近くのベンチ、見えないか?』
『見つけたよ、今行くからね』
そのメッセージを読み終えた後に顔を上げる。俺とユキに手を振って近付いてくる秋奈の姿、その隣にいるが例の友人なのだろう。
俺とユキは二人の姿を見てベンチから立ち上がる。
秋奈とその友人は俺達の前で立ち止まった。
初めて秋奈の私服姿を見るわけだが、全的に暗めで地味な服を著ていて、は殆ど出ていなくて普段の制服姿に似ているようにも見えた。あまり派手な服裝というのが好きではないんだろう。
「晴、待たせてしまったようだね」
「こっちがちょっと早く著いてただけだ、気にしないでくれ。それよりもその隣の子が?」
「うん、紹介する。この子が以前から紹介したいと言っていた小鳥遊(たかなし)立夏(りっか)だ」
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俺は秋奈の隣にいたに目線を合わせる。
茶髪のツインテールで、背丈は俺よりし低いくらい。くりっとした黒い瞳に、凜とした顔立ちの可らしいの子がそこにいた。ギャルっぽい服裝と言えば良いのか、見た目通り格も気そうに見える子だった。
彼は俺と目が合うと元気いっぱいにニコっと笑ってみせる。
「やほやほ! キミが秋奈っちの友達の雛倉くんだねー! よろしくー!」
「よ、よろしく」
秋奈からは自分とは真逆のタイプだとは聞いていた。確かに元気で活発的な印象をけるし、靜かで大人しい格の秋奈とは違うタイプのだと思える。服裝にもその格の違いが現れているようだった。
立夏は俺に挨拶した後、ユキの前に立った。
「わあ、本の白鳩さんがこんな近くにいるー! 初めまして、今日は時間を作ってくれてありがとうね!」
立夏はそう言って頭をぺこりと下げた。
ユキはそれを見てすぐに挨拶を返す。
「初めまして小鳥遊さん。白鳩ユキです、今日はよろしくお願いします」
「白鳩さん、よろしくね! 秋奈っちの紹介の通り、わたしは小鳥遊立夏。秋奈っちとは小學生の頃からの友人なの。わたしずっと白鳩さんとお話がしたくって。でもなかなか自分から話すきっかけを作れなかったから、白鳩さんと同じクラスの秋奈っちに以前からお願いしてたの!」
「そうだったんですね、今日はたくさん話してもらえたら嬉しいです」
「もちろん! 今日を本當に楽しみにしてたの!」
張した面持ちのユキとにっこり笑顔の立夏と話している橫で、俺は小聲で秋奈に問いかけていた。
「確かにお前とは真逆のタイプだな」
「まあね。言っただろう、水と油だったって。けれど今は良い友達さ」
「秋奈っち、って初めて聞いたよ。そんなあだ名で呼ばれてたなんて」
「晴も呼んでみるかい? ボクは構わないよ」
「いや……恥ずかしくてそれは無理だ」
「気にする事はない。ボクとキミの仲じゃないか、さあさあ」
「あ、あきなっち……」
「キミにそう呼ばれると、なんだか甘な響きに聞こえてくるよ」
そんな小聲での會話が聞こえてしまったのだろう。
立夏は秋奈を見てニコニコと笑っている。
「へへっ、聞こえてるよ。雛倉くんって秋奈っちと本當に仲が良いんだね~」
「小鳥遊さん耳が良いんだな、今のが聞こえてたなんて」
「まあねえー。でもほんと不思議だよー。秋奈っちが高校にってから、こうやってお友達を作るなんてさー。雛倉くん、わたしと秋奈っちの付き合いがいつからかって聞いてる?」
「え……? あ、ああ……小學生の頃からの付き合いだって」
「そうそう。秋奈っち、水と油の関係だったけど一緒に居たから化したーってわたしに良く言うんだけどね。ほんと仲良くなるまで時間がかかったんだ。でも雛倉くんとはかなり早く仲良くなったみたいだよね」
「あ、ああ。似た者同士っていうか……秋奈はそう言ってるけど」
「秋奈っち、わたしと話をする時さ、いっつも雛倉くんの話するんだよー? ていうか最近は雛倉くんの話しかしてないかな? 今日は雛倉くんが教科書忘れた~とか、ノートを見せてあげた~とか、ほんと秋奈っちって――ぷぇ!?」
秋奈が機関銃のように喋り続けていた立夏の口を塞いでいた。
いつもは落ち著いている様子の秋奈が、今だけは顔を真っ赤にしながら慌てている姿を見せる。
「――ああ全く! 立夏、キミは本當に!」
「あ、あはは……つい喋りすぎちゃった。ごめんよ、秋奈っち!」
秋奈は俺の方を見る――彼は耳まで真っ赤にしていた。
「ボ、ボクの方から訂正させてくれ。その……たまに話すんだ、立夏とは。それで話題がないから、ついキミの話をしがちで……そ、そう! そこに他意はないというか……ええと」
秋奈の目は泳いでいた。
そうやってあたふたとしながら必死に否定する姿を見ていると、彼は後ろを向いてぼそぼそと小さな聲で話を続けた。
「た、立ち話もなんだ……晝食の時間も近い。何処かに移しよう」
「わたしももっと白鳩さんとお話がしたいし、さんせー!」
「そうですね。それじゃあ晴くん、みんなで一緒に」
「ああ。俺もついていくよ」
秋奈が作ってくれた折角の機會。
楽しい話が出來る事を願いつつ俺は彼達の後を追った。
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