《包帯の下の君は誰よりも可い 〜いじめられてた包帯を助けたら包帯の下はで、そんな彼からえっちで甘々に迫られる高校生活が始まります〜》第10話、クリスマス②

クリスマスパーティーに向けた買いを終えた後、俺の実家へユキと二人でやってきていた。明日のパーティーの為にユキが部屋の飾りつけを手伝ってくれるという話になって、それに甘えさせてもらう形になった。彼が俺の家に訪れるのは數年ぶりの事、久しぶりの俺の家にきらきらと目を輝かせるユキを連れて玄関の前に立っている。

「明日のパーティーへの買い出しだけじゃなくて、手伝いまでしてもらって悪いな」

「悪くなんてありません。あたしもパーティーは楽しみですし、こうやって晴くんのお家にお邪魔できるのは嬉しい事なので」

「そう言ってもらえると助かるよ。それじゃあ中にろっか、期待するものは何もないかもしれないけど」

玄関のドアに手をばして家の中へとっていく。

置かれている靴は母さんのものだけで父さんの靴がない。出かけていないのかと思いながら、俺は靴をいで家へと上がった。

「あれ、ユキ?」

俺が靴をいで家に上がった一方で、玄関に立ったままになっているユキ。外にいたままじゃ寒いだろうに、どうして外に居たままなのかと心配してしまう。

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「ほら上がりなよ。そこじゃ寒いだろ?」

「あ……ごめんなさい。本當に晴くんのお家だ、って見ていたら懐かしくて」

「ユキと一緒に遊んでいたあの頃から何にも変わってないからな」

「あたしの思い出のままです、こうしてまた來れるだなんて嬉しくて」

「俺の部屋とか見たら懐かしすぎて卒倒しちゃうかもな」

「ふふ、そうかもですね。倒れてしまわないよう気をつけないと。ではおじゃまします」

そう言ってユキも家の中へとって、履いているブーツに手をかけた。

リビングの方を手で指し示して促すと、ようやくユキは靴をぎ終えて家に上がる。そのまま彼しだけ張した表で俺の後をついてきた。

「帰ったぞ、母さん」

「お、おじゃまします」

リビングには母さんの姿があって、コタツにりながらテレビを見ている最中だった。扉を開けて中にった後、ユキが母さんに向かってぺこりと頭を下げる。

「あら! ユキちゃん來てくれたのね~待ってたわよ!」

「晴くんのお母様。いつもお世話になってます」

「お世話になってるのはこっちの方よ。晴の面倒を見てくれて本當にありがとね。今日はクリスマスパーティーの準備って話だったわよね、々とありがとうねユキちゃん」

「いえ、騒がしくしてしまうかもしれませんが……明日はよろしくお願いします」

「いくらでも騒がしくしちゃって! パパと二人だと靜かすぎて寂しいくらいなの。明日は晴とユキちゃん、それにお友達も來るのよねえ。楽しみだわ」

「母さん……楽しみって。あのな、頼むからしてこないでくれよ」

「ちょっとくらい良いじゃない、親として晴と仲良くしてくれる友人の子にも挨拶したいわ。ねえユキちゃん、そう思わない?」

「こらユキを巻き込むなって。ともかく明日、俺の部屋には立止な」

「全くもう、つれないわねえ」

ぷりぷりと頬を膨らませながら不満げに呟く母さんだが、俺だって譲るつもりは全くない。何せ明日のクリスマスパーティーの參加者は可の子達ばかり。その景を見られてしまったら何か誤解を生んでしまいそうな気もするからだ。

「ところで父さんは?」

「あんたがさっき、ユキちゃんが明日だけじゃなく今日もお家に來るって連絡してくれたでしょ。今日はイブの日だし、夕食はご馳走にしようって買いに行ったの。という事で今日は二人とも夕食はここで食べていきなさい、折角だから」

「え。準備が終わったらマンションに戻るつもりだったのに」

「だめよ、だめ。味しいおを買ってきてもらうんだから、私達だって晴やユキちゃんと一緒に數年ぶりのクリスマスパーティーをしたいもの」

小學生の頃は毎年のように俺の家でユキと一緒にクリスマスパーティーをやっていた。母さんや父さんもそれを懐かしんでいて、またあの頃のように楽しくイブの日を過ごせればと思っているのなら、それを斷るわけにはいかないだろう。

ユキも母さんの話を聞いて嬉しそうに笑っている。

「ぜひ晴くんのお母様やお父様ともクリスマスを過ごしたいです。それではもしよろしければ夕食をご一緒させてもらっても良いでしょうか?」

「もっちろんよ! それとね、夕食だけじゃなく泊まっていったら? 夜は冷え込むし雪もかなり降るらしいから」

「本當ですか? 晴くんのお家に泊まっていっても良いんですか?」

「ええ、小學生の頃も良くうちに泊まっていったじゃない。懐かしいわねえ、ほんと」

「泊まっていくって言っても何処で寢るんだ?」

「晴のお部屋で良いじゃない。マンションに使うベッドは新しく買ったものだから、あんたの部屋のベッドはそのままだし」

「まじか……」

「まじよ、まじ。ユキちゃん次第だけど、どう?」

「とっても嬉しいです。またこうしてお邪魔出來ただけじゃなく、晴くんのご家族の皆様とクリスマスパーティーだったり、お泊りまでさせてもらえるだなんて……夢を見ているようです」

「夢じゃないのよーユキちゃん。それじゃあ決まりね、今日は家でうんと楽しんでいきなさい」

「はい、よろしくお願いします!」

にこにこと微笑みながら頭を下げるユキ。

こうやって幸せそうに笑っているユキの姿を見ると、お世辭抜きで本當に喜んでいるのが伝わってくる。母さんも笑っていて、小學生の頃によく見た日常が戻ってきたようで俺も嬉しく思っている。

「それじゃあ話も決まった事だし、とりあえずは明日のパーティーに向けて部屋の飾りつけでもするか」

「ですね。秋奈さんや立夏さんが喜んでくれるよう、二人で綺麗な飾りつけをしましょうね」

「飾り付けが終わったらリビングに戻ってきて頂戴ね。今日のパーティーは派手にいくわよ」

こうして今日と明日、家族でのクリスマスパーティーと友人を招いてのクリスマスパーティーが決まる。どちらも騒がしく楽しい日を過ごす為にも俺達は早速パーティーの準備に取り掛かるのだった。

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