《包帯の下の君は誰よりも可い 〜いじめられてた包帯を助けたら包帯の下はで、そんな彼からえっちで甘々に迫られる高校生活が始まります〜》第10話、クリスマス⑥
俺は秋奈を自宅に迎えれると、ユキにスマホで連絡をれた。秋奈が到著した事と立夏が風邪で來れなくなった事を伝えるとすぐに返信が來る。立夏が來れない事を殘念がっていて、自分も今向かっているという返事があった。
秋奈は俺と一緒に部屋に居た。
クリスマスの飾り付けがされた室を見回しながら秋奈は嘆の聲をらしている。
「秋奈、ユキももうすぐ來るってさ。ここでしばらく待っていよう」
「あ、うん」
「クリスマスの飾り付け、どうだ?」
「凄いよ。今日の為に頑張ってくれたんだって、素直にそう思える」
「良かった。ユキに手伝ってもらったんだ、飾り付けとか俺はあんまりセンスないからさ」
「なるほどね。晴と白鳩さんの合作か、とても綺麗だね。ボクも見習いたいよ」
飾り付けのされた立派なクリスマスツリーの置を眺めながら秋奈はそう呟いた。著ているダッフルコートとマフラーをいで、カーディガン姿になる彼。そっとストーブの前に座り込み、手をかざして暖を取り始める。
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「寒かっただろ? お茶でも飲むか? それとも紅茶の方が良い?」
「ありがとう。出來れば紅茶が良いかな、砂糖とミルクたっぷりだと嬉しいよ」
「ミルクティーの砂糖たっぷり、了解」
「それともし良かったら買ってきたケーキを冷蔵庫にれてもらえたり出來ないかい?」
「もちろんだ。秋奈が買ってきてくれたケーキを悪くするわけにはいかないしな」
「うん、よろしく頼むね」
俺は秋奈からケーキのった白い箱をけ取るとキッチンへと向かった。冷蔵庫の空いたスペースに白い箱を片付けたあと、棚の中にあったティーパックを取り出して、牛とお湯を溫め始める。スマホで調べたミルクティーの淹れ方を參考にしながら、最後にシュガーシロップをたっぷりれて完だ。
出來上がったミルクティーを持って部屋に戻ると、秋奈はさっきと変わらない様子でストーブの前で暖まっていた。
「ほら、シロップたっぷりミルクティーだぞ」
「ありがとう。早速飲ませてもらうね」
「クッキーもあるから一緒に食べるか? ほらテーブルの上」
「本當だ、気が利くね。でもパーティーが始まる前にお腹いっぱいになってしまわないかな」
「じゃあ1枚だけ、どうだ?」
「そうだね。じゃあ1枚だけいただくね」
秋奈はテーブルの上のクッキーに手をばす。さくさくと小気味良い音を聞かせながら、ミルクティーをゆっくりと口に運ぶ。味しそうに幸せな顔を浮かべていた。そしてそんな秋奈の様子を眺めながら、俺は部屋の隅に置かれていたバッグが気になっていた。
「なあ秋奈。そのバッグ、中は何なんだ? お菓子や飲み、ケーキは紙袋の中にあったけど」
「あれかい? 立夏がサプライズの為にって用意してくれたんだけどね。肝心の本人が欠席しているから扱いに困っているところだよ」
「サプライズ? そういえばそんな事言ってたな」
「う、うん……まあ気が向いたら、かな」
あはは、と誤魔化すように笑ってみせる秋奈。サプライズと言っていたし俺が驚くような何かがっているのは間違いないと思う。中を知りたい気持ちはあるが、サプライズを催促するのは気が引ける。秋奈の気が向く事を願うばかりだ。
それから俺達はユキが戻ってくるまでゆっくりと時間を過ごした。俺もコーヒーを淹れてきて秋奈の隣でくつろぎながら、二人で他もない會話をする。
そうしてしばらく時間を潰していると、玄関の方から來客を告げるチャイムが聞こえた。
「ユキが來たみたいだ。行ってくる」
「うん、待ってるね」
俺はユキを迎える為に席を立つ。玄関には思った通りユキがいた。彼は肩にかけたトートバッグを下ろしブーツをいでいる最中だった。昨日とは違う暖かそうな明るめののコートを羽織っていて、首元に可らしいリボンを結んだ白のブラウスに、黒のミニスカートを履いている。今日は腳を出していて白い太ももが眩しいくらいだ。
俺が來た事に気付いたのか、顔を上げたユキはふわりと微笑む。
「ただいま、晴くん。遅くなっちゃいました」
「おかえり。寒かったろ、溫かい飲みでも飲むか?」
「ありがとうございます。でしたらホットミルクを頂けますか?」
「もちろん。先に部屋へ行っててくれ、秋奈が待ってる」
「分かりました。では上がらせてもらいますね」
2階に登っていくユキを眺めながら、俺はホットミルクを作りに再びキッチンへと向かう。ユキも甘いのが好きなのでミルクにしばかりのシロップを足すと喜んでくれるのだ。
鍋に牛をれ火にかけ、沸騰しない程度まで溫めたらシロップをれてかき混ぜる。溫まったところでマグカップに移して完だ。出來上がったものをお盆に乗せ2階へと上がる。ドアを開けるとユキは既に俺の部屋に居て、秋奈と隣り合って座っていた。
「ほら、ホットミルク」
「晴くん、ありがとうございます」
溫かなマグカップを冷えていた手で包み、ユキはホットミルクを口へと運ぶ。
「溫かくて味しいです。ちょっぴり甘みをじます」
「ほんのしシロップを足しといた。ユキ、そっちの方が好きだろ」
「はい。覚えてて下さったんですね、嬉しい」
「まあな」
そう言って笑いかけるとユキは嬉しそうに息をつく。そんなユキを見てから、俺は隣に座っている秋奈に話を切り出した。
「それじゃあ立夏は欠席らしいし3人でパーティー始めるか」
「風邪でしたよね。早く調が戻ると良いのですが……」
「微熱くらいだから大丈夫。パーティーの方を始めよう」
「ですね。立夏さんの分も今日はいっぱい遊びましょう」
こうして12月25日、クリスマスを祝った俺達のパーティーが始まる。飾り付けられた俺の部屋で味しいお菓子と飲み、そしてスマホでクリスマスソングを流しながら、今日というこの日を楽しく過ごすのだ。
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