《包帯の下の君は誰よりも可い 〜いじめられてた包帯を助けたら包帯の下はで、そんな彼からえっちで甘々に迫られる高校生活が始まります〜》第6話、ホワイトデー①
バレンタインには対となるイベントが存在する。
ちょうどバレンタインから一ヶ月後の3月14日、ホワイトデーと呼ばれるものだ。
チョコレートを贈ってくれたに今度は男が贈りものをする番で、そのホワイトデーがゆっくりと著実に迫ってきていた。
今年の俺はユキと秋奈、そして生徒會長の3人からチョコレートを渡されたので、何を贈るべきなのか毎日のように悩んでいる。
俺はこういう時に贈りものを選ぶのが苦手な方だった。思い返せばユキの誕生日プレゼントも秋奈と一緒に選んでもらったし、小學生の頃はユキへ贈るものを選ぶ為に母さんにくっついてもらって一緒に百貨店をうろうろとしていた。
そして今。
バレンタインにチョコをくれた秋奈と一緒にホワイトデーの贈りものを選ぶのはどうかと思うし、高校生にもなって母親同伴で、というのは流石にないだろう。
何を買うべきなのか相談出來る相手もおらず、どうしようかと悩んでいた時だった。
「やほやほー! 秋奈っちとユキっちいるー?」
教室に響く元気な聲の方へと顔をあげる。そこに居たのは立夏で、教室の中をきょろきょろと見回していた。けれどちょうど二人共、教室を出ていて今はここに居ない。彼たちの姿がない事に気付いた立夏は、そのまま教室の隅――俺の席の方まで歩いてきた。
「ねえねえ、雛倉くん。二人はー?」
「さあ。用事があるっぽくて出ていったけど」
「なんだ。わたしも用事があったのになあ」
「スマホで連絡すれば良いんじゃないか? そっちの方が手っ取り早いだろ」
「だめだめ。一応わたしってば生徒會の役員だし、校じゃスマホって利用止な校則あるし。文化祭とか特別な日はともかく、今日みたいな普通の日は生徒達の模範がなんちゃら~で使っちゃだめなんだ」
「生徒會役員って大変なんだな……あの校則守ってる人が居るだなんて意外だ……」
「次期生徒會長候補として、規則正しい生活を送ってるからねーこっちは」
ふふん、と腕を組んでドヤ顔を見せる立夏に苦笑しつつ、では規則正しくない生徒の模範として俺が代わりにスマホで連絡を取ってやろうと、制服のポケットへと手をばすと。
「だいじょぶだいじょぶ。そんな急ぎの用じゃないからさー。ていうか借りてたもの返しに來ただけだし」
立夏は紙袋を取り出して、それを秋奈の機の上に置く。
「帰ってきたらじゃあ雛倉くんさ、秋奈っちとユキっちに言っといて。この前借りてたやつ返しに來てたよ―って」
「ああ、わかった……ところでそれ、何を借りたんだ?」
「子の間で流行ってる本だよー、最近忙しくて読めなかったんだよねぇ。でももう読み終わったから返すー」
「そうか……ん?」
「んじゃよろしくねん」
ひらひらと手を振って教室から出ていこうとする立夏の背中を見つめながら、俺はふと考える。
ホワイトデーの贈り。子の流行りに疎い俺では、何をどうしようとも一人ではプレゼントを選べない。ユキや秋奈、生徒會長には何を返すか緒にしておきたいし、どうするべきか思いつかなかった。けれど彼達3人と流もあって、ちゃんと子のトレンドを理解している立夏なら、きっと何かいいアドバイスをくれるかもしれない。
「ちょっと待ってくれ、立夏」
「なあに?」
俺が呼び止めると立夏はくるりと振り向いた。
「あのさ……お願い事があるんだけど、一つ良いか?」
「容による~」
「ええと……そうだな、口で話すと大変だからスマホで相談する……」
「はあい。じゃあ放課後になったら見ておくねーん」
「すまん、助かる」
ばいばーいと再び手を振って教室を出ていく立夏。
その背中を見送った後、俺は早速メッセージアプリを開いて相談したい事を打ち込んで送信した。
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