《ヤンキーが語る昔ばなしシリーズ》29 『走れメロス』
メロスは激怒したのよ。
橫暴な王によ。
わっり。
今日はよ。
ちっと作りたての卵プリン買いにいかねえといけねえからよ。
いきなり始めさせてもらったぜ。
でよ。
メロスがなんで激怒したかっていうとよ。
シトラスって街のディオニス王は人間不信でよ。
無実の人々を殺しまくってたワケ。
メロスは王を説得に行くんだけどよ。
逆に捕まって処刑を言い渡されるワケ。
でも、メロスはどうしても妹の結婚式に顔を出したくてよ。
友人を代わりにしてもいいかと王に頼むのよ。
人間不信の王はよ。
どうせメロスは友人を裏切って帰ってこないと思ってよ。
「もしも3日後までに帰ってこなかったら、友人を処刑する」
つって、メロスを試すのよ。
その友人の名が――えーっと、なんだっけ……
そうそう。
セロリアンティウスよ。
……ややこしい名前でよく覚えてねえけどよ。
まあそんなじのやつよ。
でよ。
メロスは走り出すのよ。
妹の結婚式會場は遠くてよ。
メロスは何度もくじけそうになるのよ。
でもそのたびによ。
友人の……えーっと、なんて名前だっけ――
セロ……セレ……
セノニンティなんとかって奴の顔が思い浮かぶのよ。
ここで俺がくじけたら友人のセノニンティなんとかが殺されてしまう。
メロスはそれだけは嫌だと思ってよ。
走り続けるのよ。
でよ。
なんとか式場についてよ。
メロスは妹と再會して、幸せになれよと助言してよ。
再び王のもとに向かって走り出すのよ。
メロスは不眠不休、飲まず食わずで走り続けてるからよ。
もう意識はギリギリよ。
その上、山のヤンキーに絡まれたり、川の氾濫に巻き込まれたりしてよ。
ついにメロスは倒れこむのよ。
んで、もうすべてを投げ捨てて逃げてやろうとまで考えるのよ。
でもよ。
そこでメロスはまた友人のセリ……セノ……
えーっとなんだっけ……
……ああもうっ!
覚えづれえんだよ!
この友人の名前!
えーっと、ちょっと待てよ。
もうここまで出てんのよ。
セル……セノン……
セなんとかの顔を思い浮かべるのよ。
でよ。
メロスは意地で王のもとに帰るわけ。
再會を果たしたメロスはよ。
人質になってたセなんとかにくじけて裏切ってしまいそうになったことを詫びてよ。
逆にセなんとかはメロスを疑ってしまったことを詫びたのよ。
んで、王はよ。
この二人の友にすんのよ。
で、セなんとかは釈放されてよ。
ディなんとか王は改心して、シなんとかって街は平和に戻るワケ。
んで、メなんとかとセなんとかはずっと友人でいるのよ。
ガチでめでたしめでたしだよな!
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