《50日間のデスゲーム》侵する4day
足音をたてずに前へと進む、なのだが、ここはホームセンターにいるやつの狩り場だ。
「あなたまた」
「仕方ないな」
釣糸に鈴、それを潛り抜ける。これを考えたやつは頭がいいかそれとも経験者だろう。
駐車場には車が多く止めてあり、ある種の迷路と化していて、かつその所々にれると音がする罠がある。こうしておけば警戒するときも罠が仕掛けられない位置に注意しておけば、囮を建に侵させないように警戒する必要もなくなるし、ゾンビが來ても音によって足止めさせることができるかもしれない。
だがその罠も時間がなかったのか、それとも通り抜ける必要があるのか知らないが、掻い潛れるほどのスペースがありそれを掻い潛りながら前へと足を進めていく。
「これで半分か」
「ねえあなたここって」
「シミュレーターの生き殘りかゾンビ映畫大好きなやつかもな」
後者なら面倒くさいが前者なら知り合いであれば楽に渉が進むかもしれないと言う期待がある。まあその時は。
「えっなにあなた」
彼のバーサーカーと言う二つ名が伝わっていることが必要だが。
なぜ彼がバーサーカーと呼ばれるようになったのかは直接聞いたわけではないのだが、
曰くゾンビだろうとプレイヤーだろうとためらいなく殺した、
曰くプレイヤーをむごたらしく撲殺した、
曰く近付いただけで死ぬ、
曰く目があっただけで死ぬ、
曰くむしろ近くにいた方が安全な気もする。
等々言われているようだが、再度言うが直接聞いたことはないので噂話程度だ。その逸話を知っているなら々と取引が楽になるだろう。
「よしここで最後だ」
「うん、やっとついたね」
「ああ、ろう」
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