人を壊すには安心したところから突き落とせ。

「どう言うことだこれは」

「まだ4日ですよ、10分の1も過ぎていない」

町中にある監視カメラ等の映像から観察しているやつらはそう言う。

「この調子では軍は」

「軍に関しては安心してください、兵も敵ですし、助けるべき人民も一言で敵に変えて見せましょう」

まあ、運が良ければ何も言わずともヘリに群がり、裝備や食料を奪ってくれると思うのだが、まだ早い。まだこの生活基盤が壊れておらず、組織もまだ維持できている。今降る雨はどれだけの悲劇を引き起こしてくれるだろうか。そう思考しながら、コーヒーをれる。

悲劇だ、本當に悲劇的だ。今日が雨なことや5日ごとにくるヘリに期待を寄せて騒ぎまくる囮なんかはどうでもよく、問題にしないといけないのは。

「菜々怒ってるよな」

「私はあなたとデートできて楽しいけど」

「俺も嬉しいけど、心配かけてるよなぁ」

菜々の心配だ、ゾンビに襲われていないかとか敵に襲われていないかとか心配すると々出てくる。

「早く終わらしたいけど」

早く行きたいのだが、暴れる囮をなだめる治安維持班、戦闘用意する戦闘班、雨水を集めるために奔走する工作班、ヘリがくるとして著陸場所を機にするリーダーと主任、まだまだ行けそうになかった。

「先に行っちゃう」

「行きたいけど、もの探すとなるとここの人に聞かないといけないし、はぁ」

ため息がこぼれる、むしろため息しかこぼれない。まあそれを目に裝備を整える、と言っても。

「バールとスコップどっちにしようか」

「スコップの方が使いやすくないかな」

「そうかな」

というじで武を手していき、裝備としてスコップと料を手にいれた所で集合をかけられる。やっと突だ。