《50日間のデスゲーム》引っ越ししてくる6day

斎藤。それは3年前の事件の時ガソリンスタンドの上に取り殘されていたところを助けたところからの知り合いだ。なので助けることはやぶさかではないのだが。

「いいけどさ、その後ろのは」

「えっ彼

斎藤以外知らないので聞いてみる、一人目は斎藤の後ろにいる黒髪ロングのだ。

「彼もシミュレーターの時からの知り合いでさ、助けたんだ」

「よろしく、お噂はかねがね」

「どんな噂が、って紗枝にらむな」

「でも」

仮の名稱として斎藤の彼としておくが、その彼が俺と話していると、紗枝がにらんでいた。気持ちはわかる、が今は耐えてほしい。そしてさらに。

「我々はFOXだ」

「狐?」

「それだけか」

「それしか報を開示できない」

FOXと名乗る兵士が5人、裝備はアサルトライフルやら手榴弾、ナイフ、ばかでっかいリュックを持っている男達だ。

「この娘もかわいいねぇ」

「FOX5」

「わかってますよ」

玄関先においてあるスコップに手が延びそうになるのをこらえる。殺しても意味がない。

「場所の提供は」

「その前に何で場所を提供しないといけないんだ」

そもそもそれからだ。

「たまたま旅行に來てて、まともな避難先がなかった」

「斎藤はいい」

「おっ」

「6階から上は掃除してあるから好きに使ってくれ、食事は自分持ち」

「おおっ太っ腹だな」

斎藤達は生存者ならそんなに問題を起こさないだろう。それにここはマンションであって、自分達の生活スペースが犯されなければ好きに使ってくれて構わない。

ただ囮を飼う予定は今のところはない、まあ一いるが、ぶっちゃけてしまえばあれが死のうが生きようがどうでもいいのだ。ただ菜々の面倒を見てくれるのであればその分の対価は払うつもりだ。

「でなんのようだ」

「我々はヘリで降り立ったのだが」

「そもそもなんで來た」

「あっそれ俺も聞きたかった」

「聞いとけよ」

「護衛に使えそうだったんだよ」

「というか何度ここが」

「こんなに早い段階であんな殺し方ができそうなのはバーサーカーしかいないよ」

「 」

「怖い、怖い」

斎藤との無駄話の間に、狐達のリーダーは何かを決めると、1枚の寫真を見せてくる。そこにはいかにも盜撮されたような寫真であり、そこには車と男が寫っていた。

「この男に見覚えは」

「さあ」

「知らない」

「なら昴隼人と言う名前は」

スバルハヤトと聞かされても知らないものは知らない。と言うか正直人の名前を覚えるのは苦手だし、顔とかも興味がない。そ

もそも紗枝と菜々さえいればいいのだからそれ以外のやつらなんてどうでもいいのだ。

「この男は」

「シミュレーターのモニターに映っていた」

「よく覚えていたな」

と言われても、シミュレーターでは始まりを告げるときに誰かがルール説明をしていたのだが、顔までは覚えていない。まあそれはおいておくとして、その男は何かしたのだろうが。

「生の研究開発、その上使用ときた」

「で確保するのが目標」

「そっ」

正直どうでもよかった。

「まあ確保するまでのに拠點がほしかったらどうぞ、それと食事も提供する気はないし、問題を起こさなければ追い出す気もない」

後、と付け加える。

「ヘリはここに呼ぶな、それだけだ」

「どうしてか、聞いてもいいかなえっと」

「井上「紗枝」」

名前を名乗ろうとしたところで、紗枝の聲が被る。まあ井上と呼んでくれれば後はニュアンスだけでどうにかするからいいかと判斷する。

「理由は簡単だ、人を集まらせたくない。そもそも斎藤の知り合いでなければ、殺してた」

睨み付ける。

「まあ後は勝手にしてくれ、紗枝戻ろう」

「ご近所さんに挨拶いった方がいいのかな」

「むしろ挨拶に來てもらいたいくらいだよ、プランターにさわったら毆りかかろうか」

そうして部屋へと戻っていった。

「パパ、ママどうしたの」

「古い知り合いと、知らない人たちが引っ越してきたから迷かけないようにな」

「はーい」

「じゃあ私はあれ呼んでくるわ」

「ああお願い」

と言うわけで6日目が始まった。

    人が読んでいる<50日間のデスゲーム>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください