《50日間のデスゲーム》ケンカをする7day
「くなっ」
「あなた」
「紗枝っ」
テーブルを蹴りあげ壁代わりにする、狐達にライフルを向けられているのは何でなんだろうか、お隣さんと言うよしみで壁越しに話しかけてみる。
「貴様ら最上階のに何をした」
「最上階の」
誰だろうと考え込むと、答えが出てくる。たぶん菜々の面倒を見てもらっただ。そういえば最近見ていない。
「ああ、で何をしたって」
「FOX4が襲われたぞ、何をしたんだ」
「なにも」
「なにもって、知らないわけがないだろう」
なにも知らないのだ、一番長くいた菜々に聞いてみる。
「何かしたの」
「ううん、けどまたかなくなっちゃったからお掃除大変だったよ」
「ごめんな」
と言うわけで菜々も知らないなら答えようがない。
「知らないぞ」
「ならあの戦闘の痕跡はなんだ」
「あれならおかしくなった人がいたから殺した、でその時にそれを見つけたんだが」
「それって」
狐達は何やら絶句しているようだが、何がおかしいのか理解できない。そこでふと思い出す、おかしくなった男が持っていた謎の映像を思い出した。
「あっそうだ、あのシミュレーターの映像が保存されてたけどさ」
「今はそんな話をしてない」
「ならなんなのさ」
「次に聞こう、彼が言うダーリンとあの片はなんだ」
知るかよと言い返したいが、狐達は何かを否定してしい顔をしている。
「いやそれも知らないんだが」
「噓をつくな」
「夫が噓をつくと思ってるの」
「パパが噓をつくなんて、あっあった、パバ帰り遅くなったよね」
「なら聞かせてやろう、あの片は彼の大切な人だったのか」
「さぁ」
知らないものは知らないのだから仕方ない、がもし狐達が言うことが正しければ彼が壊れるのは理解できる。
「紗枝、彼を殺さず止められる」
「いいけど、あなたもしかして」
「浮気じゃないよ、けどさ狐達が言うことが正しいなら気持ちはわかるし」
「…………………そうね、私もあなたがもし死んじゃったら」
紗枝が泣き始める、菜々もだ。
「パパ、ママ居なくならないよね、居なくならないよね」
「當たり前だよ」
「居なくならないようにけなくした方がいいかな」
「いくら菜々でも」
「ママもけなくしたら」
紗枝と名波がお互いに武を向け合う。
「ふたりとも止まって止まって、ふたりが傷つけ合うところなんて見たくないよ」
その言葉でやっと落ち著く、自分も持っていたスコップを下ろす。
「じゃあ止めにいこうか」
◆◆◆◆◆◆
そう言う訳で10階へと來たのだが。
「ダーリンねえなんで、ダーリンねえってば、ダーリン、ダーリン、ダーリン、ダーリン、ダーリン、ダーリン、ダーリン、ダーリン、ダーリン、ダーリン、ダーリン」
彼が出す聲は。
「まああれくらいは普通だな」
「そうね、止める必要あるのかな」
だがまあ近所迷なので注意する必要があるだろう。
ほんじつのむだぶん
mixi・pixivで無駄文ライターを自稱している私が、 日頃mixiで公開している日記(無駄文と呼んでいます)を 小説家になろうでも掲載してみようと思い実行に移しました。 これは1日1本を目安に続けていこうと思います。 ご笑納くだされば幸いです。
8 178完璧御曹司が、なぜか私にだけ意地悪をしてきます
真面目な百貨店店員、郁美は、なぜかこの百貨店の御曹司である花園に嫌われ、ことあるごとにいじめられている。しかし、借金苦のためにもこの仕事を辭めるわけにはいかない。 そんなある日、花園に借金の事がバレて、無理やり建て替えられてしまう。見返りに彼は、郁美に身體を差し出せと要求してきて――。 ツンデレ年下御曹司と、長女気質苦労人ヒロインの、身體から始まるラブストーリーです!
8 131星乙女の天秤~夫に浮気されたので調停を申し立てた人妻が幸せになるお話~
■電子書籍化されました レーベル:アマゾナイトノベルズ 発売日:2021年2月25日(1巻)、4月22日(2巻) (こちらに投稿している部分は「第一章」として1巻に収録されています) 夫に浮気され、結婚記念日を獨りで過ごしていた林原梓と、見た目は極道の変わり者弁護士桐木敬也が、些細なきっかけで出會って、夫とその不倫相手に離婚調停を申し立て、慰謝料請求するお話。 どう見ても極道です。本當にありがとうございました。 不倫・離婚がテーマではありますが、中身は少女漫畫テイストです。 ■表紙は八魂さま(Twitter→@yadamaxxxxx)に描いて頂きました。キラキラ! →2021/02/08 井笠令子さま(Twitter→@zuborapin)がタイトルロゴを作ってくださいました。八魂さまに調整して頂き、表紙に使わせて頂きました~ ■他サイトに続編を掲載しています。下記をご參照ください。 (この作品は、小説家になろうにも掲載しています。また、この作品を第一章とした作品をムーンライトノベルズおよびエブリスタに掲載しています) 初出・小説家になろう
8 63妹は兄を愛する
初めて好きになった人は血の繋がった二歳年上のお兄ちゃんだった。私が世界で一番欲しいのはたった1つ。大好きなお兄ちゃんの「愛」。
8 186double personality
奇病に悩む【那月冬李】。その秘密は誰にも言えない。
8 122親の操り人形は自らその糸を切ろうとしている
幸せな親に恵まれた青年 毒親に支配された少年 青年は交通事故に遭い、家族を失った。 少年は親から逃げ出し孤獨になった。 運命の悪戯は彼ら二人が出會うことから始まり、協力し合うことでお互い幸せを手に入れたかった。 しかし、青年が言った「交通事故を調べたい」この一言が二人の今後を大きく変えることになる…… ※カクヨム様、エブリスタ様にも連載中です。
8 188