《50日間のデスゲーム》説得する14day
「あなた今日どうするの」
「食料を探しにいかないとな」
食った分を返せとは言ったがすぐに返されるわけもなく、殘された食料をやりくりしていかなければならないのだが、主食が減ったのが痛かった。おかず系の缶詰はまだあるのだが。乾パンは後10しかなく探しにいかなければならない。
「けど探しにいくって」
カレンダーをみる、もう14日目だ。そろそろ引きこもっていたやつらも出てきて、加えて保存の効く食いの奪い合いが始まる。その為に食いがある場所は限定されてしまう。
「危険地帯か囮のいるところか」
「どっちもめんどくさいね」
もうひとつの選択肢として狩りもあるのだが、どこまで汚染されているかわからないので加工してあるものだけにしておきたい。
だが殘された2つの選択肢の場合は報を得なければならず本當なら今日からやろうと思っていたのだが、予定が狂ってしまっていた。
「それならパパ、買いしたら」
菜々はそう提案してくるのだが。
「お金になりそうなものがない」
銃弾に武にとあるにはあるのだが、これは命綱だ、そう簡単には手放せない。まあ紗枝が死にそうで、助かるために必要なら喜んで手放すのだが。
「なっならこの辺りの建を探してみたらどうでしょうか」
レミはそう言う、のだがそれも卻下だ。それは最後の手段にとっておきたい。そして最後の手段を使うまでもない。まだ食べがギリギリだがあるので遠出できる。ならば。
「工業地帯にいく」
「なら連れてってくれ、荷持ちでもなんでもするからよ」
出來る限り視界からはずしていた土下座男が顔を突っ込む。
「けどこの人」
「この人強いなら、生き方を教えてもらった方が」
なにか考え込んでいるが、こちらも考え込む。こいつらを連れていけば持ち出せる食いが増えると。そしたら紗枝とイチャイチャできる時間も増えるだろう。ならばやることはひとつ。
紗枝の説得だ。
ヤンキーが語る昔ばなしシリーズ
ヤンキーが語ってます。
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