《50日間のデスゲーム》死闘する15day

手は震え、狙いは定まらないが、それは銃聲を出している俺を狙っている。回り込もうとしている紗枝たちだが、できる限り音をたてずに急いでいるのだが間に合いそうにない。だからできる限り時間と隙を作るだけだ。

「足はどうだよ」

足を狙うのだが、手の震えと銃の反で5発撃ち當たったのは2発。そしてそれも弾かれる。中に分厚い鉄板を仕込んでいるのかもしれない。

「震えくらい納めろよ俺、紗枝のためだろ」

自分にそう言い聞かせるのだがわずかばかり収まるだけで、足を止めることはできずに2階で向かい合う。

長は自分より大きく橫幅も広い。まるでアメリカンフットボールの選手のような敵だ。だが向かい合い気付いたこともある面の目の部分がなにもないのだ。要はそこを撃ち抜くことさえできれば、殺せる。

だがぶれるのだ、當たらずに面に弾かれる。通路をどんどんと後退しながら、引き金を引くのだがそのどれもが外れ続ける。足は速くないので逃げることはできるのだが自力で歩けない囮を擔いでは逃げられないくらいの速さだ。

「リロード」

マガジンを1本撃ち盡くす、殘り2本。震えを止めないと當たりそうにない。もしくは伏せて銃を重で押さえつければ當たるかもしれないが、そんなことをしたらチェーンソーの餌食だ。紗枝の言われなかったら絶対にされたくない。だから撃つのだがやはり當たらない。空になったマガジンを抜き、とそこで。

紗枝が。

「あなたごめん、遅くなった」

その言葉と共に、敵の背中に向かって。ショットガンを。

「私の夫を付きまとうなぁっ」

近距離でぶっぱなす。

「えっ」

弾いた音はないが、それはチェーンソーを振り上げ。

「やらせるか」

敵はまだくがきは鈍い、だから回り込み、紗枝の前に立ち。降り下ろされたチェーンソーを。

「あなたっ」

「くっ逃げろ」

ライフルでけ止め、それで稼いだ時間で紗枝を逃がし。目の前で削られていくライフルを無理矢理押し返し、わずかばかり隙間を作り。

「パパっ」

避ける。そのまま投げ捨て敵と距離をとる。

「菜々は逃げろ」

「でも」

「ママと逃げろっ」

「あなたもう1回挑戦したら」

紗枝がび、そのび聲を遮るように拳銃を撃つ。紗枝のために囮になるのなら。

「あなた早く逃げて」

「パパ早く逃げようよっ」

撃ちきりマガジンを変える。殘り4本。

「逃げられるか、逃げられるかよ、紗枝を守るって決めたんだ、その思いを裏切れるかっ」

震えが止まる、覚が研ぎ澄まされる、時間が遅くじる。だから狙いを定められる。手の震えはもうないし、ほとんど距離をとれてないから外しようがない。問題は敵は再度チェーンソーを振りかぶっていることだろうか。だが問題はない、はずさないという思いと共に目に照準を合わせ、引き金を。

パン

カン

ドンッ

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