工場を漁ったのだが、食料はなくでかいレンチやバール、ハンマー等の接近武しか集まらなかった。他に集めたのはバーナー位か。それを5tトラックのところまで運び込むとそこでさらに狐と出會う。

「あらダーリンに助けられた人たちじゃない」

「何であなたがここに」

「ダーリンについてきたのよ、ねっダーリン」

でかいライフルを抱えた狐は困している、目は困りきっているのだがなにも言わないでおく。

「FOX4合流したか」

「はっ」

「鍵開けますね」

囮は荷臺の鍵を開ける、中には。

「なんだあれ」

「あれさっきのがつけてたのと同じみたいだけど」

「パパ、ママ食べもあるよ」

荷臺には食料や工、そして謎の鎧のようなものがある。

「あれが私たちの渉道だった鎧です」

「あの鎧の回収は」

「一部だけですが、ですがあれがあるなら」

「そうだな」

れてみるのだが、金屬特有の冷たさがあり見る限り重そうだ。

「もう再現はできないですけど」

「その辺りの離しはあとで聞こう、乗り込むんだ」

話を打ち切り、トラックへと乗り込んだ。

◆◆◆◆◆◆

トラックの荷臺ではなく運転席側に座らせられながら移する。運転するは狐、さらに俺と囮が前に座る。何でも各グループのリーダーだけで話がしたいとのことだ。

「それであそこで何があったんだ」

「はいあそこでは、この事件の始まりの日から私たちはここを拠點にしてました。私たちはここでゾンビに抵抗できる手段である武の製作や鎧の製作をしてたのですが、食料調達や度重なる戦闘で鎧2つ作ったところで資を大半失い製作不能になりました」

囮の話を聞きながらトラックは進む。

「そこで私たちは出を決意したのですが、それの払いとして完度の高い鎧を使って付近のゾンビを処理したんですが」

囮の口が止まる。

「今日の明け方、その鎧を著てた人が、急に……………」

「襲ってきたのか」

「……………………はい」

狐が補足を始める。

「部下に鎧を剝いで調べさせたが手首に鎧の破損があったらしい」

「まさかそこから噛まれて」

「多分な、それで井上さんあれの強度は」

噓をつく必要がないので正直に答える。

「ライフル弾が貫通しない」

「そこまでか」

「えっと確か元々の製作時にあれだけが孤立してもライフルを撃ちまくって助けられるようにと作ったみたいです」

「後ろに積んであるのは」

「はそれくらいなのですが末端は、それと取引用にするから完度はそれくらいでいいって言う話でした」

「つまりあれを使うとしたら完させないといけないか」

狐は考え始める。

「井上さん、あれの材料集めは」

「手伝わないよ、依頼なら考えるけど」

「それはそうと安全な場所って」

囮が気にするのはそれだけだ。

「どこが安全なんだろうか」

「石井のところに預けよう」

「どこだそこは」

「人の生存圏だな、知り合いだから話くらいは聞いてくれるだろう」

「本當ですか」

囮は喜ぶのだが、いったい何を言っているのだろうか、何で囮のためにここまでしてるのだろうか。

「であんた自は何ができるんだ、あそこは小さい町だからな、手に職つけないと死ぬだけだぞ」

「私、見習いですけど工使えますし、あれの製作手伝ってました」

あれとは後ろの鎧のことだろう、それくらいなら問題ないだろう。

「そっか、なら案するから運転してくれ」

「わかった」

石井のビルを目指してトラックは走り出した