「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ」

「うるさい黙ってろよ」

窓を開きを乗り出しながら、拳銃を撃つ。目的地に近づけば近づくほどゾンビが集まってきており、トラックでの當たりではどうしようもないほどになってしまっているのだ。無理矢理でも間引くしかないのだが人手が足りない。狐も撃ってはいるのだが運転しながらであるし、囮に関してはただただうるさいだけだ。

「ああっくそっ當たんねぇ」

利き手ではない左手での発砲に加え、右へ左へと揺られるのだ當たりようがない。そうしているに撃ちきり、を車に戻す。

「おい、これ集まりすぎだろ」

「知らねぇよ、前見ろ前っ」

なにかを踏みつけ、トラックが倒れるかのごとく揺れる。なのだが倒れること無くハンドル作で簡単に乗りきってしまう。それだけ狐の運転はうまいのだろう。

「次の差點は」

「知るかあのビル目指せ」

目的地は大きく見えやすいので間違いようがないのだが、問題は道が行き止まりになっていないかだ。行き止まりに突っ込んだら最後、なぶり殺されるだろう。それだけは避けないといけなかった。

だがそれも長くは続きそうにない、もう弾がマガジン2本分しかないのだ。これがなくなったら當たりしか無くなる。それは避けないといけない。そんなことをすれば先に壊れるのはトラックの方だ。だから撃ちきるつもりで撃ちまくる。またを乗り出そうとを窓から出そうとしたら、急に右にハンドルを切り、死にかける。窓から投げ出されそうになるのだが、手すりをつかみ投げ出されるのは避けるのだが文句くらいは言わせてもらう。が。その手には拳銃はなく投げ出したことがわかる。これですべての武を失ったのだ。

「何で急に」

トラックが急に止まる、また揺られる。外から人が窓から覗き込む。

「あとはこっちで請け負うからって、あんたは」

「そういうことか、わかった」

「井上さんこの人達は」

「あとで話すよ、あとは任せる」

「でこれは」

「技者込みで売ろうと思って」

それが囮の安全確保にはもっともよく、こっちも利益を得るのでwin-winだろう。というかそうしないと赤字だ、拳銃すら失ったのだ。だが殘りの移はそんなことはあまり気にならないくらいのんびりとしたものだった。ほぼすべてを失ったが、やっとの思いで目的地までたどり著いたのだ。