《50日間のデスゲーム》なつかしい16day
石井の砦が騒がしい中俺達は前に武を取引したところに向かう。武はなんでも手にるのだ、バールしかないので必要なものはここで回収する。
「ここ混んでるね」
「そうだね」
たどり著いた先は、人混みで溢れていた。
「ソラここ危ないから」
「うんそうだねレミ」
「一応菜々も著いてって食べもらってきて」
「うん」
菜々たちとは別行をとる、菜々たちには今は武の補充は必要ないだろう。
「あなた私は」
「紗枝の好きな方で」
「ならあなたについてく」
そう言うわけで紗枝と共に人混みに混ざるのだが、彼らはライフルを多數買い込んでいるようだった。いわく。
「何でこんなことになっているのにニュースで取り上げないんだ」
「これだけでかく隔離したんだから、どこかがあるはずだ」
「そろそろ金がない」
というようなじだ。その大半が今を必死になっているので囮とは言いにくいが、正直出てきても囮にしかなれないだろう。
「あなた暇を見て」
「いや無理だろうな、石井隙ないし」
たぶん石井のことだこれ幸いと戦える人の選別とこれまで戦った人へのボーナスに當てようとするだろう、介するのは大変そうだ。
「あなたあれ信用してるのね」
「信用はしてないけど、考え方は読みやすい」
あれは堅実に人を使い生存確率をあげているのだ、なにか大規模な問題が起きなければここの安全は確保され続けるだろう。
「撃訓練実行中、申し込みはこちらです」
「撃訓練をけとかないとあとで危ないですよ」
「ギルドにらないか、仕事も斡旋できるぞ」
「撃訓練費用はこちら持ち、さああなたも」
「技部では専屬の探索者を募集してまーす」
「武も優先して、って」
助けた囮と目が合うが無視する、そもそも所屬する気は全く持ってない。というより人とかかわり合いたくない、のだが囮はためらわず話しかけてくる。
「あの、あの時は」
無視する。
「あれ、無視してるんですか」
紗枝がバールに手をかける。
「あなたたちなら、って」
「新り離れろ」
ゴツい囮、いやこれは男が近づき謝罪する。
「新りが悪かったなバーサーカー」
「その呼び名好きじゃない」
「あっ、ああ悪いな、あいつは悪いやつじゃないんだがまだここでの知り合いがなくてな、まあなにか手を加えたい武とかがあれば技部に來てくれ」
男は離れるのだが、なぜだか俺に視線が集まる。これは怖いものを見た的な視線だ。あまりいいものではない。並んでいるのだからこちらを見ないでほしいとも言いにくい。だから無視する。
「バーサーカー」
「あれが噂の」
「目を合わすな」
「石井さんからあいつらに関わるなって通達が」
なんだか知らないがまわりに空白ができる。視線がそろそろ怖くなる、嫌なことを思い出しそうになる。だが、紗枝が手を握ってくれたのでそれを便りに耐える。
「みんな殺す」
「それはやめとこう」
紗枝が暴走しかけるのだが、紗枝に視線を集めさせるよりはましだと言い聞かせる。
「けどあなた手が震えてる」
「武を手にいれる前に問題を起こすのは」
「…………………うんそうだね」
空白ができたことで人混みに曬されることがないと言うのはいいことだろうと思い込むことにする。ふと前を見るの誰もいないので前に進む、人に近づくとそいつらは離れていく。いったいなんなのだろうか、まあ時間短になったのはいいことだろう武をもらうために話をする。
「武がほしい」
「金…………あんたらは別か何がいるんだ」
武の選択は山ほどあるのだが、ここは。
「リボルバー10丁にウエストポーチ、それに弾をもらえるだけ」
「わかった、取ってくる」
1番使いなれた、と言っても使いやすい程度だが、考え方はレミと同じだ、銃を大量に持ち、紗枝を守る、たとえ1丁失おうが戦えるように、ずっと戦えるように。
そんなことを考えていると。
「ほらよ」
屆く、あとはもう帰ろう。
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