《50日間のデスゲーム》やっと必要なものを整える19d ay
Aランチを食べ終え、味気ない乾パンを大量に手したあとは必要なもの集めだ。
「あとは武か」
「ええ」
「菜々達は必要ないよね」
「そうだけどな、もうバールじゃ処理しきれない」
そうあのジャングルジムそばでの戦いの際、バールでは腕を折るだけで、頭を潰せない。言うなれば打撃武の限界だろうか、腕、もしくは盾をどうにかした上で弱點を潰さなければならない。そのためには刃がいるのだが。
「刃はなぁ」
管理がめんどくさいのだ、自分達の弱點をさらすことになるのだが、躊躇いはないが技量もない。要するに刃こぼれしないように骨を切らずにだけを斬るという無茶ができないのだ。
「砥石込みで買うの」
「そうなると連戦できなくなるからやめておきたいんだけど」
砥石などで切れ味をよくするという手段もあるがそもそもほとんど使ったことのない道を使いこなせる気がしない。
「なら一杯數揃えようよ」
「數か」
それはいいかもしれないが、その手の刃を使い捨てられるだけの価値なのかどうかが気になるし、數が揃うかどうか。
そんなことを考えながら歩いていると。
「あれ、また來たんですか」
うるさいのに捕まる。
「いやいや、あっそういえば依頼があるですけど、トランシーバーとチェーンソーの回収なんですけどね」
「うるさいっ、夫は今考えてるの邪魔しないで」
「あっ、そうでしたか、で何を考えて」
うるさいのが聞いてくるので無視してやろうと思うのだが、悩みを聞かせて追い払った方がいいだろう。
「近接武を探してる」
「近接、ああなら最近新しく軍用スコップを拾ってきたのがいるから、今整備してるなぁ」
よくわからない単語が出る、軍用スコップ、という怪しげな単語が。
「なにそれ」
「軍で使われてるスコップなんですけどね、を掘るだけじゃなく、切る、刺す、叩くを可能にしてるんですよ。しかも全部鉄製だから普通に」
すごく便利そうな品が出てくる。
「2つ貰おう」
「えっ、いやいや數は」
「おい何をやってる」
そこに石井の部屋であった男も合流するので用件を伝える。
「いや井上さん達が軍用スコップがしいって」
「………………譲ってやれ」
「いやいやせめて」
「譲ってやれ、必要なものは揃ったんだ」
「へっ、班長今」
「揃ったんだ、トランシーバーは1つしかないし、チェーンソーは燃料切れかけだが、揃ったんだ、彼らによって」
「本當ですか」
それは驚いているのだが聲がうるさい、外なら黙らすために処分しているところだ。
「お前は一番良さそうなの持ってこい」
「はいっ」
「それであとは必要なものは」
特に必要なものはないのだが、レミが手をあげる。
「遠くまで弾を飛ばせる武がしい」
「嬢ちゃんサイズのか」
「うん、ソラを守るために必要」
「わかった用意させよう」
レミが急に手を挙げただけであとはなにもでなかった。早々必要なものなんてない、あるとすれば弾くらいだ。なので弾を多目にもらうことにして、石井のところでの用件は終わったのだった。
もしも変わってしまうなら
第二の詩集です。
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