《50日間のデスゲーム》決戦前日23day
「ギルドとして軍の作戦に反対する」
「なにを」
「次は頭を吹っ飛ばされたくないからな、第1俺達はあんたらを信用していない、何が規律だ、何がルールだ。それでこちらを縛り付け、稅と稱して弾と食料を持っていく、なのにやったことはこちらの邪魔か、ふざけるなっ」
會議が荒れる。ここになってギルドと軍の問題が表に出てきてしまう。簡単に言えば軍は仕事をしていないのだ。安全管理も警備もほぼギルドが行っていて、軍が関わるのは『人』が関わることに限定されている。
軍としてもそういった安全管理にも人を出すが、元々の人數がなく、8:2ほどになってしまっていたのだ。それでもこれまではギルドとしては仕事が増えるので食いぶちを稼げるようになったり、軍としては言い方はかなり悪いが、そう言った雑務に人手を裂かれることが減る。だからwin-winの関係であったがそれが崩れつつあるのだ。先の裏切り者事件によって。
「八木、今は」
「石井、あんたには謝してる、それに俺だってこんなところで生き抜くには電気が必要だってことはわかってる、だがなそれよりも信用できねぇやつと地獄にもぐる気はしねぇんだよ、まだ井上達と3人、いやチームメンバー全員で潛ってた方がらくだ。だから言わせてもらう、ギルドの方は強制參加じゃなくて任意參加だ、そいつらと一緒なら斷らせてもらう」
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會議が荒れる、八木たちはギルド戦闘班と呼ばれる、制圧、防衛、救助、等というような確実に戦闘が起こるであろう依頼をこなすスペシャリスト的立ち位置なのだ。今回の任務では軍の半數を投して、更に戦闘班、並びに斎藤さんを主力とした制圧主力部隊を編、更にその他參加者に払いをさせておくと言うのが今回の作戦の基本的なところだ。
主力以外は使い捨てのような扱いになるかもしれないが、一応そんな臭いを含ませた上で契約書にサインさせているので問題ない。だがその戦闘班のトップに近い人が斷るとなると狀況判斷がうまい、使える戦闘班は警戒をしてきて來なくなる可能が高い、まあいなくなるというわけはないだろうが狀況判斷もできないような能力の低いやつがってきたら主力戦力の力は半減以下となってしまうことが考えられる。
かといって八木を強制させれば要らぬ禍を殘す。悩み所だ。どの選択肢をとってもヤバい。
そもそもこの作戦自、失敗は許されない、もし指揮なら立てちゃいけない作戦なのだ。自分の考えではあるが作戦が失敗しても建て直しが効けば問題はない、が今回は無理だ、軍は殘すので最低限度の戦力は殘るだろう、だがそれだけだそこまで達したら現狀維持がギリギリできるだけになるだろう。
「でできないと」
「言えるさ石井、こっちは命賭けてんだ、作戦概要を見たダムの片方から攻めるんじゃなくて両方から攻めさせろ、それならこのくそどもと一緒に行しなくてすむ」
「そうか」
軍の代表、伊藤が口を開く。
「なら元々の予定の通り斎藤はこちらで使うがかまわないだろ」
「それは」
「その代わり外の人間すべてを使わせてやろう、それで構わないか」
「ならいい」
「2人ともそれでいいか」
「ああ」「構わねぇぞ」
「ならいい」
話はなんとかまとまる、助かる。
「ならば補給班は武を解放、ギルドは人員の選出、調理班は前夜祭の準備、そして整備班には、後で発電機稼働人員を出させておく。生存をかけて発電所を奪還する」
「よし」
裝備を固めていく、銃に弾を込め、リュックの中を必要最低限にし、かなり育って來た家庭菜園に水をやれば用意は完了だ。
「あなた準備は」
「當たり前終わってるよ」
「菜々も終わった」
「終わった」
「終わったよ」
「なら行こうか」
集合場所へと向かう。
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