《50日間のデスゲーム》任せ43day

私はいつも人任せにして生きてきた。

始まりは私からちょっかいをかけて馴染みから庇って貰い、その馴染みが戻ってきたところから始まった。

ゾンビが、非日常が襲ってきたのだ。

そんな中でも私は変わることなく人に任せて生きてきた。

戦いは先輩に、渉は先生に、リーダー的な存在は馴染みに、私はただそれについていくだけだった。

それでも、そんなにもつを抱えたのに彼らは前に進んだ。止まることはなかった。失うこともなかった。

時には危なそうな目付きをした人たちと遭遇したり、傍目は普通でももはやなにもかにもが狂っている人達とあったりした、だがそんな狀況でも私は人任せだった。だからなにも気にせず生きてこれた。

そんな私が変わったのは、すべてが遅くなった後だった。

今でも思い出すのは嫌だ、だがこんな狀況だからこそ思い出さないといけない。簡単に言う。先生が死んだ、私のせいで、あっさりと。

先輩も馴染みもめてくれる。だがそんなことを意にかえさず、私は自分を攻め、そして壊れた。いや今となっては自覚があるので、壊れたように演じたと言われてもしかたないかもしれない、が壊れた。

壊れた私を抱えながら、彼らは進んだ。そしてさらに。

先輩を失った。

そこで馴染みと私どちらも壊れた、壊れてしまった。壊れた後の一番最初の記憶は、見知らぬ男に、生きるように説得されたところからだ。

彼は、もしダメそうなら、安全なところはある、そう言って手をばす。

だが私は手を払い、銃を向け、どこかにいくようにぶ。

男はそれを見ても怒らず、なにも言わずに立ち去った。私は他人なんて信じられなくなっていた。

それから私は、馴染みの手を引いて、滅んだ町を歩く、もはやくものはゾンビしかおらず。時おり聞こえる、聞きなれた銃聲が、わずかばかりの生存者がいることを知らせてくれる。

だがそこには近づかず、ゾンビが居そうな所を目指し、馴染みの手を引いて、歩く。

死にたかった。

そのときはそう思っていた。

そして目の前にゾンビがいて。

そのチャンスが訪れたことを理解した上でっ。

本能で。

悟るっ。

「死にたくっないっ」

何をいってるか自分でも理解できない。

自分のを制できない。

だから銃を向けるが、そこには弾切れの銃しかなく。語の主人公のように馴染みが、壊れたところから帰ってくることはなく。

ゾンビはゆっくりと。

「伏せろっ」

び聲。足音。そして。

「大丈夫か」

聞きなれた聲っ。

「後は任せろ、八木さん」

「ああもう、飛び出すなんてバカかよっ、英雄になるのはゲームだけで十分なんだよっ、命なんかもうかけてたまるかよっ、ふざけんなっっっ」

借りている部屋がノックされたことで目を覚ます。廊下にいたのは斎藤だ。

「手を借りたいんだが」

「わかった用意する」

「へっ」

    人が読んでいる<50日間のデスゲーム>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください