《50日間のデスゲーム》退行44day

ショックによる年齢退行癥狀、それがパパとママに出會った後に白のヤツから言われた言葉だ。菜々にはよく分からなかったが、ママは倒れたパパに付き添っていたし、パパはママを、菜々を救うために倒れていたので私には構ってくれなかった。だから私は流されてしまい、パパとママと引き離され、施設とやらに押し込められた。

「あの子なんですが」

そこでは、私と同じようなやつが集められているとのことだったが、菜々と同じではなく、孤児と呼ばれるやつらだったが、菜々にはパパとママがいるのにおかしな話だった。だけど私は頑張った、何度もパパに電話した。出たのはママだったが、ママからパパの様子を聞いた。私にはそれで十分だ。

「ええ、そうなんです、あの事件の時遭遇した2人を両親だと思い込んで」

施設の親と呼ばれてるやつがまた誰かに電話している。そんなのはどうでもいい。いつものように銃を握る。これはおもちゃだが、これがあればパパとママを守れるのだ。けどパパとママは強いから菜々の助けなんて要らないだろうけど。

「それに小學校にもエアガンを持っていったりして」

それはそうとママからパパが目を覚ましたのを聞いた、だからママに相談して2人に會いに行くのだ。そしてそれは今日だ、ヤツが電話しているうちに、窓を靜かに開け、外に抜け出した。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

パパとママと再會した、2人ともいつも通りだった。2人とも菜々を大切にしてくれた。友達もできた、妹分みたいな2人組だ。菜々達は5人組になった。

そして昨日パパがいなくなった。

「パパどこ行ったんだろう」

「夫なら大丈夫、いっ」

「ママ大丈夫」

「ええ、はぁあなたがいてくれたら私はなんでもするのに」

「ママ」

パパは手紙をおいていった、ママの痛みが引くまで安靜にしててくれ、と言う容だ。だから待つ。ママと2人で。レミとソラは用事があるから別のところに行っていた。

「パパ早く帰ってこないかなぁ」

「急ぐぞ」

「まっ待ってくれ」

昨日決めた帰り道を走る、荷を抱えながら。紗枝の、菜々のいる所に。

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