「しねぇっ、しねぇっ、早く死ねっ」

紗枝がやたらめったらとスコップを振るう。

「ママ、パパ」

「ごめん今無理っ」

「これ夫じゃない」

「どうしてパパだよ」

だがやたらめったらでありながらも的確にの首とつくか間接部といった脆いところを狙っている。菜々の悲痛なびが響く。

「夫婦喧嘩してる」

「師匠やめた方が」

レミソラも止めようとするが止まりそうもない。

「大丈夫すぐに終わらせる」

「紗枝っやめてくれ」

反撃しても止められそうだが、反撃できないとしては防戦しかできない。

「その聲で、その顔で、そので、私を呼ぶなっ」

「誰か、誰か止めて」

菜々のびで人が集まる、だが誰も近寄らない。

「なんだよあいつら」

「バーサーカー同士が殺しあってる」

「怖すぎるし」

紗枝の攻撃が鋭くなる、ける手がしびれだす。だが反撃はできない、なぜなら襲っているのは紗枝だからだ。だが紗枝のために死ぬわけにはいかない。

「うわっこっちくんな」

「逃げろっ逃げろっ」

防ぎながら後ろに下がる。

「どうして、どうして死なないの、そのを傷つけたくないから一撃で仕留めるしかないのに」

「うるせぇ、紗枝のために死ぬわけにはいかないんだ」

「お前なんか知らないっ」

びながらも會話が立する、攻撃できなければ説得するしかない。

「紗枝俺を見ろ」

「誰なのよ、誰なのよあなたは、夫をどこにやったのっ」

會話がり立たなくても、立てるしかない。でなければ殺すしかなくなってしまう。それは絶対にできない。出來るわけがない。やってはいけないし、やらせてもいけない。だから、だからだ。持っているスコップをめがけて。

「うらっ」

「っ」

「っ」

スコップのみを叩こうとした、だが避けられる。一旦距離が離れる。お互い肩で息をする。

「まだ死なないの」

「まだ思い出さないのか」

まだ戦闘は続く。