「はぁ早く帰りたい」

昴隼人とか言うやつを捕まえるために自宅に帰るのだが遅い、だから紗枝が急かすので急がそうとするのだが、運ぶものが多く遅くなっているので。

「ダメだって、まぁのんびり帰ろうよ」

「あなたがそういうなら」

そう言いながらのんびりと大行列について歩く、今は相當の數の人が列をしながら進んでいく。全員がお手製の槍を持ち、また何人かがキャスターつきの鉄の板を推し進める。聞いた話によると作戦は4段階、前哨戦に本戦、別戦があり、まず俺達と斎藤達、それに學生連中の最鋭で我が家の安全確保、次に工作班と呼ばれてるグループが防壁を築きながら、非戦闘要員を即席セーフティーにれ、防衛の要である2軍が警戒する。その後は彼らの判斷に任せ、1軍ならびになぜか俺達は本作戦である、昴隼人の捜索にるとのことだ。

「でその昴ってやつは殺しちゃダメなのよね」

「そうみたいだ」

「じゃあ、痛め付けておこう」

「それもそうだね」

また別作戦に関してだが失敗もしくは時間がかかりそうな場合石井のところを襲撃、最低最悪のテロを避けるために行するとのこと。それがこちらに殘された最後の作戦であり、もはや何がどうなろうとどうにもならない。だから確実に功させなければならない。とのことだ。

「けどまあこっちはこっちで勝手にく」

だがこちらにも計畫はある、もし失敗するようなら石井のテロに協力するつもりだ、紗枝を守るためになら何でもする。

「あなたを守れるなら」

「パパとママがやるなら」

「もうここまで來たら仕方ないよね」

「うんうん、師匠の旦那さんの作戦だし、もう私たちにはそれしかすることないんだし」

賛同を得られた、だがそれは最後の作戦だ。守るとは言ったが最悪の狀況でなければ紗枝をテロに荷擔させるつもりはない。

「まぁやるだけやりますか」

最後の裝備點検だ、もはや弾もない。70あるかないかだ、それにナイフが何本かと即席の槍とスコップとバール、それだけだ。服裝は紗枝がいつの間にか見つけてきてくれた高級そうなタキシードとリュック。

紗枝の方は、弾がいくらかと拳銃とショットガン、それに近接武は同じくナイフが何本かと即席の槍とスコップとバール。服裝は返りの付いたウエディングドレス。

菜々、レミ、ソラは弾がいくらかと拳銃、それと小さめな即席槍を持ち、服裝は子供服。

それしかない、だが十分だ。十分なはずだ。

そしてついに。

「やっと帰ってこれた」

我が家へとたどり著いた。