《50日間のデスゲーム》殘された者達49day
「行ったか」
「ああ、行ったな」
彼らはこのマンションと言う安全地帯を捨て、このゲームに蹴りを著けるために進んでいく。だがそれについていけないものもいる。戦うことができなくなったり、戦いたくないもの、そして戦うことはできるが彼らについていけない者達だ。そんな人のうちの1人が、俺こと八木だ。
「なぁ行かなくてもよかったのか」
俺を見舞うためといって殘った萌と名乗る學生を見る。曰く俺のことが気にったと言うことだが、こんな非日常に気にったと言われても日常の俺のことを知られれば嫌われるのは目に見えている。がなにも言わない、どうせ分かっているなら傷はなくてすむからだ。
「ああ、彼らはもう大丈夫だ」
「そっか」
彼ら、萌と一緒にいた學生達を大丈夫と稱するが、俺からしてみれば彼らは正義がありすぎる、どこかで他人を見捨ててまでもやらなければならないことがあったときに対応できるかどうか。
「それよりも八木の方が心配だ」
「心配されてもな」
そう言って辺りを見渡す、みんな奧の部屋にこまり、靜かにしており、ゾンビが來るであろう玄関先とを繋ぐ廊下にいるのは俺と萌だけと言う現狀だ。武はライフルが一丁と萌用の簡易槍だけとお末なもので、襲われれば逃げられない、と言うよりが限界でそもそもけないのだからどうでもいい。その事はここに殘っているものは理解している。だから騒ぎ立てる者はいない、だが立ち上がろうとする者もいない。とても靜かな空間だ。
「あとどれだけもつか」
「10階の安全は確保してある、明日までは完璧だ、だがもし撃されるとなると」
「そうなったら生き殘れるやつの方がすくねぇよ」
「だから避難先をしたにしないか」
だが萌だけは下に避難するように勧めてくる。そうした議論をしてくるのは彼だけだが、この靜かな空間では心地いい。
「無理だ、戦えないだけではなくてけないやつもいる」
「それはわかる」
「それにそもそも俺もけない」
何となくかっこいいことを言えば傷口が開いちまってな、とハードボイルド風に決めてみたいが、が抜けていくと言う覚は酷いものでそうやる元気もない。包帯で直接圧迫と言うものをしているのでそう簡単には死にはしないだろうが、くと死ぬ、と言うよりもく元気がない。
「それは私が支えてやれば」
「最大戦力であるお前を立てない俺に當てるのか」
「それはっ」
萌は言い返そうとする、だができない、理解はしているのだろう。
「どうせあと1日なんだ、大丈夫、1日くらいなら隠れてられるさ」
「……………………わかった」
萌が隣に座ってくる。
「だが隣にはいる」
「そっか、ならついでに隣に座る前に包帯借りてきてくれ、たぶんもう今使ってるのカピカピだ」
「わかった」
座ってくるのを立たせ包帯を取りに行かせる、その隙に最後の手段を確認する。屋上で見張るFOX4から渡された品である発煙筒と自決用の手榴弾だ、何かあればこれを使う。それが死にの俺ができる最後の事だろうと。
「まぁ、使いたくはないな」
「何か行ったか」
「早いな、で」
「ないからちょっと待っててくれ」
そう言うと彼は服をぎ、上半下著でって。
「何をっ」
「包帯がないからな、私の服を切って包帯代わりに」
「そこまでしなくていい」
そこまでしなくとも1日位は化膿しないだろう。と言うよりもこんなに堂々とがれるとエロくないと言うことをこんなときに學ぶ、學ぶ必要なんてないのだが。
「そんなにばかりを、気になるのか」
「いや、いやいやいや」
「そうか、まあいいか大丈夫なら著るとするか」
だが男足るものには目が行くのはしかないと頭のなかで言い訳しつつ、別れていった學生や斎藤さん、そして井上達のの安全を祈っている。
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