09:21:45

ダンッ

「ハイハイご苦労様」

「ははっ簡単だったね」

「だろう、ガキは楽だ」

足元に銃弾、それだけでけなくなる。

「ごくろう」

「これはこれは契約主様」

「これからはもっと早くやれ」

「つかまっちまう契約主様が悪いのでは」

「ま」

ダンッ

昴隼人が離れていく、くことなんてできない。

「君なにかなヒーロー気取り」

「ははっヒーローとか、笑える」

「まっ、ははっ、笑ってやんな、おもしれぇけどな」

くそっ、武はもう萌先輩に借りた刀のみ、銃なんて飛び道はなく、この狀況を打破できない。かといって斎藤さんが來ても解決できるとは思えないが。なにかないかと見渡す、がちょうどよく何かあるわけではなく、どうしようもない。俺は。

「はっ諦めてやがる」

「ならひとおも」

「なんだお前は」

ダメだったみたいだ。

「にげろっ」

「なんだこいつ」

「ひっ」

「たすけっ がっ」

「 」

「ばけものめっ」

「あの顔見覚えあるけど」

「なんなんだよあれは」

諦めて閉じた目を開く、が差し込み、その中にそれが居た。

「っ」

それは形容しがたい化然としていた。

「にげろっ」

それは見覚えのある顔をしていた。

「にげろよっ、軍人さんもっと火力あるのは」

それは。

「全部弾切れだ」

「逃げて」

「「いのうえーーーー」」

梨華に名を呼ばれ、それがこちらを向き。

「井上、死ねっ」

それは復讐者と呼んでくれ、と言っていた男の顔だった。