《50日間のデスゲーム》そして 415day
あれから、いやすべてが終わった日から1年が過ぎた。昴隼人を取り逃がしすべてが終わったと思われたが、最後の最後に彼らが決めてくれた、と言うより何で、あのなかでは彼くらいだろうか、あんな高いところでヘリに飛び移ろうとしたかわからない。見えたのはそれくらいで後は、救助用のヘリが來て、乗せられて、セーフキャンプと呼ばれるところに連れていかれ、検査検査移検査の日々だった。その後日常に戻されたのだが、完璧に元の日常ではなく、親の事という名目で他の高校に転校させられたうえで新しい日常が再開された。
されたといっても完璧に同じ日常ではなく、怪しい時期に転校してきた、怪我人と院者と年上の彼氏を持つ人と言うわけで眼鏡で見られ、馴染むまではある程度の時間を要したが、だんだんと元の生活を取り戻せるようになっていた。
取り戻せるようになるにつれてそれまでに知り合えた仲間たちの近狀がわかるようになってきた。
まずは赤羽梨華、彼は俺とほぼ一緒だが、あの町から出した後、ICUに擔ぎ込まれ1か月面會拒絶、その後半年のリハビリを得て同じ學校に通い始める。
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佐野萌先輩も、俺とほぼ同じで、同じ學校に通い始め、卒業後八木さんと同棲しつつ大學に通っているときいた。
それ繋がりで八木さんだが、かわいい彼と同棲しつつ工場勤務をしている。
斎藤さんは、出後即結婚、現在は大型トラックの運転手をしている。
小林さんと細谷さんは、出後大學に特別待遇で復學、大學生活を謳歌しているようだ。
石井さんは、さすがに回復と言うわけにはいかず、介護生活を送っているとの事。
FOX隊は、連絡はとれていないが、風の噂ではまた別の作戦に參加しているとの事だ。
そして最後に。
「であの人たちに會いに行くために、私の彼氏に車を出してもらっているのか」
「すいません、萌先輩に八木さん」
「まあいいよ、俺もあいつらは気になってたし」
「ありがとうございます」
最後の人たちに會いに休みを利用して、事件があった街へと向かう。いやなんと言うか街は殘ったのだ。ニュースでも取り上げられた、謎の奇病が流行った街と言う容で。
1年経った今ではもうすでに徳に許可なくれるのだが、そんな奇病で大勢が死んだ街だ、住みたがるものは皆無に近かった。とは言ってもいないわけではないが。そんな奇特な人のなかに彼らは混ざっていた。知れたのは復興した街は今というニュースの特集映像の中にしれっと映っていたのだ。だから會いに行くのだ、々な禮をいいに。
「しかし、あれからもう一年か」
「はい、けどあのときの事は昨日の事のように思い出せます」
「々と忘れちゃいけない思い出があるから」
禮の他にも墓參り的側面もある、々な知り合いが死んだのだ、お墓參りにはいかなければならないだろう。
「八木さんは」
「あの街にはいかなければならない人はいないけどな、似たような事件の時に親友を失ってる、だから共同墓地にはいきたい、あそこに墓があるからさ」
そう言ってタバコをふかそうとして奪われる。
「私タバコは」
「はいはい、はぁ」
八木はに敷かれているようだ。
「でふたりの関係はどうなんだよ」
「えっと」
「私たちですか」
俺と梨華の関係だが、いまだに馴染みだ、なんと言うか今の関係が壊れるのがいやと言うか。
「人はいつ死ぬかわからないからって、もうそんなことはないか」
八木の言いたいことはわかる。いつまたゾンビに襲われるかわからないあの時ならば、告白してしまえばいいだろうが、もうあの事件は終わった、だから日常を、青春を送ればいいのだ。
「よしじゃあ悪い話をしよう、大學は」
「はははは、聞かないで」
「不登校ぎみだったからね、私はもう決まってます」
「おっなんだ」
「私醫療系を目指します」
「おお、目標があるんだな、で」
「まだ考え中っす」
「私は花嫁修行だな」
「聞いてねぇよ」
そんな気楽な會話をしていると、目的地が見えてくる。目的地は大きな壁だ、壁には大量の名前が記されている。これは墓だ。この事件で死んだすべての人の墓だ。車を駐車場に停める、周りには似たような人が多い。
「っと八木か」
「あっ斎藤さん」
そんななかに斎藤さんたちはいた。
「久しぶりね」
「はいお元気でしたか」
「まぁあね、今日は墓參りか」
「はい」
「なら一緒にいくか」
斎藤さんたちも混ざり、墓へと向かう。向かう人はすべて似たような人達だ。
「そう言えばこう集まるのは何時ぶりだったっけ」
「えっと事件が終わった後はなかなか會えなかったんで、それぶりかと」
「そうか」
そうして壁の前にたどり著き、先生の名前を探す。壁の前には多くの花や食べが置かれ。
「掃除が大変だなぁ」
多くの人が悲しんでいるのが伝わってくる。
「そうね、けど今日だけじゃない」
「そうだよパパ」
「まぁ仕方ないか、せっかく見つけた清掃の仕事だしな」
そんな壁、って今の聲は。振り向く。
「でお前ら學校は」
「今日は休みだよ師匠の旦那さん」
「何時まで師匠なんだか、なら孤児院には」
「抜け出してきた」
「はぁ、紗枝と二人っきりだと思ったんだけどなぁ」
「いいじゃない、いつも二人っきりだし」
「紗枝がそう言うなら」
そこには2人の男とその周りに取り囲むように3人の子供が。彼らだ。だがこちらに気づいていない。話しかけようと聲をあげようとすると。
「パパあの人」
「いいんだよ、もうすべて終わったんだ、新しい日常には俺は必要ないし、必要としてない、それじゃあ今日はないか味しいもの食べに行こうか」
「いいのあなた」
「まぁね、そろそろボーナス出るし」
「やったー」
そうして彼らは人混みに紛れていく。
「ねぇあの人達」
追い付いてきた梨華が聲をかけてくる。
「いいんだ、たぶんいいんだよ、もうあのときの事は終わりで新しく踏み出さないといけないんだ。
よしじゃあ、先生のお墓參りした後、のんびり帰ろうよ」
「うん」
そして彼らと反対の方向に歩き始めた。
最終話でした
これまでお読みになってくださった方々ありがとうございます
これからも別作品を読んでくださったら嬉しいです
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