《星の見守り人》024 地球
驚いたブルーム8世が興してミサキに尋ねる。
「今あなたは地球にカザラム教徒以外の人が住んでいるといいましたね?
地球が?地球と言う場所が本當にあるのですか?」
「もちろんです。
我々の推測ではあなた方は200年ほど前に、地球からここに著いたブルーム・カザラムとその仲間たちの子孫である事はまず間違いありません」
ミサキの言葉に會議に臨んだ者たちはざわついていた。
もちろん全員地球の名は知っていたが、それは教典上の想像の場所、この世にはない場所と考えていたので、その場所が実在する事に驚いていたのだ。
そしてブルーム8世が再びミサキに尋ねる。
「もし存知なら、もうし、地球と我々、いえ、我々の創造主たるカザラム・ブルーム様の事を教えていただけませんか?」
「はい、我々の資料によれば、カザラム・ブルーム氏は友人であり信者の一人でもある、ウイリー氏と6人のと共に地球を立った事になっております。
當初は新天地を見つけ、地球にいる殘りの信徒を連れてきて、ここに理想郷を作ろうと考えていたのでしょう。
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しかし何らかの理由、おそらくは年齢か宇宙船の故障のどちらかだと思われますが、それにより地球に戻らなくなり、ここで生活してあなた方が生まれたと推測します」
「では地球にもカザラム教が、カザラム教徒がいるのですか?
我々の同胞が?」
「いいえ、殘念ながら地球に殘ったカザラム教徒は旅立ったカザラム氏から連絡がないために、その後、自然消滅してカザラム教団は無くなったと聞いています」
「カザラム教団が・・・なくなった・・?」
「正直、それは驚くほどの事ではありません。
地球では昔から何百、何千という宗教の集団があって、それぞれがあなた方のように自分たちこそが正しい神の集団だとお互いに名乗っています」
「何百・・・何千ですって・・?
そんな事がありえる訳がないでしょう?」
「いいえ、本當ですよ」
「しかし・・・しかし・・・それでは人の數よりも多いではありませんか?
人間の集団の數が人間自の數よりも多いわけがない。
それは明らかにおかしいでしょう?」
「いいえ、おかしくはありません。
現在の地球の人口は50億人はおりますから」
「50億・・・?億とは數の事ですか?」
「はい、そうです」
「では50億とはどれほどの數なのですか?」
「そうですね。
この村の人數は現在何人ですか?」
「285人です」
「あなた方は10倍、100倍という意味がわかりますか?」
「はい、わかります。
10の10倍は100、10の100倍は1000です」
「では1000の10倍は?」
「殘念ながら私にはわかりません。
ただ我らの言葉で千よりも大きな數を表現するのに、萬のようなという言い方をする事があります」
「1萬は1千の10倍です。
そして1億は1萬の1萬倍なのです」
そのミサキの説明にブルーム8世はクラクラとしてきた。
「言葉はわかりましたが、正直どれほどの數かは見當がつきません」
そしてそばにいたウイリー9世が橫から口を挾む。
「そんな數の人間がいるはずがない!
お前たちが地球から來たという話しもうそであろう。
王よ!こいつらはとんだ食わせ者ですぞ!」
「うそではありません、何でしたらご覧になってみますか?」
「見る?どうやって見るのですか?」
「々お待ちください。
柿崎君、舊日本の東京辺りの景を出して頂戴」
「はい」
ブルーム8世たちが見ていると、一人の男が、先ほどブルーム8世が不思議に思っていた白い壁か衝立のようなにると何かをしている。
すると突然そこに絵のようなが出て村人たちは驚いた。
「おおっ!?」
「これは一?」
「これは映像盤というで、ここにいながらあちこちの景を眺められるようなです。
現在地球のある地域が映っています」
そこには信じられないような景だった。
天を突くような建が數え切れないほどあり、その下にはこれまた數え切れないほどの
人間がいている。
それを見ているだけでクラクラしてきそうだった。
「これは・・・一何人、人間がいるのですか?」
「現在の東京の人口は300萬人前後です」
日本の首都は新京に遷都したの、まだ東京には數百萬の人口があった。
それでもその人數はこの村の人間にとっては信じられないほどだった。
「300萬・・・とは・・?」
「1000人の300倍のさらに10倍です」
ミサキがわかりやすいように言ってくれたが、それでもカザラム村の人たちには理解を超えていた。
「それほどの人數が?」
「ええ、でもこれは地球のほんの一部ですよ」
「信じられないほどです」
「それでは元の話しに戻って境界線の話しを続けましょうか?」
「はい、わかりました」
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