當初予定とは違って、ポーションを売りさばいてしまった。

思ったより値段も高かったし結果オーライ。

薬草は売ってたけど、畑で栽培もしているので買うのはやめた。

メルミちゃんに聞いた裝備屋さんに向かう。武屋と防屋が一緒になっているんだそう。

この町はそこまで大きくないので1件しかないそうだ。

普通のお店屋さんは日曜だから閉まっているけれど、裝備屋は冒険者向けの施設なので特別にやっているらしい。プレイヤーに優しい店主さん(設定)だね。

銅の武、青銅の武、あと鉄の武を売っていた。

そのなかでも鉄の武は値段がかなり高かった。

「お嬢さん、鉄の武は作るのに技がいるみたいで高いよ。それからレベルが10になっていないなら裝備は推奨しないよ」

店主のハゲ親父にそう言われてしまった。

「Lv制限ですか？」

「さあ？　裝備できないことはないが、扱うのが難しくて能力を正しく発揮できないといわれてるな」

「ふむふむ」

攻撃力は初心者武が10で銅の武は15、青銅の武が18だった。

鉄の武は30だけど、裝備は難しいうえに値段が高いと。

ボノックじいさんの銅の武は20だったので、今の所一番高い。

特に更新する必要はなさそうだ。

「ああそう、魔法使いの武は魔法屋のほうがいいぞ」

「そうですか。そういえば今日ウシ行商人のウエストさん來ました？」

「あのウシの青年か、結構儲かってるみたいだったぞ。かなり武も買っていったな」

個人報なんたら、とかはないのかな。

私たちも変な行して噂にされないように気を付けよう。

「そういえばミスリルとかないんですか」

「この町ではミスリル鉱石は産出していないといわれてるな。もっとも出ても扱える鍛冶屋がいないんで、無理だな」

「なるほど」

「それに買うとものすごく高いぞ。鉄の武の10倍はすると言われてる」

「ふむふむ」

「防は見ていかないのかい」

「あっそうですね、見ていきます」

ローブの私はあまり前に出ないので、今の所不要な気がする。

革の軽鎧のクルミはまだいいそうだ。

サクラちゃんは初心者の革の重鎧だけどどうかな。

「ワタクシはお金に余裕があれば、防を新調したいですわ。ウシさんが強くて、飛ばされてしまいましたし」

そういえば、そうだったね。

「じゃあ、サクラちゃんのだけ新しくするか」

サクラちゃん用に青銅のハーフプレートメイルを購。お値段6,000セシル。

●青銅のハーフプレートメイル

青銅の重鎧。一般的な裝備。

種別：防(重鎧)

レア度：2 ランク：3

防力：18

魔防力：15

耐久：100/100

フルプレートメイルと違い、青銅と布、革の合鎧になっている。そのためきやすさを重視しつつも防力の高い鎧に仕上がっていた。

この世界ではこの防が一般的な鎧のようだ。

さっそく裝備して見せてくれる。

なお、これは用での部分がそれなりに強調されている。

ちなみに下はスカート付きになっていて、ちょっと可い裝備だ。

は青銅は新品の十円玉みたいなで、布は白いをしている。

あ、そうそう。このゲームでは早著替えシステムがあるので、試著室で著替える必要がない。

それに格に合わせて自サイズ変更がされる。

ないひとはそれなりに、あるひとはあるのが分かるように変更される。世の中慈悲はない。

NPCさんたちはその辺不思議に思っていないらしく全部神様の「ウクレレ神とアクレレ神のご加護の賜じゃ」とか言っていたので問題ないらしい。

NPCもホログラムお財布システムを使っている。だからスリにあったりしないのだ。

それなのにセシルは白金貨、金貨、銀貨、銅貨にすることができる。

小貨と中貨があって中貨は5円玉みたいにが空いている。

1銅小貨=10セシル。銅中貨=100セシル。銀小貨=1,000セシルという風になっている。

実化させるときは、どこかでチップを払って置いておくときとか、泉にお金を投げるとか限定的らしい。

そんなこんなで、お買いは終了した。