「捨てられたのか……？銀河帝國に……僕たちは……」

僕は完全に意気消沈していた。どういうことだ……？何故……？

だいぶ前の話になるがB階級のクローン達が作戦を失敗させ、本部で処分される所は見たことがある。僕らは作戦を失敗させると銃で頭を撃ち抜かれ、処分される。そうならない為に頑張って作戦はこなして來たじゃないか……

通信で聞いていたこの事を聞いていたF-108も同じように困していた。

「なんで私たちが……使い捨て……？どういう事……？」

「嫌よ……！そんなの……！嫌ァ！」

戦線から離しようとした機のきが止まる。彼の、F-108の乗る機のAIは今でもコード006を承認したままだ。通信からこう聞こえてくる。

「戦線離はコード006により認められていません。パイロットの神異常と判斷。パイロットリンク遮斷。AI自縦に切り替わります。」

「嫌よ！助けてよ！隊長！お願い！」

彼を乗せた機はブースターを吹かせ、敵の基地へと特攻を仕掛けようとする。

「F-108！！」僕がそう呼びかけたがもう遅い。パイロットリンクは遮斷されている。程なくして通信が切れ、特攻を仕掛けた彼の機は撃墜された。

D-03部隊のB階級のパイロット達に通信を繋ごうとした矢先、彼らの機も特攻を始めた。最初からこうなる予定だったかのように。

「みんな……」

「パイロット、ここにいることはパイロットの神衛生上良くありません。」

「戦況を見るに數では我が軍が有利です。戦線を離するなら今のうちです。パイロット。ワタクシと逃げられるなら逃げましょう。」

「逃げるったってどこに逃げればいいのさ……銀河帝國に帰ったらそれこそ処分だろう。この調子なら……」

「それもそうですね。ワタクシもスクラップにされてしまいます。」

こんな時でもこんな調子で軽口を叩いていられるのか、V-21は……とし呆れたがAIのなんて考えてもしょうがないか。

「とにかく狀況の打破を……」

と思った時、戦況が変わり始めた。

「高速でく敵の機を確認。4機です。我が軍のグラディエーターが次々と撃破されています。データベースに機の登録がありません。おそらく新型機です。」

V-21が告げる。

「新型……！？」

モニターを確認する。確かにたった4機でこちらが押されてるのがわかる。

「來る……！」新型機のうち1機がものすごい速度でこちらに向かってくる。

「パイロット。迎撃態勢を。計算によると機スペックは完全に相手が上です。」

ロックオン警報！その剎那。

閃が橫を通り過ぎる。

「何が起きたV-21！」

「データベース確認中……おそらくこれは……ビーム兵です。1000年前の戦爭で使われていた破壊力の高い兵です。それを小型化し、アサルトライフルとして運用していると思われます。當たれば裝甲を溶かし、熱により電気系統をさせます。」

「なんでそんなものを……ぐっ……！」

気を取られているうちに距離を詰められ、タックルをかまされる。敵のスピードが早すぎる……！

素早いきで敵の新型アームドは対アームド用ダガーを取り出し白兵戦を仕掛けようとしてくる。

それをシールドで塞ぎ、なんとか対抗しようとする。

「パワーもグラディエーターを上回っています。このままでは左腕が持ちません。」V-21が告げる。

僕はフロントスラスターを最大出力に吹かせ、後退と目眩しをする。

相手のきが鈍る。そして距離をし取る。

「お返しだ！」ロックオン。そしてアサルトライフルをフルオートで撃ち込む。

対アームド用弾が命中し、炸裂する。そして発を確認する。

「やった……！」

「いえ、パイロット、新型は健在です。」

片腕とビーム兵は破壊できたようだが、機自を破壊できたわけではなかった。

「なんてさだ……」

「なんてさなんでしょう。」

V-21と意見が一致する。腕を破壊できたのはビーム兵とやらのか、運良く裝甲の隙間に銃弾がり込んだからだろう。

コックピットにもダメージを與えられたのか、敵機は沈黙しているが。そのさには驚愕だった。

他の場所の掃討が片付いたようで向こうの新型機が3機、こちらに向かってくる。

「絶対絶命か……」僕は力なく呟いた。

4話に続く。