《外れスキル『即死』が死ねば死ぬほど強くなる超SSS級スキルで、実は最強だった件。》最弱常敗の即死雑魚

長編ですので、ブックマークを"強く"オススメします!

「不幸だ……!」

不幸だ。

最悪だ。

人生設計が滅茶苦茶だ。

親に無理やり勉強させられてった魔導學校は、冒険者を養する超エリート學校だった。

周りを見れば金持ちや役人の子供ばかりで、貧乏人の息子である僕なんかは浮きまくっていた。

友達どころか話せるような相手もいないまま、獨りぼっちで三年間、僕は魔導學校で過ごした。

無理やりらされた學校だから、當然績も下の下。ろくに魔法もにつかなかった。

それでもなんとか頑張って、僕はようやく魔導學校を卒業した。

魔導學校を卒業した者はオリジナルのスキルが與えられることになっていた。

他の誰も持っていない、固有の、そして強力なスキルだ。

そんなスキルを持っている人間を、各地のギルドは放っておかない。當然僕も冒険者としてギルドからお呼びがかかるはずだった。

はずだった、のに。

他の卒業生たちが凄いスキルを貰っている中、僕に渡されたスキルは。

超外れスキル、【即死(デストラクション)】。

もしかしたら、この名前だけを見て、強力なスキルだと思った人もいるかもしれない。

確かに強力だ。

もしこのスキルが、敵を即死させることができるスキルなら。

だが、違う。

このスキルで(・・・・・・)即死するのは(・・・・・・)、僕だ(・・)。

しかも、僕が自由にれるわけじゃない。

僕が死を意識した瞬間、自的に発するスキルなのだ。

最初は発條件も分からず、毎日死にまくっていた。

だけど、最近になってその仕組みを理解し、ある程度は制が効くようになってきた。

矛盾しているようなことを言っている気もするが、それはさておき。

百聞は一見に如かずともいうし、試しに今から死んでみよう。

僕は今、表通りの狹い料理屋にいる。

ちょうど僕のすぐ隣の席の客が席を立って、店を出て行った。これを覚えていてしい。

それから、僕の頭上には店を照らす魔ランタンが設置してある。

もしあれが僕に落ちてきたなら、多分僕は死ぬ。

死ぬ。

目の前が暗くなっていく。

かない。

聲が出ない。

呼吸ができない。

覚が徐々にマヒしていく。

視界が完全にブラックアウトした。

もはや上も下も分からない。

遠くで誰かがんでいる聲がする。

だが、すぐに聲も聞こえなくなった。

それから、ついに。

僕は死んだ。

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