《外れスキル『即死』が死ねば死ぬほど強くなる超SSS級スキルで、実は最強だった件。》ハイツクバルD×D その③

落ち著け、僕。

「……え? 何の話? 命っていうのは一人に一つしかないから貴重なものなんだよね? まるで僕が命を複數持ってるみたいな言い方だけど、そんな貴重なものを僕がいくつももってるはずないじゃないか。それともあれかな、君は僕と生命の神について語り合いたいのかな? いやあ、生命はすごいよね。僕もそう思う。まあ、僕は貞だから、ある意味では生命の生まれ持った使命を果たしていないともいえるけど、なあに、僕だってまだまだ若い。まだまだ人生これからさ」

「なるほどね。君、隠し事が苦手なタイプだろ?」

「それ、さっきも同じことを言われた気がするよ。全く持って心外だね。僕ほど口の堅い人間はいないよ」

「真実は言葉じゃなく態度から読み取れることもある。君のスキルはおおよそ予想がついたよ。自分が死ぬことをトリガーに発するスキルだ」

「…………」

こいつ、僕のスキルなんか知ったってどうするつもりだろう。

「普通に考えれば、おかしいことなんだ。今まで君の戦闘記録を見たって使用されただろうスキルは、他人が持っていたスキル……これも妙だ。他人のスキルを使うスキルなんて、めったにあるもんじゃない。そして、普通に考えれば、これまで君が死んでいない方が(・・・・・・・・)おかしいんだ」

「死んでなきゃおかしいなんて、僕もひどいことを言われるようになったものだね」

「褒めてるんだよ。異常な狀況を君は生き延びてきている。だけど、だからこそ、不自然なんだ。そこでボクはこう考えた。君は死なない能力を持っているんじゃないかなって。いや、正確に言えば、死んでも生き返ることができるんじゃないかって」

「……僕は答えないよ?」

「聞いていてくれればいい。さて、まだ言いたいことはあるけれど、こんなところで立ち話っていうのも良くない。場所を移そうか」

「どこへ?」

「ボクの部屋とか」

※※※

しまった、ホイホイついて來てしまった。

わざわざ自分からピンチに突っ込んでいくようなものだ。

けどまあ、逆に考えてみれば、ここまで來たなら限界まで行ってみるしかない。

そうしなきゃ、ミアの解毒剤も手にらないんだから。

白髪の部屋は、廊下の突き當りにあった扉の中だった。

中は本當に殺風景で、床も天井も真っ白な、部屋の真ん中に機と椅子があるだけの部屋だった。

「さあ、座って」

「………」

白髪に勧められるがまま僕は椅子に座り、そして僕らはテーブルを境に向き合った。

「改めて自己紹介させてもらうよ。ボクは【異能力者処理統括機関(ファーバ)】のリーダー、【純潔の白(シロ)】だ。よろしく」

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