《外れスキル『即死』が死ねば死ぬほど強くなる超SSS級スキルで、実は最強だった件。》おまえを即死にしてやるから、僕を長生きさせてくれ! その⑦
「死ね、ガキ!」
「もう死んでる!」
男が僕に毆りかかる。
さっき僕が顔の骨を砕かれ死んだことから察するに、この攻撃も食らったら一発で砕(クラッシュ)されてしまうだろう。
しゃがんで躱し、相手の足を払う――が、相手はそれを読んでいたように後ろに飛んで僕の攻撃を回避した。
「抵抗してんじゃねえ、殺人鬼が」
「殺人鬼だって殺されそうなら抵抗するでしょ。偏見はよくないと思いますよ」
「《ファイア》ッ!」
再び男の炎が僕を包み、そしてミアの水魔法で打ち消され、消失した。
「そういえばさっきの質問に答えてもらってない。どうしてあなたはヒトに向かって魔法が撃てるんですか?」
「お前には関係ねえ話だろうが!」
「……それも含めて、あとでゆっくりとお話したいんですけど」
「お前にあとで(・・・)なんて時間はねえぜ。ここで死ぬんだからな!」
男は拳を振り上げながら、再び僕に突っ込んでくる。
さて。
問題は、どの程度なら敵を傷つけてもいいのかという點だ。
徐々に目も覚めてきた。相手の攻撃もよく見える。
左右から次々と繰り出される男の拳を躱しながら、考える。
「さっきあなたにスキルを説明された時、家に當たれば家そのものを……とか言ってませんでした?」
「何の話だ!?」
男の蹴りが僕の目の前を通り過ぎていく。
「僕の家も壊されちゃったんですよね、誰か(・・)の手で」
「ああ? だったらお前も同じようにバラバラになって死にやがれ!」
「その家の中には、二人、人間がいたはずなんですよ。あなた、それを知ってました?」
「知らねえっつってんだろ!」
大ぶりな右拳が僕の頭上を掠める。
その表には、揺のが浮かんでいた。
どうやら本當に、僕の家を壊したのはこの男らしい。
僕の家や両親について何かを知っていそうだとは思っていたけれど、まさかのご本人登場とは幸先がいい。
ただ、さっきの反応から考えると、僕の両親を殺したのはこいつじゃなさそうだ。
し殘念だけど、まあ、いいさ。真犯人を見つける手がかりくらいにはなるだろう。
僕は再び男から離れる。
「ねえ、ミア。ミアって治癒魔法とか使えるの?」
『えーくんは知らないかもしれないけれど、私、魔法は得意なの。骨折くらいならすぐに治せるわ』
「程ね。了解。じゃあ、あとししたら怪我人を連れて來るから、そのつもりでいて」
『分かったわ』
「ガキ、てめえ、一人じゃねえな?」
ミアとの會話に男が割り込んでくる。
人の路を邪魔するやつは馬に蹴られて死……ああ、いや、殺しちゃだめなんだった。
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