《外れスキル『即死』が死ねば死ぬほど強くなる超SSS級スキルで、実は最強だった件。》黙殺変死ネクラちゃん その⑫

足場の悪い中でも、しずつ歩いて行けば目的地にたどり著く。

僕は攻撃目標をし離れたところから眺めてみた。

拠點は全がフェンスで囲まれていて、出口らしいところの両脇には兵士が一人ずつ立っている。

もし敵に魔法を使って接近者を探知するような力があれば既に攻撃されているはずだから、まだ気づかれていないと考えるのが妥當だ。

ここは先手必勝といかせてもらおう。

僕は【切斷(キル・ユー)】と【貫通(メーク・ホール)】を同時に発し、無數の刃と弾丸を生した。

「【殺戮劇場(サーカス)】」

そしてそれらを一斉に敵拠點めがけて発する。

効果は抜群だった。

當たりどころが良かったのか悪かったのか敵施設は一瞬のに崩壊し、あちこちに火の手が上がった。

拠點全に混が広がっているのが僕から見ても分かる。

あと一押しってとこか。ただ、あんまり追い詰めすぎて、目的の部隊長って人に逃げられても良くない。

ここは僕も拠點に侵してリジェさんを手伝った方がいいのかもしれない。

何より、こんな寒いところにずっといても凍えてしまうだけだ。正面から乗り込んで、かしたい。

幸いにもさっきの攻撃で正面の見張りはどこかへ行ってしまった。死んでしまったのかもしれない。今はどちらでもいい、とにかく正面突破だ。

僕は走り、敵拠點のフェンスを潛った。

火事の熱気のようなものが僕の頬をでた。

「敵は……?」

右往左往する兵士たちに構っていても仕方がないし、彼らを一方的に攻撃する必要じない。

リジェさんの言っていた、敵の司令を叩こう。

もはや敵は僕のことなんか眼中にないみたいだ。

さっきから消火活や負傷者の救出で忙しいらしく、僕のことを不審な目で見つつも攻撃しては來なかった。

恐らく、たった一人が仕掛けた攻撃だとは考えていないからだろう。

施設全を攻撃するのだからそれなりの人數による作戦と思いこんでしまうのも仕方がない。

なんというか、思わぬ幸運だ。

この勘違いのおかげで僕も行しやすいし。

標的を見つけ出すなら今のだ。むしろちょっと余裕さえあるかもしれない。

僕は周囲をぐるっと見渡した。

拠點の中央辺りに、ひと際背の高い建が建っているのが見えた。

偉い人って高いところにいることが多い気がするし、とりあえずあそこに行ってみるか。

なんて、僕が考えていたら。

拠點のあちこちで起こっていた火災が一瞬で鎮火された。

それも、全方位同時に。

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