《外れスキル『即死』が死ねば死ぬほど強くなる超SSS級スキルで、実は最強だった件。》この世界が理不盡だと僕だけが知っている その⑪

とにかく、このまま下著の話を続けてもろくなことにはならない気がする。

何か話題を変えなければ。

「あ、そういえばイチゴさんってこの辺りに住んでいる人なんですか?」

「私がでございますですか? 違いますよ」

「違うんですか?」

「私は傭兵みたいなものでございますですから」

「傭兵……ですか」

「そうなのです。私とモモさん、そしてハイルさんはただ、トーブの街の人に協力しているだけなのでございますですよ」

「つまり、トーブの人たちに雇われて戦っているということですか?」

「おー、さすがえーくんさん、察しが良いでございますですねー」

イチゴさんが拍手してくれる。

どうやら戦う理由は組織によってそれぞれらしい。

リジェさんのような人もいればヒメリアさんのような人もいるし、イチゴさんたちのような人もいるということだ。

「じゃあ、イチゴさんたちはこの魔導王國の人ってわけでもないんですか?」

「なるほどなるほど、ますます察しが良いでございますですねー」

頷くイチゴさん。

「じゃあ、外國からわざわざこの國へ、このトーブへ?」

「そうでございますですよ。私たちはもっと東側の國からやって來たのです。えーと、私とハイルさんは同じ國から、モモさんは別の國から」

「……どうなんですか、外國って?」

「どう、とはどういうことでございましょう?」

「いや……僕の友人というか、上司というか、そういうじの人がいるんですけど、その子が外國との渉役をやってるっていうか……えーと、まあ、よく考えたら僕は外國の事なんてほとんど何も知らないんで、ちょっと教えてもらえたらと思って」

「なるほどですねー」

イチゴさんは腕組みをして、それから、

「その友人というのはの方ですね?」

「……そ、それが何か?」

「それも、えーくんさんとその方はまあまあ深い仲でございますですね?」

「深い? まあ深い仲というか不快な仲というか、要するに腐り切った縁みたいなものですね」

「ふむふむなるほど。中々素直になれない仲というわけですか」

む。

変な解釈のされ方をしてしまった。

肯定はしないけど、まあ、否定もしない。

「で、外國ってどんなところなんですか?」

「國によりけりといったところでございますですね。ただ、この魔導王國の周囲はちょっと厄介です」

「厄介とは?」

「敵が多いと言いますか、要は三すくみのような狀況になっているのです。この魔導王國は陸続きで三つの國と接しており、それら三つの國は古來より幾度と小競り合いを続けてきたのです。最近、自車やライフル銃が輸されてきましたね? あれはその周囲の國の技なのです。彼らは戦爭の中で技を高めて來たのでございますです」

読んで頂いてありがとうございます!

次回の更新は12月17日、20:00の予定です!

予定ですのであしからず。

次回もえーくんと地獄に付き合ってもらう。

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