《外れスキル『即死』が死ねば死ぬほど強くなる超SSS級スキルで、実は最強だった件。》下著のヒモ生活 その⑥

「あんた、軍部の人?」

「軍部――元老院ヒガのもと実力を行使する組織と推定。あんた――人稱名刺「あなた」と同義と了承。であれば――答えは、肯定」

ん?

言葉があまり通じない人なのか?

それともそういう人を演じているのか?

だけど、目の前に立つの焦點のあっていない目を見れば。演技であるようには見えない。

ならば本の、ちょっとおかしいひと(・・・・・・・・・・)、なのか。

さすがに普通の人間なら、人間の頭部を無理やり引きちぎろうなんてことは考え憑かないか。

僕だってやりたいとは思わない。

しかし、それを當たり前のように――呼吸をするようにやるような相手なら、これは厳しい敵かもしれない。

これ以上話すのは無意味だ。

僕はいた。

瞬時に相手との距離を詰める。

「【死線(デッドライン)】」

敵の反応はない。

ただ虛空を見つめているだけだ。

これならやれる。

僕はれた相手の命を奪う鎌を振り下ろした――瞬間、地面に叩きつけられていた。

跳ね起き、相手と距離を取ろうとする。

が。

敵は既に僕に接近していた。

踏ん張りの利かない空中では防もできない。

「目標を排除」

「【切斷(キル・ユー)】!」

見えない刃が敵を襲う。

しかしその程度で相手は止まらない。

の蹴りが僕の腹部に突き刺さる。

ではない何かが僕の口にこみ上げた。

だ。

衝撃のまま弾き飛ばされ、地面を跳ね、再び壁に叩きつけられる。

僕はイチゴさんと戦ったときのことを思い出した。

そして、あのヒガという男と戦った時のことを。

スキルとか技とかそんなものは関係ない、すべてをねじ伏せるような力のようなものをじた。

僕は起き上がり、片手で口元のを拭った。

相手は本気で僕を殺しに來ている。今回は見逃してもらえそうにない。

「理解不能――ヒトの耐久力ではない」

「結構打たれ強いタイプなんでね、僕は」

僕の攻撃はほとんど効いていないようだ。

【切斷《キル・ユー》】の刃が通らないような皮をしているのだろうか。

だとしたら相當頑丈なだ。冬場も荒れずに済むだろう。しだけ羨ましい。

「照合終了。三年前の皇帝殺害未遂事件の首謀者と斷定。優先排除対象に決定」

「あなた、名前は?」

「災禍(サイカ)」

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