《外れスキル『即死』が死ねば死ぬほど強くなる超SSS級スキルで、実は最強だった件。》弱い雑魚オーバーキル! その⑤
「えーと、ミア。合はどう?」
僕が訊くと、信魔法を通じてミアの聲が聞こえて來た。
『悪くないわ。えーくん、グルツおじさんが政治的な工作をしてくれたし、ハリシがかく作戦をやってくれたから、今回の作戦はもう八割がた上手くいったも同然よ。あとはあなたがエヌを連れて來るだけ』
「はいはい。ま、任せてよ」
うまくいっているときほど余計なことをして失敗させちゃうのが僕なんだけどな。
いや、いい加減ちゃらんぽらんやってる場合でも無くなって來たし、またミアに倒れられても嫌だからここは真面目にやっとくか。
『ところでえーくん、私に言わなければならないことはないの?』
「え? 何かあったっけ?」
『トーブの街ではずいぶん良い思いをしたらしいわね』
「……嫌だなあ、変態に絡まれて大変だったんだぜ」
『下著の話がそんなに楽しかったのかしら』
「だから誤解だって。それとも何? ミアが僕にパンツをくれるのか?」
『汚いから要らないって言ったのはどこの誰だったかしら?』
そうだった。
この、やたらに持つタイプだった。
「三年も前の話だろ。今なら喜んで額縁に飾っておくよ」
『……そ、そこまでしなくても良いわ』
若干引いたような聲でミアが言った。
――しまった、過度に変態をアピールしすぎたか!
でも仕方ない、イチゴさんだって飾ってたんだから。下著マニア界隈ではそれは當たり前の事なんだから……ってちょっと待て、僕はいつ下著マニアになったんだ!?
今から作戦だっていうのに既に疲れ始めている。
一度パンツのことは忘れよう。
確かミアは今日、花柄の刺繍のった下著を著ていたよな、なんてことも。
『えーくん』
「何? どうした? まさか敵に何かきが? それは大変だ急いで僕に指示をくれ」
『あなたの考えていることは、信魔法で私にも伝わっているのよ。どうしてあなたが私の下著の柄を把握しているのかは、あなたが戻ってから詳しく聞かせてもらうわ』
いっけね。
墓を掘っちゃったみたいだ。
「とにかく僕は行くから。また何かあれば言ってくれ」
『了解』
その言葉を最後に信は向こうから切られた。
さて。
僕は改めて、目の前の建を見上げた。
巨大な意志の棺桶のような、長方形の建だ。
見張りの兵士が一人、僕の方へ歩いて來る。
「……視察の方ですか? どなたの紹介で?」
「ああ、えーと、グルツ・ハルフォードさんです」
「分かりました。ご安心ください、私もグルツ派です。國の改革に志を同じくするものです。こちらへ」
兵士に案されるがまま、僕は建の中へらざるを得なかった。
ついて行って本當に大丈夫なんだよな?
このまま僕も逮捕されるなんてことないよな? 主に食い逃げとかで。
※※※
僕の心配なんてものは杞憂も良いところで、ほとんど顔パスで僕は監獄の最深部まで通された。
最深部までは、長い長い階段を地下へと降りて行かなければならなかった。
途中悲鳴やうめき聲が聞こえたり、壁にがこびりついたりもしたけれど、気にしなければ薄暗くてジメジメしていて気臭い、僕の心にそこそこマッチした良い件だった。
「こちらです」
グルツ派だと言った兵士が僕の前に立ち、扉を開けてくれる。
その向こうから冷たい空気が向こうから流れ出て來るのをじた。
「ここに、あのー、エヌが?」
「そうです」
僕はあの男の顔を思い浮かべようとした――だけど、ちょっと忘れてしまっていた。
あいつどんな顔だったっけ?
なんか、ミアに執著するけない男だったってことだけは覚えている。
こんな薄暗いところに閉じ込められて、あいつも相當參っているだろう。
しくらいはミアの事を忘れてくれていると良いんだけど。
僕は扉の向こうに足を踏みれた。
そして、見た。
「……よう、えーくん。久しぶりだ。三年ぶりか?」
「……案外元気そうで殘念だよ、エヌ」
そこには、煌びやかなシャンデリアに照らされ赤い絨毯を敷き詰められた、豪奢な造りの部屋があった。
その中心で、座椅子に座りグラスを優雅な仕草で口元へ傾ける男――その男こそが、エヌだった。
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