《外れスキル『即死』が死ねば死ぬほど強くなる超SSS級スキルで、実は最強だった件。》弱い雑魚オーバーキル! その⑧
「事は分かった。君は下がっていてくれ」
「は、はい」
兵士は敬禮し、來た道を引き返していく。
「……あいつは、元老院の男だったな?」
エヌが赤をした目を細める。
「ああ、そうだよ。一こんなところで何をしているんだろうね」
「そんなことは考えるまでもない。俺たちの出にづいたのさ」
「……だろうね」
「ということは、奴は敵だ。奴を越えなければここを出ることは出來ない」
「じゃあ、どうする?」
「それも考えるまでもないことだな。倒すさ。たとえ相手が元老院の権力者だっとしても、ミアの敵なのだろう?」
それはそうだ。
「なんか、あんたの言うことに初めて納得できた気がするよ」
「ふん。ならば協力しろ。幸いにもここは狹く逃げ場のない通路だ。俺は右、お前は左から攻撃しろ。遠距離攻撃がましいな」
「了解」
僕はチョーカーから首筋に『強化薬(ティルフィング)』が注されるのをじた。
ミアに言って、さらに改良して貰った『強化薬(ティルフィング)』だ。
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それから、偶然にも僕らは同時に、ヒガへ向けて攻撃を開始した。
僕は【切斷(キル・ユー)】と【貫通(メーク・ホール)】を、そしてエヌは恐らくあのの魔法を使った。
僕らの攻撃はまるで吸い込まれるようにヒガへと発され、そして。
気が付いた時、僕らは揃って壁に叩きつけられ、地面に倒れこんでいた。
「――っ!?」
何が起こったのか、何をされたのか分からなかった。
しかし以前この男と戦った時もそうだったような気がする。
不可能を可能にする力。それがこのヒガという男の力だ。
「無禮な。貴様らは話す口を持たんのか?」
「……ふん。聞く耳も持たずにジャギア族を処分した貴様らに言うべき言葉などありはしない」
コートをはためかせながらエヌが立ち上がる。
ヒガは通路の奧から僕らの方へ一歩ずつ近づいて來た。
通路に足音が反響している。
「そうか。貴様、ジャギア族のをひくものであるのか。――ならば我々のことが憎かろう」
「當たり前だ! 千年前に何が起きたか、俺は知っている。この王國を創った貴様らは恩人であるはずの我々ジャギア族を裏切ったのだからな!」
エヌの聲は震えていた。
多分、怒ってるんだろう。
そのを僕は詳しく知らないが。
……いつまでも寢ころんでいると雰囲気を壊してしまいそうだったので、僕は気配を消してそっと立ち上がった。
「魔法という力は強大過ぎたのだ。國の平和を脅かすほどにな」
「ジャギア族に反逆の意思は無かった。それを貴様らは知っていたはずだ。なのに、それをいいことに迫害したのだ!」
「そうだ。我々はジャギア族を恐れ、その魔法の力を持ってこの魔導王國を立ち上げたにもかかわらず貴様達を北の地へ追いやった――認めよう」
ぎりっ、とエヌが奧歯を噛み締めた音が聞こえた。
「……開き直る気か!? ジャギア族の千年の恨みがそれで消えるとでも!?」
「いや、思わぬな。だからこそだ」
「何が!?」
「だからこそ(・・・・・)、今こうしてここに來たのだ。貴様らと最期の話をし、ここから逃がすために」
「……一どういうつもりです? 僕を捕らえて三年間も眠らせた人の言葉とは思えませんね?」
僕が言うと、ヒガの鋭い眼がこちらを向いた。
その迫力にちょっとビビった。
「分かっていたのだ。王國を守るために我々がやってきたことが、どれだけの犠牲を生み出して來たのか。そしてその正統な後継者が何者なのか」
「……?」
「昔の話だ。この魔導王國が出來る前、この地は殘な王たちが覇権を求め爭い合う戦の絶えぬ場所であった。我々は平和をみ、アルパという男の下で団結した。ジャギア族はカミと呼ばれる超常的な存在を呼び出し、魔法をこの世界に発現させ、その力を持って我々に協力してくれた。アルパはその能力と優秀な戦略で王たちを倒し、統一國家を創り出した。それが魔導王國グラヌスの前だ。……ニヒトは平和を恒久的なものにするため、魔法という強大な力を得たジャギア族とリーダーであるアルパを処分し、高い能力を持つ者たちによる合議制によって統治される國家、魔導王國グラヌスを創設し、自らは影から國を支配する王としてこの千年という長きに渡り君臨し続けてきた。だが――もう、本來の持ち主にこの國を返すべきなのだ」
「本來の持ち主? 誰ですか、それ」
「……ジャギア族と、我々のリーダーだったアルパだ」
「そのアルパっていうのは誰なんです?」
「分からんか? ――貴様のことだ。恐らくはな」
……………え?
僕?
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