《外れスキル『即死』が死ねば死ぬほど強くなる超SSS級スキルで、実は最強だった件。》赤錆の非リア その④
意識の戻った僕が最初に見たものは、崩れる地面だった。
「……!?」
マズい。
これはダメだ。
このままいけば、また僕は殺されてしまう。
しかし――どうすればいい?
自分で崩壊させた地面とはいえ、これに巻き込まれれば僕自もただじゃ済まない。
生き埋めになるのは嫌だ。
僕は仕方なく――ついさっきやったように、空中へ飛んだ。
「詰みだ――えーくん」
マショウさんの拳が僕の顔面を捉える。
弾き飛ばされた僕のを、アイさんの狙撃が襲う。
再び僕は、何もできないままに絶命した。
それからもう一度目を覚ましたのは、やはり地面が崩壊する瞬間だった。
「これは、一――」
何が起こっているんだ?
明らかに今までとは違う。
既に僕が死ぬことが確(・・・・・・・・・・)定した(・・・)瞬間に戻るなんてこと、今まではなかったはずだ。
何かがおかしい……。
「詰みだ――えーくん」
マショウさんがさっきと全く同じセリフを言う。
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どうしたらいい?
いや、どうにかする以外に方法はないだろう。
問題はそのどうにかする方法だけど―――。
「……詰みかどうかは、まだ分かりませんよ」
恐らく、彼らは僕の行パターンを研究し盡くしているのだろう。
特に三年前の、あの戦闘のことは。
だから僕は相手の想像を超えるような戦い方をしなきゃいけない。
マショウさんが空中へ跳ぶ。
僕もそれを追って、跳んだ。
同時に【貫通(メーク・ホール)】を一度れても貫通しないように設定する。
それを僕の目の前に出現させ、鉛の球を足場に、マショウさんを越えるようにして僕はもう一度飛んだ。
「!」
驚いたようなマショウさんの顔と、アイさんがライフルの引き金を引く様子が見えた。
さっきの同じ軌道を描いた弾丸は、僕の脇腹を貫いた。
――だけどこのくらいなら、たとえ重傷であっても死にはしない。
「空中なら逃げ場はありませんよね」
スキルが通用しないというのなら、弾戦しかない。
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僕が勝つには防なしに毆り合って、生き殘るしかない。
覚悟を決めろ、僕。
その瞬間、マショウさんが笑った。
「それでこそだ」
ほんの數秒だった。
僕らが空中にいたほんの數秒の間に、僕らは數百、數千という回數の打撃を打ち合った。
こんな混戦なら、アイさんも迂闊に発砲することはできない。
正真正銘、僕とマショウさんの毆り合いだった。
そして、先に地面に落下したのは――マショウさんだった。
「……結局は三年前の再現になりましたね、マショウさん」
倒れたままのマショウさんの傍らに僕は著地した。
「予想外だった――あの行は」
「それは栄です」
「ならばもう一つ―――三年前の再現をしよう」
マショウさんはゆっくりを起こすと、右手に握った何かを僕の首筋に突き立てた。
あまりに素早いきだったから、僕は反応することができなかった。
マショウさんは反応速度に特化した人だからこれも仕方のないことかもしれない。
「……一何をしたんですか?」
「死を予知し回避する能力――君の能力を、我々は最初にそう解釈した。もしくは――未來を予測する能力だ。が、違った――ラフィ様の出した結論は。得られる限りの君の戦闘データからあの人は決定づけた――君の能力は、死後、ある時點からやり直すことのできる能力だと。そしてその能力は――変化を続けている」
「確かにそうです。僕の能力は最初とは違っている」
最初は、僕が死を自覚した瞬間に発するスキルだった。
今だって、死にそうな狀況を明確にイメージできれば恐らく死ぬことができるだろうけれど、とにかく、最初は違った。
それが変化し、能力の上昇効果が付與されたり、敵のスキルを模倣できるようになったりした。
「そしてその結果――君は頭に痛みを覚えるようになった」
「同じ話を、三年前にも聞きました。スキルの使い過ぎは脳に良くないって話ですよね?」
「その通りだ――本來、スキルというものは一つを扱うのが限界だ。脳の負擔が大きすぎる――二つ以上のスキルを使うというのは。『強化薬(ティルフィング)』は人の限界値を超えるための薬だ――能力の面でも、痛みへの耐(・・・・・・)という面でも。分かるか――どうして君が三年も眠っていたか」
「それはニヒトに固定(・・)されたから……」
意外にも、マショウさんは首を振った。
「――違う。薬品によって誤魔化し続けてきたダメージがあまりにも大きすぎた――ジャギア族のが効果を発揮するまでにタイムラグがあったのはそのためだ。をかすのが辛いとか、が怠いとか、なかったか――そういう癥狀は」
確かに僕は、ミアの命令がないときは必要以上にかないけれど。
自分の部屋で眠ってばかりだけど。
だけど。
それが、何だっていうんだ?
「何が言いたいんです、マショウさん……?」
訊きたくはなかったのに、僕はついその質問を口にしていた。
「えーくん、君は――死ぬ。脳のダメージが限界を超えた――その時に」
「僕が、死ぬ……!?」
「そうだ――君は、君を襲うあらゆる敵によって殺されはしないだろう。死の運命を回避できる時點へ戻ることができるからだ――君のスキルによって。だから――君が死ぬのは、君のスキルによって脳が傷つき、機能を停止したときだ」
「脳が、機能を、停止……?」
どういうことだよ、それ。
今までどんな敵も倒して來たじゃないか。
それなのに、そんなことで死んじゃうのか、僕。
同時に、三年前ラフィさんから聞かされた言葉を思い出す。
―――最悪、廃人になってもおかしくないよ。
忘れていたわけじゃない。
改めて、僕の現狀を確認させられただけだ。
……いや、まあ、別にどうとも思わないけど。
よく考えれば今までに何度も死んでいる僕だから、今更死を宣告されても気にするほどの事じゃない。
要するに、今まで何度も経験したことを最期に一度だけ経験するってだけの話だ。
「君を倒すために―――考えた。君のスキルを狂わせ――死の運命から逃れられないようにする方法を。たとえ時間を巻き戻したとしても――死を回避できないタイミングから逃れられないようにする薬品を」
なるほど。
僕が、地面が崩壊する瞬間にしか戻れなくなっていたのはそのためか。
「それが戦闘中に僕に打った注ですね? 今のは何ですか?」
「一本目の注を無効化する薬品だ――もはや決著はついたからな」
「良いんですか? まだ戦えるでしょう、マショウさんも」
「いや――もう戦えない。限界だ――が。それに、無意味な戦闘だ――我々と君の戦いは。我々は研究してきた――普通の人間(・・・・・)がどうすれば能力者や魔法を使える人間を超えることができるかを。だが――ミア・ミザルのむ世界は――そのような差が生まれない世界だ。もし君たちがこの魔導王國を倒してくれるのなら――我々の研究が無意味な世界になる」
「……よく分かりません。何が言いたいんですか?」
「我々のように、力を得ることだけに憑りつかれた人間を――生まない世界にしてくれ」
マショウさんが僕に手をばした。
僕は、彼を立ち上がらせるためにその手を握り返そうとした。
それなのに。
それなのに――マショウさんの右手は、何か鋭利な刃に切り裂かれたように、切り裂かれ、弾け飛んだ。
同時にマショウさんの首元からが飛び散る。
「な―――」
僕は咄嗟に振り返っていた。
そして、見た。
髪を振りし、走った目でこちらを睨むアイさんの姿を。
「う、裏切りですよ。い、今更そんな、自分だけがまともになろうなんて勝手です。ラフィ様のために今までどれだけの業を重ねてきたと思っているんですか。な、何人の人間を潰して(・・・)來たと思ってるんですか。わ、私たちに戻るべき場所なんてないんですよ」
マショウさんは顔中をまみれにしながら、それでも穏やかな顔で目を閉じていた。
僕は何か、言葉に出來ないような衝がを駆け巡るのをじた。
「だからって……殺すことはなかったでしょ」
「あ、あなたにそれを口にする資格はない。い、今まで數えきれないほど人を殺して來たあなたに。ち、力を……私たちがんでも得られなかった強大な力を持つあなたに。あ、あなた(さつじんき)がやっているのは、まともな人間の振りでしょう――私と同じように!」
……その通りだ。
僕は所詮人殺しにすぎない。
今までも、僕らの気にらない人たちを何人も殺して來た。
だからマショウさんが殺されたことに対して、僕が文句を言えるような筋合いはない。
アイさんにとって彼がそれだけ憎い相手だったということだから。
だけど、それが……そのことが、アイさんを許す理由にはならない。
人類最後の発明品は超知能AGIでした
「世界最初の超知能マシンが、人類最後の発明品になるだろう。ただしそのマシンは従順で、自らの制御方法を我々に教えてくれるものでなければならない」アーヴィング・J・グッド(1965年) 日本有數のとある大企業に、人工知能(AI)システムを開発する研究所があった。 ここの研究員たちには、ある重要な任務が課せられていた。 それは「人類を凌駕する汎用人工知能(AGI)を作る」こと。 進化したAIは人類にとって救世主となるのか、破壊神となるのか。 その答えは、まだ誰にもわからない。 ※本作品はアイザック・アシモフによる「ロボット工學ハンドブック」第56版『われはロボット(I, Robot )』內の、「人間への安全性、命令への服従、自己防衛」を目的とする3つの原則「ロボット工學三原則」を引用しています。 ※『暗殺一家のギフテッド』スピンオフ作品です。単體でも読めますが、ラストが物足りないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。 本作品のあとの世界を描いたものが本編です。ローファンタジージャンルで、SFに加え、魔法世界が出てきます。 ※この作品は、ノベプラにもほとんど同じ內容で投稿しています。
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