《【書籍化決定】拾ったギャルをお世話したら、〇フレになったんだが。》第13話 ギャルと料理

短編ラブコメを書きました。

よろしければ、是非お読みくださいませ!

『昔飼っていたペットが、子高生に転生して迫ってくる話。 〜ヒロインレース【×】/正妻レース【〇】〜』

「それじゃ、今日から料理をしずつ教えていきます」

「はい、センセー! 手もしっかり洗いました!」

清坂さん、敬禮までしてやる気満々だ。

でも手を強調してるのは何故だろう。

「今日はまず、お米の炊き方からです」

「了解です!」

「だから包丁はしまおうね」

「料理には包丁がいるんじゃないんすか?」

「今回は必要ないから、取り敢えずしまってね」

「あーい」

お米を炊くのに、どこで包丁を使う気でいたんだろう。

というか、今朝のお米は包丁で研いだのかな?

「さて、まずは……」

「あ、ちょっと待ってくださいっす!」

清坂さんは思い出したかのようにリビングに向かうと、紙袋にった何かを取り出した。

ハサミでタグを切り、ウキウキ顔でそれをにつける。

──そう、エプロンだった。

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に白い水玉模様が描かれた水のエプロンで、清坂さんの空の瞳によく合っていた。

俺のワイシャツの上からに付けているから、なんとなく事後彼シャツを著て料理をしてるが強い。全人類の憧れだ(俺調べ)。

「ふふん、どうです? 似合うっすか?」

「うん。可い」

「うっ……そ、そんなどストレートに褒められると、照れるっす……あ、ありがとうございます」

清坂さんは頬を掻いて、にへーっと笑う。

ホント、表かな子だ。

「それじゃ、まずはお釜に二合くらいれようか」

「はいっす!」

カップを使い、米びつにった米を山のように盛ってお釜に……。

「ストップ」

「あい?」

「お米の一合は、カップにすり切りで一杯で一合なんだ。山のように盛って、指で余分を落とす。これで一合だよ」

「ほへー。なるほどー」

ボケでもなく、本當に知らなかったみたいだ。

心したようにメモまで取っている。可らしい丸文字の上に、イラスト付き。しかも相當上手い。

「清坂さん、イラスト上手だね」

「えへへ。授業中の練習の賜っす」

「サラッと授業聞いてない発言をするな」

全く、この子は……。

「次にお米を研ぎます。研ぐには三つの工程があって、汚れ取り、研ぎ、すすぎがあります」

「結構手間っすね」

「まあ、大は研ぎだけで終わる場合が多いけどね。俺は味しく食べたいし、手間は惜しみたくないから」

「むむっ、わかりましたっす。私もセンパイの為に、頑張るっす……!」

一生懸命メモを取る清坂さん。

なんだか親の教えることを一生懸命聞く、子供みたいだ。

そんな清坂さんを微笑ましく思っていると、俺の視線に気付いて首を傾げた。

「な、なんすか? 私の顔に何か付いてるっすか?」

「いや、気にしないで。ちょっと微笑ましかっただけだから」

「なんか馬鹿にされてます、私?」

「そんなことはないよ。さ、やってみようか」

「うやむやにされた気分っす……あい、わかりました」

腕まくりをし、言われた通りに米を研いでいく。

不慣れだけど一生懸命やっているな。心。

「おお、白濁が出てきました」

「白濁言うな」

今日の清坂さん、下ネタが酷いな。

「これ、どれくらいやればいいんすか?」

「水がし濁るくらいまでだね。あまり研ぎすぎると、旨味のないご飯になっちゃうから」

「なるほどです」

水をれ替えて、何度かといでいると。

「にゃっ!?」

「わぶっ!?」

水の勢いが強すぎて、俺に向かって水が飛んできた。

「あっ! ご、ごめんなさいっす……!」

「い、いや、大丈夫。ただかかっただけだから」

「で、でもセンパイの顔に白濁が……!」

「それ、冗談でも言うのはやめて」

男に使っていい言葉じゃないからねそれ。いや、の子相手でもダメなんだけど。

清坂さんが研いでる間に、タオルでかかった水を拭く。

ついでに床も拭いてっと。

「センパイ、出來たっす!」

「……うん、いいじだね。それじゃあ次は、お釜に水をれて30分放置します」

「放置っすか?」

「漬けておくと、ご飯が味しく炊けるんだって」

「放置プレイで焦らされて興するドMみたいっすね」

「その例えはどうかと思う」

なんだろう。今日の清坂さん、ちょっと求不満なのかな? さっきも壁に耳を付けてソワソワしてたし。

……いや、こういうのは言わない方がいいだろう。清坂さんも生きている。そういう日もあるだろうさ。

當然だが、俺もそういう日がないと言えば噓になる。というか清坂さんが家に來てから、満足に出來ていないのが現狀だ。

その辺もどうにか解決しなければ。

「センパイ? センパーイ?」

「っ。な、なに?」

「いや、ぼーっとしてどうしたのかなと。やっぱお疲れです? あ、そうだ! 今度は私がマッサージします!」

「えっ。いやいいよ……!」

「まあまあ。センパイ、お疲れっすよね? 時間もありますから、純夏ちゃんがんなところをんであげますよ♪」

清坂さんに連れられて寢室にると、數日ぶりにベッドに橫になった。というより押し倒された。

もう俺の匂いより、清坂さんの匂いが染み付いてる。全て清坂さん。やばい、これはやばい。

清坂さんは俺の上にると、俺の板に手を添えた。

「さあセンパイ。私がいっぱい気持ちよくさせてあげますからね」

なんで一々えっちぃじで言ってくるの!?

てからないで! 特にその辺! 今アレな狀態だから!

「ま、待って……! やるのはいい、だけどうつ伏せにさせてっ! 仰向けだとマッサージできないでしょ……!」

「あ、それもそっすね。それじゃあセンパイ、ごろーんして下さいっす」

僅かに腰を浮かせ、その隙にうつ伏せになる。

あ、危なかった。死ぬかと思った。社會的に。

「それじゃ、行くっすよー」

背中に手が添えられる。

いつも手を繋いで寢てるけど、本當に小さいな、清坂さんの手。

「うんしょ、うんしょ」

……それにしても、力弱い。びっくりするほど弱い。

でもその弱さが心地よくて……なんだか眠気が……。

あぁ……おち……る……すゃ。

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