「センパイ、センパイ。見てくださいよこのわんこ。可いっす……！」

夜、俺の腕を枕にして寢ている清坂さんが、ニコニコとスマホをいじっている。

いや、もう腕と言うより肩らへんに頭が來てるんだけど。

その分清坂さんの顔や頭も近付いていて、清坂さんの匂いも凄く濃くじる。

しかもちょくちょくお様が俺のにれるから、神経を散らすのに逆に神経を使う。

「清坂さんは犬派なの？」

「全般好きっすけど、強いて言うならですね。センパイはどうです？」

「似たようなもんかな。俺も犬派だけど、全で言ったらホッキョクグマが好き」

「あっ、わかります！　この間、氷をるホッキョクグマの赤ちゃんの畫みたんですよっ。えーっと……」

畫を漁り、にこやかにそれを見せてくる。

清坂さんも犬みたいに懐いてくるし甘えてくるから、ちょっと大型犬を飼ってる気分になるんだよね。失禮になるから、本人には言わないけど。

「ん……ふあぁ……」

「あ。そ、そうですよね。バイト終わりで疲れてますもんね。今日はもう寢ましょうか」

「うん……ごめんね、清坂さん」

「何をおっしゃいますやら」

清坂さんが枕元のリモコンを作し、電気を消す。

腕を枕にしていた清坂さんが、俺の頭に手をばして來た。

優しい手つきで、そっとでてくれる。

清坂さんが傍にいてくれるだけでも安心して眠くなるのに、こんな風にでられたら更に眠気が……。

「よしよし。センパイは頑張り屋さんですから、寢る時くらいは私に甘えてくれていいんですよ」

「……ぁりがと……おやすみ……」

「はい、おやすみなさいです」

甘える……ていうのは、よくわからないけど。

それでも頭をでられるこのじ。堪らなく、心地いい。

俺は目を閉じ、心地良さと安心にを任せて夢の世界へ落ちていった。

◆純夏side◆

……寢た、かな。

眠っているセンパイの頬をつつく。

……うん、よく寢てる。センパイって一度寢ると、何しても起きないんだよねぇ。あぁ、かわい♡

「すぅ……すぅ……」

「ふふ。センパイったら、こんな無防備な寢顔しちゃって」

つんつん、つんつん。

普通、見ず知らずのの子が隣に寢てて、こんな風には眠れるはずがないでしょ。人局とか考えなかったんですかね。

本當、底なしのお人好し。

センパイの頬をでる。高二なのに髭が生えてる様子はない。それに綺麗な。すべすべ。

そんなセンパイのをひとしきりでると、この間のことを思い出した。

頬へのキス。

それを思い出す度、が熱くなる。

や、やっぱりやり過ぎだったかな……？　いきなり距離を詰めすぎたかも。センパイ、はしたないって思わないかな……？

ま、まあ、ソフレを提案してる時點で、相當はしたないけども。

「……センパイは私のこと、どう思ってるんですか……？」

「すぅ……すぅ……」

私の気も知らないで睡しとる。このこの。

さて、つつくのもでるのもこれくらいにして。

センパイのに抱きつき、脇に頭を埋める。

くんくん。うぅ、しゅごい。一緒に寢てから思ったけど、センパイの匂いよすぎ。アガる。たぎる。濡れる。

特に脇と耳元。ヤバい。キマる。

うなれっ、私の肺活量！

「すーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー……はぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー……すーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー……はぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー……」

ゾクゾクゾクッ。

この背徳と罪悪、たまらん。

誰かに抱き著いて眠るって安心も凄い。こんなの知らない。今までじたことがない。

センパイの優しさを利用してるみたいでごめんなさいですけど、今の私、凄い幸せです。

明日は日曜日。しかもセンパイのバイトも休み。心ゆくまで、楽しませてもらおう。

腕だけじゃなく、腳も絡ませる。

を押し當て、んなところを著させ、重なるように抱き著く。

匂いだけでもヤバいのに、こんなに著させちゃって……私、変態かも。

センパイの全てを堪能しながら、私も目を閉じて眠りにつく。

嫌なことを忘れるように──思い出さないように。

続きが気になる方、【評価】と【ブクマ】をどうかお願いします！

下部の星マークで評価出來ますので！

☆☆☆☆☆→★★★★★

こうして頂くと泣いて喜びます！