《【書籍化決定】拾ったギャルをお世話したら、〇フレになったんだが。》第50話 突然のエンカウント

「おおっ、ここがヨッシーの家かー」

アパートの部屋にると、ソーニャは楽しそうにキョロキョロと見渡した。

友達の家には行ったことあるが、男の部屋は初めてらしい。そんな楽しいものでもないけど。

「いいかソーニャ。リビングとトイレ以外は絶対に開けるなよ」

「おけおけー」

本當にわかってるんだろうか。

リビングにると、ソーニャは一瞬足を止めて周りを見渡した。

「どうした?」

「んーん、なんでもない。なんか違和があって……」

うっ。の勘は鋭いと言うけど、まさかバレたか……?

いや、そんなはずはない。俺の家にいつも來てる悠大でも見抜けなかったんだ。だから大丈夫……のはず。

「ソファーどーん!」

「おま、ソファーに寢っ転がるな。座れないだろ」

「あ、僕は床でいいよ」

悠大、お前はソーニャを甘やかしすぎだ。全く……。

俺も床に座ってソファーを背もたれにすると、ソーニャが途中で止まっていた格ゲーを見て顔を輝かせた。

「あっ、インパクトブラザーズじゃん! 私もやる!」

「じゃあ俺と代してやるよ。俺下手で悠大もつまんないだろうし」

「さんきゅーヨッシー! さー、しょーぶだゆーだい!」

「はいはい。優しく相手してあげるよ」

二人がゲームの準備をしているのを眺める。

と、なんでか急に眠気が襲ってきた。

多分、誰かが傍にいる安心と、糖値が一気に上がったことで眠気が來たんだろう。

誰かが傍にいないと眠れないって、甘えん坊か俺は。

「ん? 海斗、眠いの?」

「あー……ちょっとな……」

「おー、ヨッシー寢るのか? 私の腳貸してあげようか?」

「じゃ、遠慮なく」

「ちょっ!?」

真橫にあったソーニャの生腳に頭を乗せる。

あぁ、心地いい。人、最高。

それが最後のきっかけになったのか、意識がまどろみの中に沈んで行った。

◆悠大side◆

海斗はソフィアの腳に頭を乗せると、數秒も経たず寢息を立てた。

どうやら本當に寢てるみたいだ。

昨日徹夜って言ってたし、相當眠かったんだろうか。

「本気で寢ちゃったね、海斗」

「いや、あの、これ、どうすれば……!?」

「そのまま枕になってあげたら?」

ソフィアの海斗への気持ちは理解している。

海斗はソフィアのことをなんとも思ってないみたいだけど。不憫だけど、面白い関係だから口出しはしていない。

顔を真っ赤にしてあわあわしているソフィア。

その間にゲームでフルボッコにして、完封してあげた。

「あ!? ちょ、ゆーだい、今のはなし! なーし!」

「うるさいと海斗が起きちゃうよ」

「むぐっ」

自分の口に手を當て、無言で睨んでくる。

殘念だったね、ソフィア。可いけど清坂さんと天さんには及ばない。

……いやまあ、月藏ファミリーっていうでかいファンクラブもあるんだけどさ。僕もってるし。

ファンクラブ會員でありながら、ソフィアとこうして遊べるのも中學からの腐れ縁って特権があるからだ。

本當だったら、ファンクラブ會員からフルボッコだよ。

「そんなに悔しいなら、もう一戦しようか」

「……する」

あらら、いじけちゃった。

仕方ない。接待プレイでもしてあげよう。

けど、二戦目でもソフィアのきは鈍い。多分寢てる海斗に気を取られてるんだろう。

「そういえば、海斗ってしてるかもしれないらしいよ」

「……どーいうこと?」

「いや、僕も聞いた話なんだけどね。一年生で可いって有名な、清坂さんと天さんって知ってるでしょ」

「知ってるも何も、ゆーめいじんじゃない」

うんうん。それにこの間、教室に來たもんね。

あの時は流石に驚いたよ。まさか、海斗が清坂さんたちと知り合いだったなんて。

ソフィアもあの時のことを思い出したのか、途端にむすーっとして海斗の頬をぐりぐり突いた。

「ふん。ばーかばーか。ヨッシーめ、くたばってしまえ」

「くたばってしまえとか初めて聞いた」

海斗も馬鹿だよね。こんなに自分のことを慕ってくれてるの子がずっと近くにいるのに、その気持ちに気付かないなんて。

……いや、それは酷って話か。

海斗の過去を唯一知る僕からしたら、誰かを好きになる海斗なんて想像もつかない。

そんな海斗が、清坂さんや天さんに好意的なを抱いている。

この長に喜ぶべきか、ファンクラブの會員として嘆くべきか。

まあ海斗には悪いけど、清坂さんも天さんも高嶺の花すぎる。

ソフィアはクラスメイトって繋がりがあるけど、學年も違う二人とはどう足掻いても親しくなれるとは思え──ガチャ、バンッ!

「センパイごめんなさいっす! ちょっと忘れ……を……?」

「パイセン、しの深冬ちゃんが來た、ぞ……?」

「……え?」

「ん?」

…………。

……………………。

…………………………………………?

「「「「わああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!?!?!!!???!!」」」」

「ぐぅ……ふがっ……?」

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