《【書籍化決定】拾ったギャルをお世話したら、〇フレになったんだが。》第112話 先輩と號泣

「というわけで、カイ君! 私らに協力してほしいっす!」

「ウチら、智香さんのためになんとかしたい!」

やっぱりそうなったか。

帰って來た純夏と天さんが、夕飯を食べながら鼻息荒くずずいっと迫って來た。

この子たちならそう考えると思ったけど、まさかこんなに早くくとは思わなかった。

正直は話をすれば、俺だって花本さんのためにどうにかしたい気持ちはある。

バイト先でもいつもお世話になってるし、私生活でも結構関りがあるから、このままじゃいけないのは間違いない。

あの時の花本さんの顔、辛そうだった、けど……。

「実は花本さんから、今回の件に関しては手を出すなって言われててさ」

「そんな……!」

「これが本當に花本さんと青座さんのためになるなら、俺も喜んで協力するよ。でも本人たちが変なじで意識しあってるのに、無理に仲介するのはよくない」

本當は仲良くしたいんだろうけど、それを無理に會わせて、無理に仲良くさせるのは違う気がする。

お互いを心から許し合わないと、俺たちが何をしたところでまた疎遠になるのが落ちだろう。

そうなったら、次は絶対にない。二度と、チャンスは失われる。

「だから――」

「カイ君……」

……え?

ぽかんとしていると……純夏の目から、大粒の涙が零れ落ちた。

大聲で泣くのを我慢するようにを噛み、涙だけ流している。

「す、純夏……?」

「か、カイ君の気持ちは、わかるっす……で、でも、私……私の好きなカイ君はっ、こういうときにすごく頑張ってくれて、私のヒーローで……うぅぅ……」

「お、落ち著いて、純夏」

まさか泣くとは思わなかった。というか、純夏がこんなに泣くの初めて見たかも。

慌てて純夏の背中をると、隣にいた天さんが俺の服を引っ張った。

「海斗くん。海斗くんの気持ちはわかるよ。でも、ウチらだって大切な先輩を思ってるの。お願い、ウチを助けてくれたみたいに……」

「まっ、待って待って! 誰も助けないだなんて言ってないよっ」

「「……ふぇ?」」

焦った。まさか大號泣されるとは思ってなかった。

それだけ青座さんのことが心配なんだろう。

知ってたけど、2人ってすごく優しいんだよな。

「大丈夫。考えはあるから」

「「…………」」

「……あの。その納得いってないような顔は何かな?」

「お察しの通り、納得してません」

「海斗くん、ウチらが慌ててるのを見て楽しんでたんだ」

「人聞きが悪くない!?」

勝手に勘違いしたの2人だよね!?

「こほん。でも俺の気持ちは、さっき言った通り。この件に関しては、無闇に手を出すつもりはない。絶対に拗れるし、下手したら仲直りするチャンスが永久に失われる」

「ずびっ。じゃあどうするんすか? ちーんっ」

純夏が鼻をかんで、まだジト目で俺のことを見てくる。

勘違いさせたのは謝るから、ちょっとその目はやめてくれないかな……?

「さっきも言ったけど、考えはある。ただ、まだ報が足りない。これから白百合さんの家に行って、話を聞いてくるよ」

「え、危ないっすよ。逆レされますって」

「そんなことされないからね?」

まだ酔った2人のことは信用されてないらしい。

まあ、酔っ払いを信用できないのは、おおむね賛だけど。

「2人は待ってて。本當、すぐ戻るから」

「海斗くん、何かあったら大聲でぶんだよ? あ、防犯ブザー持ってく? ウチ、持ってるから」

「あ、私もあるっす! ナンパされたときに、何かと便利なので!」

「き、気持ちだけけ取っときます……」

こんな住宅街で防犯ブザー鳴らしたら、それこそ警察來ちゃう。

しかも酔っ払い2人にシラフの俺1人だと、間違いなく俺が捕まっちゃう。

2人に心配かけないよう、早く終わらせよう……。

安心させるように2人の頭をで、夕飯のあまりであるじゃがを用意し、白百合さんの部屋へ向かった。

「仲直りできるもんなら私だってしてーよぉー!! えーーーーん!!」

「おー、よしよし。今は私ので泣きなさい」

あ、思ったより早く仲直りさせられるかも。

続きが気になる方、【評価】と【ブクマ】と【いいね】をどうかお願いします!

下部の星マークで評価出來ますので!

☆☆☆☆☆→★★★★★

こうして頂くと泣いて喜びます!

    人が読んでいる<【書籍化決定】拾ったギャルをお世話したら、〇フレになったんだが。>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください