《【8/10書籍2巻発売】淑の鑑やめました。時を逆行した公爵令嬢は、わがままな妹に振り回されないよう格悪く生き延びます!》78、素直
‡
それから一ヶ月が過ぎた。
隣國ドーンフォルトがをきっかけにこちらに戦いを挑んでくるかもしれないとの心配は、ひとまず杞憂とされた。
かねてから悪評高い宰相と、その宰相が推していた第三王子が亡くなることで、國民からの支持が高い第二王子が頭角を表しているとのことだ。
第一王子がどこまで粘るかわからないが、今のところカハル王國に討ちる気配はないという。
大人しく養生した甲斐があったのか、私はようやくイリルを納得させられるくらい回復した。
いろいろとしなければいけないことも多かったが、まずはずっと心配してくださったリザ様とグレーテ様を招いてこじんまりとしたお茶會を開いた。
何も用事はないけれど、どうしてもお二人に會いたかったのだ。會って、とりとめのない話がしたかった。うぬぼれでなければ、リザ様もグレーテ様も同じように思ってくださるはずだ。
「クリスティナ様! お元気そうでよかったわ!」
予想は當たり、宮殿のロビーでリザ様は私に抱きつきながらそう言った。抱擁を返しながら私も答える。
Advertisement
「ご心配おかけしました」
グレーテ様も私をそっと抱擁してくださって言う。
「クリスティナ様、ご回復おめでとうございます」
「ありがとうございます、グレーテ様」
グレーテ様にお會いするのは卒業パーティ以來だった。あのときあの場所にいたグレーテ様はあえて何も聞かず、ただ健康を気遣う手紙ばかりくださった。
「クリスティナ様、公爵様のこと、お悔やみ申し上げます」
「私たちにできることあればなんでも言ってね」
「お二人とも、本當にありがとう」
表向き、父は病が原因で火事を起こして亡くなったことになっていた。
病で頭が朦朧としていた父は、こぼしたお酒に蝋燭の火を引火させてしまった、とのことだ。お兄様とイリル、そしてオキャランのお祖父様が盡力してくれた結果だと思う。
『聖なる者』を騙ったとされたミュリエルも、父の妄言に巻き込まれたとして、領地で謹慎することで決著が付いた。
……領地で數學は勉強できる?
驚いたことにミュリエルはそんなことを言った。だからお兄様は今、領地まで來てくれる家庭教師も探している。
Advertisement
私は気持ちを切り替えて、リザ様たちの先に立つ。
「行きましょう。今日は、フレイア様の提案で、宮廷の奧の庭園に席を設けたの」
「あら? でもフレイア様は?」
辺りを見回すリザ様に私は答える。
「私と一緒に部屋を出た途端、レイナン殿下に呼ばれて行ってしまって。すぐに戻るから絶対待ってて、との言伝をいただいているわ。それまで三人でお喋りしながら待ちましょう」
「それがいいわ」
「ぜひ!」
というわけで護衛に守られながら、私たちは奧の庭園に向かった。
‡
「晴れてよかったわ」
「本當! 紅葉と青空が綺麗」
ニシキギやアカカエデなど、紅葉する木ばかり集められている奧の庭園は、あたりを染めるくらい鮮やかな赤や黃に彩られていた。
一際背の高いアカカエデの梢がざわざわと揺れている。空は澄んでいるが、外でお茶會ができる季節はもうそろそろ終わりだ。すぐそこまで冬が來ている。
「クリスティナ様はこれからどうなさるの? いろいろとお忙しくなるのでは?」
グレーテ様がそう聞いてくださるのは、つい先日私が『聖なる者』だと公表されたからだろう。
できれば伏せておきたかったが、卒業パーティで守り石が飛んできたことや、陛下の病を王笏で治したことなど、にと念を押してもどこからかじわじわと広まってしまったのだ。
「何も変わらないわ……と言いたいとこだけど、そうね、し忙しくなりそう」
ギャラハー伯爵夫人はつい最近意識を取り戻した。だけど、「ドゥリスコル伯爵」と関わったすべての記憶が抜け落ちているらしい。
ただ、離縁を考えていたギャラハー伯爵が、夫人が以前のように戻ったのを見てしばらく様子を見ることにしたと聞いてしほっとした。
夫人だけではない。陛下のお世話をしていた侍のポリーや、サーシャ・マグゴナー令嬢とブリギット・ドムス子爵夫人もここ數ヶ月の記憶がないようだ。
それについては、イリルやレイナン様が詳しく足取りをたどっているがわからないことが多いらしい。ドゥリスコル伯爵に関わっていたと思われるが証拠がないのだ。
片付けなければならない問題は、それ以外にもいくつか殘されていた。
教會関係者がわざわざ私のところに來て、シーラ様のように私も修道院にるべきだ、そのを捧げるべきだと言ったのもそのひとつだ。
あまりにも強引な態度だったためイリルが、クリスティナの意思を無視して何を言っているんだと怒鳴り返したのも記憶に新しい。
それについてはイリルだけでなく、國王陛下も私の意思を尊重してくださったので事なきを得た。
けれど、これからもそういうことは起きるだろう。
「でも大丈夫」
私は心配そうに見つめる二人に向かって言った。
「一人じゃないもの」
二人とも力強く頷いた。
「そうね、その通りだわ」
「私たちもいるし、イリル様もいらっしゃるし」
「フレイア様も」
「……シェイマスもいますものね」
ん?
どさくさに紛れて何か惚気られたような。私が何か言う前に、リザ様が首を傾げた。
「あら? グレーテ様、クリスティナ様のお兄様とお知り合いなの?」
そういえばリザ様にはまだお兄様とグレーテ様のことを言っていなかった。私は助け舟を出そうと口を挾む。
「お知り合いというか、ねえ、グレーテ様」
こういう話が好きなリザ様はそれだけでピンと來た様子だ。
「お知り合いというか? なんですの?」
グレーテ様は恥ずかしそうに小さな聲で続けた。
「知り合いというか」
「というか?」
「私が申し上げるのも、おこがましいんですけど……私とシェイマスは」
「うんうん」
「友達です」
「ん?」
「え?」
リザ様が念を押す。
「お友達? ただの?」
「はい」
思わず私も質問した。
「でも卒業パーティのパートナーだったわよね? お互いの瞳ののアクセサリーをにつけて」
「あ、そうでしたわ」
グレーテ様は思い出したようにはにかんだ。
「私がドレスを持っていないのを心配してシェイマスは、アクセサリーまで用意してくださったの。お優しいわ」
あら?
私は判斷を委ねるようにリザ様を見た。リザ様は大を把握された様子で、これはダメだと言いたげに首を振っていた。私はため息をついた。
ーーお兄様、何をしていらっしゃるの!
多分、肝心なことをまだ言っていないのだ。
グレーテ様は元々下町出。瞳ののアクセサリーとか「そういうこと」にきっと疎いのだ。お兄様が気を回して上げなくては。お忙しいのはわかりますけど! 私がその忙しさに拍車をかけているのは自覚してますけど! タイミングも大事ですわよ!
私がそうやって遠隔でお兄様に嘆いていると、
「お待たせしました」
フレイア様が現れた。
「フレイア様!」
私たちは一斉にそちらを向く。と、フレイア様の隣によく知った緑の瞳を見つける。
「イリル? どうしてここに? 今日は會議じゃ」
「これのせいで會議どころじゃなくなった」
見るとイリルは、細長い木箱を持っていた。
「なんですか? それ」
フレイア様が苦笑する。
「一緒にこれを開けるところに立ち合いたいらしいんだけど、いいかしら?」
そう言われてもなんのことかわからない。フレイア様は説明する。
「さっきレイナンに呼ばれたのはこれが屆いたからなの。よりによってイリルのいるときに屆いたからレイナンも困っちゃって」
フレイア様は楽しむように笑った。
「クリスティナ、あなた宛の贈りよ。住所がわからなかったからここに屆いたのかしら」
「私宛?」
「うん、ここにちゃんと君の名前が」
イリルが子犬の顔をして、私に木箱を差し出した。確かに私宛になっている。差出人は……
「ローレンツ・フェーディンガー様?」
予想もしない相手だったので、つい大きな聲を出してしまった。
「え? ローレンツ?」
グレーテ様も驚いた聲を出す。ついでリザ様も。
「え! どういうこと? グレーテ様もクリスティナ様もローレンツ様とお知り合いなの?」
私はいいえ、と答える。
「知り合いといえば知り合いですが、あの演奏會でお會いしただけです」
グレーテ様も答える。いつになく低い聲で。
「私はローレンツの馴染なので、知り合いではあります……ほんと、懲りないんだから」
それを聞いたイリルは、子犬の顔から、渋く出過ぎたお茶を飲んだのを無理やり我慢しているような顔に変わった。
グレーテ様が慌てたように言う。
「僭越ながら、殿下、よろしいでしょうか」
イリルは頷く。グレーテ様は私とイリル、両方に視線を送って言った。
「一度だけ演奏會で會った。クリスティナ様から見たローレンツはそれがすべてです。ご安心ください」
「え、まさかなにか心配していたの? イリル」
私は心底驚いた。イリルは小さい聲で呟く。
「いや……まあ、なんていうか」
「だから言ったでしょう?」
フレイア様がイリルに言った。イリルが大きく息を吐いた。
「……わかった。じゃあ、これは君に。會議に戻るよ」
木箱を私に渡し、そのまま去ろうとするイリルを放っておけなくて、私は思わず聲をかけた。
「待って! イリル。これ開けてくださらない?」
「でもそれは君宛のだ」
「もうここまで來たら、みんなで見ましょうよ」
「いいのか?」
「宮殿に送るということはある程度人に見られてもいいんじゃないかしら」
わりと本気でそう思った私は、イリルだけでなくみんなの顔を見回して言った。
「だって、気にならない?」
その場にいた全員が頷いた。
じゃあ、とイリルが持っていた小さいナイフで用に木箱を開ける。木箱の中には円筒が一本っていた。開けると、パカッと小気味いい音が鳴り、中を見るとーー
「楽譜?」
手書きの楽譜がっていた。イリルがタイトルを見て複雑な顔をする。
「……クリスティナに捧げるセレナーデ」
フレイア様がリザ様と頷き合う。
「さすがローレンツ・フェーディンガーね。正面から來たわ」
「そうですね……凝りもせず」
グレーテ様がげんなりと呟く。
「どういうことですか?」
私が聞くとフレイア様が答えた。
「簡単にいえば音楽家流の文じゃないかしら」
「誰に?」
まさかと思って私は言う。フレイア様は目だけで笑う。
「それはもちろん、クリスティナでしょう」
「そんなの困ります。私にはイリルがいるのに」
言ってから自分で自分の言葉に顔を赤くしてしまった。
「あ、えっと、違う、違わないけど」
フレイア様が扇を取り出した。顔を隠してさっきよりも盛大に笑っているのだ。リザ様とグレーテ様は両手を合わせてこちらをキラキラした瞳で見つめている。イリルはといえば、突然上を向いてニシキギの枝を凝視していたが、
「だめだ……」
振り返って私の耳元で囁いた。
「どんどん素直になるクリスティナがかわいい……」
私は固まってけない。イリルは一人で納得したように頷いている。フレイア様の聲がする。
「同だけど、そろそろお茶會を始めましょうか」
「はい!」
リザ様たちが椅子に座る気配がした。テーブルの上のとりどりのお菓子たちが、手をばしてしそうに並んでいたのを思い出す。
でも私は耐えきれずにその場にしゃがみこんだ。
「クリスティナ? 大丈夫?」
イリルが心配そうに聲をかけてくれたけど、顔が熱いのはなかなか引きそうになかった。
「……大丈夫じゃない」
素直でかわいいなんて言われたことなかったから、衝撃が大きすぎたのだ。素直なのに、かわいいなんて!
「じゃあ、しばらく僕もこうしていよう」
なぜかイリルまで一緒にしゃがみこんだ。空を見上げる。
「いい天気だね」
どこかで、気持ち良さそうに鳴くウタツグミの聲が聞こえた。
・・・・・・・・・・・
皆様の応援のおかげで完結しました!
読了ありがとうございます。
もしよかったら、ブクマ、評価などれてくださったら勵みになりますので、よろしくお願いします。
さらに作者を「お気にり」に登録などしていただくと、勵みにターボがかかります……なにとぞよろしくお願いします。
※2022年2月14日 雙葉社さんMノベルスfより第1巻発売しました。イラストは月戸先生です!
もし良かったらお手に取っていただけたら嬉しいです!
コミカライズ企畫も進行中です!詳細決まりましたらまた活報告などでお知らせしますね!
【本編完結済】 拝啓勇者様。幼女に転生したので、もう國には戻れません! ~伝説の魔女は二度目の人生でも最強でした~ 【書籍発売中&コミカライズ企畫進行中】
【本編完結済】 2022年4月5日 ぶんか社BKブックスより書籍第1巻が発売になりました。続けて第2巻も9月5日に発売予定です。 また、コミカライズ企畫も進行中。 これもひとえに皆様の応援のおかげです。本當にありがとうございました。 低身長金髪ロリ魔女が暴れまくる成り上がりの物語。 元チート級魔女の生き殘りを賭けた戦いの記録。 212歳の最強魔女アニエスは、魔王討伐の最終決戦で深手を負って死にかける。 仲間を逃がすために自ら犠牲になったアニエスは転生魔法によって生き返りを図るが、なぜか転生先は三歳の幼女だった!? これまで魔法と王國のためだけに己の人生を捧げて來た、元最強魔女が歩む第二の人生とは。 見た目は幼女、中身は212歳。 ロリババアな魔女をめぐる様々な出來事と策略、陰謀、そして周囲の人間たちの思惑を描いていきます。 第一部「幼女期編」完結しました。 150話までお付き合いいただき、ありがとうございました。 第二部「少女期編」始まりました。 低身長童顔ロリ細身巨乳金髪ドリル縦ロールにクラスチェンジした、老害リタの橫暴ぶりを引き続きお楽しみください。 2021年9月28日 特集ページ「今日の一冊」に掲載されました。 書籍化&コミカライズ決まりました。 これもひとえに皆様の応援のおかげです。ありがとうございました。 2022年2月17日 書籍化に伴いまして、タイトルを変更しました。 舊タイトルは「ロリババアと愉快な仲間たち ――転生したら幼女だった!? 老害ロリ魔女無雙で生き殘る!! ぬぉー!!」です。 2022年2月23日 本編完結しました。 長らくのお付き合いに感謝いたします。ありがとうございました。 900萬PVありがとうございました。こうして書き続けられるのも、読者の皆様のおかげです。 この作品は「カクヨム」「ハーメルン」にも投稿しています。 ※本作品は「黒井ちくわ」の著作物であり、無斷転載、複製、改変等は禁止します。
8 112クリフエッジシリーズ第三部:「砲艦戦隊出撃せよ」
第1回HJネット小説大賞1次通過、第2回モーニングスター大賞 1次社長賞受賞作品の続編‼️ 銀河系ペルセウス腕にあるアルビオン王國は宿敵ゾンファ共和國により謀略を仕掛けられた。 新任の中尉であったクリフォードは敵の謀略により孤立した戦闘指揮所で見事に指揮を執り、二倍近い戦力の敵艦隊を撃破する。 この功績により殊勲十字勲章を受勲し、僅か六ヶ月で大尉に昇進した。 公私ともに充実した毎日を過ごしていたが、彼の知らぬところで様々な陰謀、謀略が行われようとしていた…… 平穏な時を過ごし、彼は少佐に昇進後、初めての指揮艦を手に入れた。それは“浮き砲臺”と揶揄される砲艦レディバード125號だった…… ゾンファは自由星系國家連合のヤシマに侵攻を開始した。 アルビオン王國はゾンファの野望を打ち砕くべく、艦隊を進発させる。その中にレディバードの姿もあった。 アルビオンとゾンファは覇権を競うべく、激しい艦隊戦を繰り広げる…… 登場人物(年齢はSE4517年7月1日時點) ・クリフォード・C・コリングウッド少佐:砲艦レディバード125號の艦長、23歳 ・バートラム・オーウェル大尉:同副長、31歳 ・マリカ・ヒュアード中尉:同戦術士兼情報士、25歳 ・ラッセル・ダルトン機関少尉:同機関長、48歳 ・ハワード・リンドグレーン大將:第3艦隊司令官、50歳 ・エルマー・マイヤーズ中佐:第4砲艦戦隊司令、33歳 ・グレン・サクストン大將:キャメロット防衛艦隊司令長官、53歳 ・アデル・ハース中將:同総參謀長、46歳 ・ジークフリード・エルフィンストーン大將:第9艦隊司令官、51歳 ・ウーサー・ノースブルック伯爵:財務卿、50歳 ・ヴィヴィアン:クリフォードの妻、21歳 ・リチャード・ジョン・コリングウッド男爵:クリフォードの父、46歳 (ゾンファ共和國) ・マオ・チーガイ上將:ジュンツェン方面軍司令長官、52歳 ・ティン・ユアン上將:ヤシマ方面軍司令長官、53歳 ・ティエン・シャオクアン:國家統一黨書記長、49歳 ・フー・シャオガン上將:元ジュンツェン方面軍司令長官、58歳 ・ホアン・ゴングゥル上將:ヤシマ解放艦隊司令官、53歳 ・フェイ・ツーロン準將:ジュンツェン防衛艦隊分艦隊司令 45歳 (ヤシマ) ・カズタダ・キムラ:キョクジツグループ會長、58歳 ・タロウ・サイトウ少將:ヤシマ防衛艦隊第二艦隊副司令官、45歳
8 118錬成七剣神(セブンスソード)
五年前に書いた作品です。未熟な部分があるかもしれませんがよろしくお願いします。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー それは最強を生み出す卵か、開けてはならない蠱毒壺の蓋だったのか。 異能の剣を持った七人を殺し合わせ最強を作り出す儀式、錬成七剣神(セブンスソード)に巻き込まれた主人公、剣島聖治。 友人たちと殺し合いを強要されるが、聖治は全員で生き殘ることを決意する。聖治は友人と香織先輩と一緒に他の対戦相手を探しにいった。 順調に仲間を増やしていく聖治たちだったが、最後の一人、魔堂(まどう)魔來名(まきな)によって仲間が殺されてしまう。 怒りに狂い復讐を誓う聖治だったが、それを香織先輩は止めた。なぜなら聖治と魔來名は前世で兄弟だった。 仲間のために戦う聖治、力を求める魔來名、そして二人の戦いを阻止する香織。 三人の思惑が交差し、錬成七剣神は思わぬ事態へと発展していく。 最強を生み出すために、七人の剣士が魂を震わす異能剣劇バトル、開始! 時を超えて繋がる絆が、新たな未來を作り出す――
8 177Lv.1なのにLv.MAXよりステ値が高いのはなんでですか? 〜転移特典のスキルがどれも神引き過ぎた件〜
全校集會で體育館に集まっていた人間達が全員異世界に召喚された!? おいおい冗談はよしてくれよ、俺はまだ、未消化のアニメや未受け取りのグッズを元の世界に殘してきてるんだ! え、魔王を全て倒したら元の世界に返してやる? いいよ、とっととやってやるよ! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 學校関係者全員が勇者召喚されたとある高校。 〜元の世界に殘してきた、あなたの大切な物の數だけ、代わりにチートスキルを付與します〜 神のその言葉通りに全員が、それぞれ本當に大切な所持品の數だけチート能力をもらうことになる。 全員がだいたい平均2〜4くらいしか付與出來なかったのだが、重度のコレクション癖のある速水映士だけは1000ものスキルを付與できることになっていて!? しかも最初に極運を引いたことで、後に付與されたスキルが超再生、超成長、更には全屬性特攻etc,etc……というあからさまに強そうな能力たち! 元の世界ではただのヲタクソ野郎である彼がこの世界では英雄! しかし、彼は英雄の座には興味を一切示さず!? 「魔王なんてサクッと全員倒してやる。俺には、さっさと地球に戻って未消化のアニメを消化するっていう使命が殘ってるからな!」 ギャグ要素強めな情緒不安定ヲタクソ野郎×チート能力の組み合わせによる、俺TUEEEE系異世界ファンタジー! ※小説家になろうにも投稿しています 《幕間》噓つきは○○の始まり、まで改稿済み 2018/3/16 1章完結 2018/6/7 2章完結 2018/6/7 「いや、タイトル詐欺じゃねぇか」と指摘を受けたため改題 第63部分より3章スタート 第2章まで完結済み 2月3日より、小説家になろうにて日刊ランキングに載せていただきました! 現在作者都合と病弱性により更新遅れ気味です。 《番外》は一定のテーマが當てられてます。以下テーマ。 2018バレンタイン→初めてのチョコ作りをするシルティス 2018ホワイトデー→理想の兄妹の図が出來上がるエイシルコンビ 2018エイプリルフール→策士な王女様と騙された勝気少女 ◇◇◇ ご不明な點がございましたらコメントかTwitterのDMにどうぞ 7/9 追記 公開しようと予約した一括投稿のうち最終話のみ、予約ではなく後悔にしてしまっていたので削除しました。 全體的な更新はまだ先になります。
8 156彼の名はドラキュラ~ルーマニア戦記~改訂版
大學の卒業旅行でルーマニアの史跡を訪れた俺はドラキュラの復活を目論むカルト宗教の男に殺されたはずだった……。しかし目覚めて見ればそこはなんと中世動亂の東歐。「ヴラド兄様……」えっ?もしかして俺ドラキュラですか??
8 85従妹に懐かれすぎてる件
昔から仲の良かった従妹が高校進學を機に一人暮らしの俺の家に住むことになった。 可愛い女の子と暮らせるなんて夢のようだ、と思ったのだが……。 「ゆうにぃ、おはようのキスは?」 俺の従妹は想像以上に懐いていました。 もはや同居じゃなくて同棲、ラブラブな新婚生活だよこれ……。 季節を追ってエピソードが繰り広げられていく日常アニメならぬ日常ラノベ! 甘々過ぎてちょっぴり危険な二人の生活を覗きに行きましょう! 2017/7/28-30 本日のノベルバ ランキングにて2位をいただきました!
8 136