《【最強の整備士】役立たずと言われたスキルメンテで俺は全てを、「魔改造」する!みんなの真の力を開放したら、世界最強パーティになっていた【書籍化決定!】》第12話 リリアとの夜

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リリアは素の上に、どこから引っ張り出したのか、俺のシャツを著ている。

アヤメのは著られなかったのかな?

リリアのはいまだにしだけ上気している。

まだお湯の溫かさが殘っているのかもしれない。

でもその割に、妙に顔が赤い。

「リリアはアヤメと一緒に寢るんだよな? どうしてここに?」

「アヤメさんは先に眠ってしまわれまして。

あの、しお話がしたいです。

フィーグさん、その、立っていらっしゃらないで、こちらに座っていただけませんか?」

リリアがし橫に移し、ちょんちょんとベッドにれここに座れと合図をした。

俺はリリアの隣に靜かに腰を下ろす。

そういえば、晝間のようなツンデレ的な口調がどこかに行っている。

もそれを忘れるくらい、張しているようだ。

石けんなど同じはずなのに、不思議とリリアから良い花の香りが漂ってきた。

次第に目が冴えてくるような気がする。

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著同然になると分かるけど、リリアは意外におっぱいがあるな……。

わになった太ももも妙に艶めかしく……って俺は何考えてるんだ。

はこれから共に戦うパーティの大切なメンバーなのだ。

そういう目で見てはならない。

俺はぶるぶると首を橫に振る。

「そ、それで話とは?」

「先ほどお話した依頼ですが、その、けて頂けますか?」

そういえばまだ正式な返事をしていなかった。

リリアが前所屬していたというパーティとの渉。ここでけないという選択肢は無い。

「分かった。依頼をけるよ

パーティーメンバーの悩みは皆で解決しないとな」

「フィーグさん……ありがとうございます!」

笑顔を見せ、俺に抱きついてくるリリア。

肩から溫もりが伝わり、さっきじた良い香りを強くじる。

長い髪のはさらさらで、しだけくすぐったい。

リリアは俺の太ももに手のひらを當てた。

らしい手のひらは肩に伝わる溫もりより熱かった。

さて、話は終わった。

後は寢るだけだが……リリアは部屋を出て行こうとしない。

「リリア、どうした? ゆっくり休んで、明日に備えよう」

俺はアヤメの部屋に戻って休むように促すものの、彼は出ていこうとしない。

そういえばさっきより、がより赤くなっているように見える。

合でも悪いのだろうか??

「大丈夫か? こんな時間だが、必要なら神を呼んで治癒をしないと」

「いえ……その、私には依頼の報酬を払うだけのお金が無いのです」

なんだ。そんなことか。

「気にしなくてもいい。俺とパーティを組んでくれるだけで十分だ。力を授けてもらったし、もう俺たちは仲間だ」

「フィーグさん……それでは私の気が済まなくて——」

リリアは俺を見上げる。

ドキドキというリリアの心臓の高鳴りが聞こえてきそうだ。

「え?」

リリアは突然、布団の中にると、俺のを引っ張った。

次に、腕枕をするように俺の頭を抱く。

適度なボリュームのがふくらみが顔に當たる。

それはらかく、暖かく、儚(はかな)げにもじた。

「リリア?」

「あの、男の人はこうするといいって本に書いてありました」

え? それ、どういう本なの?

リリアはツンデレだとかの知識を本で仕れているようだけど、大丈夫か?

俺を抱くリリアの力がきゅっと増し、顔がに押しつけられる。

心臓が高鳴った。

でも、リリアの鼓はそれ以上のようだ。

とくん、とくん……。

「フィ、フィーグさん」

「ハ、ハイ」

「こ、この後、どうする……のでしょう?

晝はなんともなかったのに、今はすごく恥ずかしいのですが」

どうするのかって聞かれても。

リリアの顔を見ると、きゅっと目を瞑(つむ)って一生懸命考えている様子だった。

晝に俺の前で服をいだ時と違い、張と戸いと恥ずかしさが伝わってくる。

「この件で何もしなくていい……さっき言ったけど重ねて言う。俺とパーティを組んでくれたこと、それだけで十分だ」

「でも……でも……それは私がお願いしたことです」

「俺は改造スキルという十分な報酬をもらった。気に病む必要は無いよ。

それに、いくらでも頼ってしい。ちょっと頼りないかもしれないけど」

「そんな……頼りないなんて……。

……フィーグさんっ……うっ……」

リリアの閉じた目から、ぽろぽろと水滴がこぼれる。

酷い目に合ってきたのだ。

この涙は辛いというより、もっと別の暖かいによるものかもしれない。

「今まで、頑張ってきたんだな」

「うう……フィーグさん……。私……わたし……

家族もみんな死んじゃって……ずっと一人で……。

こうやって誰かに縋れることが……嬉しくて」

リリアは、一族の滅亡を彼は目にしてきたのか。

俺の知らないところで一何が起きている?

リリアとはもうパーティの仲間だ。

せめて、涙が止まるときまで……。

俺はそっとリリアの背中に手を回し引き寄せる。

すると、リリアは俺のにぎゅっと抱きついてきた。

「うぅ……ひぐっ……ぐすん」

俺はリリアがしだけ、素直なを見せてくれるようになったことが嬉しかった。

々ありそうだ。これからしづつ聞いていこう。

寄せるの溫もりをじながら、俺は泣き続けるリリアの頭をずっとでていたのだった。

【作者からのお願い】

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