《【書籍化】ループ中のげられ令嬢だった私、今世は最強聖なうえに溺モードみたいです(WEB版)》6.今回も聖になりましたが、様子がおかしいです
「金」「せ、聖!」
周囲がどよめいたのがわかる。それが神殿の端まで広がるよりも早く、煌めきは石全まで行きわたった。そして煌々と神殿全を照らす。今日はいいお天気だけれど、それよりも眩い明るさで。
確かに、金の。
――だけれど、おかしい。過去4回のときにはこんなことはなかった。
「文字が……」
古代の神話文字が浮かび上がらないのだ。大神様も同じことを思っているのだろう。私の背後にまわって石を覗き込む。その瞬間。
パキッ。ビシッ。
「えっ?」
不穏な音がし始めたので私は後ずさる。とん、と大神様にぶつかってしまった。謝ろうと見上げた大神様はかわいそうなほどに驚愕の顔をしている。どういうこと、と石版のほうに視線を戻す。すると。
「割れるとは……!」
石は、々に砕け散っていた。
「ええっ?」
この世界に存在する聖は、『先見の聖』『戦いの聖』『癒しの聖』『穣の聖』の4種類。
そういえば、私は4回目までのループでこの聖4種類をコンプリートしている。
何の聖になるかは毎回違うので、魂に基づいたものではないのだろうな、と思っていた。つまり、もうこれ以上力は與えられないということ……?
「こんなことははじめてだ」
ええ、私もです。
とりあえず大神様に視線を合わせてから、想笑いを浮かべてみた。
◇
『後日、あらためて神殿に來るように』と言われた私は、一人で馬車に乗りスコールズ子爵家へと戻った。
一人になってしまったのは、私が『聖』になったのを見た継母が気絶したからだ。
継母を介抱するお父様とクリスティーナが同じ馬車に乗り、とっとと帰ってしまった。
私のことをしているといいつつ、いざとなるとあっさり継母と異母妹を選ぶお父様。
告げ口をすれば何とかなると思っていたこともあった。けれど、お父様は長いものに巻かれ、強いほうにひれ伏すタイプだった。
そうでなければ、娘を後妻に任せきりなんてありえない。數時間前の自分の淺はかさにため息をついて、別棟の自室へと戻る。寒い。
自分で暖爐に火をれ、ほつれた室著に著替えてブランケットにくるまる。今日はお父様が家にいるから薪は使い放題なはず。薪をぽんぽんと投げれて、火をどんどん燃やしていく。
「こんな生活にずっと耐えていた自分が信じられないわ……」
顔を上げると、窓越しに豪奢な馬車が敷地にってくるのが見えた。うちの馬車も華やかだけれど、それとは一線を畫す高貴さ。そして、紋章。
「マーティン様だわ」
ヘンダーソン伯爵家の嫡男、マーティン様は17歳。どの人生のときも私が生きていれば必ず婚約破棄をする最低な男である。
理由は決まって『クリスティーナと真実のを見つけた』。バリエーションのなさにも辟易する。
「一度目のときなんて、お父様を亡くして家を追い出された直後の私に婚約破棄を言い放つんだもの。結婚が葉わないのは當然だけれど、異母妹のほうが好き、とか言う次元じゃないと思うの。人間として最低よ」
人類の底辺に這いつくばる彼の顔を思い出していると、部屋のドアが叩かれた。
訪問者はいつも食事を運んでくれる使用人である。けれど、手元にはスープとパンがのったトレーがなくて、私は首を傾げた。
「何か用かしら」
「旦那様がお呼びです」
「ああ、マーティン様がいらっしゃったからね」
私の答えに使用人の表が強張る。きっと、この先の展開を想像しているのだろう。
彼が訪ねたのは、私ではなくて妹のクリスティーナなのだから。
じょっぱれアオモリの星 ~「何喋ってらんだがわがんねぇんだよ!」どギルドをぼんだされだ青森出身の魔導士、通訳兼相棒の新米回復術士と一緒ずてツートな無詠唱魔術で最強ば目指す~【角川S文庫より書籍化】
【2022年6月1日 本作が角川スニーカー文庫様より冬頃発売決定です!!】 「オーリン・ジョナゴールド君。悪いんだけど、今日づけでギルドを辭めてほしいの」 「わ――わのどごばまねんだすか!?」 巨大冒険者ギルド『イーストウィンド』の新米お茶汲み冒険者レジーナ・マイルズは、先輩であった中堅魔導士オーリン・ジョナゴールドがクビを言い渡される現場に遭遇する。 原因はオーリンの酷い訛り――何年経っても取れない訛り言葉では他の冒険者と意思疎通が取れず、パーティを危険に曬しかねないとのギルドマスター判斷だった。追放されることとなったオーリンは絶望し、意気消沈してイーストウィンドを出ていく。だがこの突然の追放劇の裏には、美貌のギルドマスター・マティルダの、なにか深い目論見があるようだった。 その後、ギルマス直々にオーリンへの隨行を命じられたレジーナは、クズスキルと言われていた【通訳】のスキルで、王都で唯一オーリンと意思疎通のできる人間となる。追放されたことを恨みに思い、腐って捨て鉢になるオーリンを必死になだめて勵ましているうちに、レジーナたちは同じイーストウィンドに所屬する評判の悪いS級冒険者・ヴァロンに絡まれてしまう。 小競り合いから激昂したヴァロンがレジーナを毆りつけようとした、その瞬間。 「【拒絶(マネ)】――」 オーリンの魔法が発動し、S級冒険者であるヴァロンを圧倒し始める。それは凄まじい研鑽を積んだ大魔導士でなければ扱うことの出來ない絶技・無詠唱魔法だった。何が起こっているの? この人は一體――!? 驚いているレジーナの前で、オーリンの非常識的かつ超人的な魔法が次々と炸裂し始めて――。 「アオモリの星コさなる」と心に決めて仮想世界アオモリから都會に出てきた、ズーズー弁丸出しで何言ってるかわからない田舎者青年魔導士と、クズスキル【通訳】で彼のパートナー兼通訳を務める都會系新米回復術士の、ギルドを追い出されてから始まるノレソレ痛快なみちのく冒険ファンタジー。
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