《【書籍化&コミカライズ化】婚約破棄された飯炊き令嬢の私は冷酷公爵と専屬契約しました~ですが胃袋を摑んだ結果、冷たかった公爵様がどんどん優しくなっています~》第39話:公爵様が手料理を作ってくださいました
「公爵様はああ見えて、力があるんですね。僕もあのようなことが、サラッとできるようになりたいです」
「メルフィーちゃんを、ひょいひょいと抱えていたっけ。それも、とっても大事そうに」
「まるで、小鳥を持つようだったね。アタイはずっとドキドキしていたよ」
『メルフィーは、まるで本の姫様みたいだったぞ。だとすると、ルークは王子様ってことだな』
“お姫様抱っこ”事件は、しっかりみんなも見ていたらしい。
後日、ニヤニヤしながらからかわれた。
「もう、忘れてください。思い出すたびに、恥ずかしくなるんですから」
「『まぁまぁ、そう言わずに』」
結局、みんなが忘れてくれることは一度もなかった。
そして、王様たちにはたまにお料理を振舞っている。
いつも喜んでくれて、私は嬉しかった。
「メルフィー、今から私がキッチンを使う」
そんなある日、ルーク様が突然言ってきた。
ルーク様がキッチンを使う……。
私はとても驚いてしまった。
「ど、どうしてですか?」
「どうしてって……料理をするに決まっているだろう」
ルーク様が料理をなさるなんて、今までなかったのに。
「ですが、そろそろルーク様のお夕食を作ろうと思っていまして、今からキッチンを使おうかと……」
「いや、それには及ばない。君は私の食事を作らなくていいんだ」
作らなくていい?
え、なんでだろう。
料理を斷られたのは、初めてのことだ。
今日は外で食べてきたのかな?
とそこで、私はとても恐ろしいことに気がついてしまった。
ま、まさか……。
「も、もしかして、私はもう用済みだから出て行けってことですか!? 申し訳ありません、どうかそれだけは! 至らない點があったら、今すぐに直します! ですから、あともうしだけここに……!」
「違う! だから、どうしていつもそうなるんだ!」
「で、でしたら、なぜ……?」
あいにくと、私にはその理由がよくわからなかった。
今日から自炊なさるってこと?
ルーク様はゴホンと咳払いすると、顔を真っ赤にしながら言ってきた。
「今日は私が……メルフィーに料理を振る舞う」
その言葉を聞いて、私はさらに驚いた。
「ルーク様が、私にお料理を作ってくださるのですか?」
「だから、そう言っているだろうに」
ルーク様は呆れたような顔をしている。
「で、ですが、どうして……? ルーク様に作っていただくわけには……」
「いや、いいんだ。いつもメルフィーに作ってもらっているからな。たまには、私に作らせてくれ」
「ルーク様が手料理を振舞ってくださるなんて……私、とても嬉しいです!」
私は期待を込めた目で、ルーク様を見る。
こんなに心が高ぶったのは初めてだ。
見ているだけなのに、ルーク様はドキマギしている。
「そ、そんな目で見るんじゃない、メルフィー」
「ルーク様のお料理は、おいしいに決まっています!」
「ま、まぁ、あまり期待しないでくれ」
ルーク様の手料理かぁ。
初めていただくなぁ。
どんなお料理が出てくるのか、私はワクワクする。
そのとき、私は気づいた。
もしかして、ルーク様も同じような気持ちだったのかな。
「絶対にってくるな」
ギロリと睨むと、ルーク様はキッチンに閉じこもってしまった。
「あんなに怖い顔しなくてもいいのに……」
さっく、ドンガラガッシャンと、もの凄い音がする。
「うわっ、あちっ!」とかいう、ルーク様の聲も聞こえてきた。
だ、大丈夫かしら?
でも、絶対にるなと言われた以上、ここにいるしかなかった。
ドキドキしながら食堂で待っていると、エルダさんたちがやってきた。
「公爵様がお料理をなさるなんて、今まで一度もなかったよ」
「僕もこれが現実なのか夢なのか、わからないくらいです」
「まさか、公爵様が自分で作られるなんて……」
みんなは、ひたすらに驚いていた。
ルフェリンさんも、窓から顔を覗かせている。
『すごいじゃないか、メルフィー。ルークの手料理なんて、俺も食べたことがない。というか、アイツって料理できるんだな』
「私へのお禮って言ってくれてました」
『お禮に手料理か。アイツが作るなんて、メルフィーのことをよっぽど大切に想っているってことだな』
ルーク様は、いったいどんなものを作ってくれるのかな。
私は心がウキウキしてきた。
こうやってお料理を待てるなんて、私は幸せね。
「最近、公爵様がコソコソしていたと思ったら、この日のために準備していたんですね」
「まさか、メルフィーちゃんのご飯を作るためとは思わなかったけど」
「市場でも公爵様の目撃報が多発してたのさ」
私は気づかなかったけど、予兆があったみたいだ。
とそこで、ルフェリンさんがコッソリ話してきた。
『アイツはいつも、メルフィーの料理をメモしていたんだぞ』
「え、ルーク様が……?」
『の日課さ』
やがて、ルーク様がキッチンから出てきた。
クローシュを乗せたお皿を持っている。
「待たせたな」
気がついたときには、エルダさんたちはいなくなっていた。
気を利かせてくれたみたいだ。
「す、すごい……おいしそうです」
「一応、今の私の持てる力を全て使って作ったものだ」
いつも冷靜なルーク様が、ドキドキしているのが伝わってきた。
もしかして、私も初めてルーク様にご飯を出したとき、こんなじだったのかな。
「メルフィー。私の手料理を……食べてくれるか?」
ルーク様は張した面持ちで、お皿を並べた。
こんなルーク様のお顔は、初めてだ。
もちろん、答えは決まっている。
「はい、喜んで食べさせていただきます!」
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