《【完結】処刑された聖は死霊となって舞い戻る【書籍化】》生きるとは、戦うことである!
(生きるとは、戦うことである!)
だからごめんね、お仲間のゴーストさん。ケラケラ笑ってて楽しそうなところ悪いけど、お腹すいちゃったの。
これでも生前は『爭いは何も生みません』とかしたり顔で言ってたんだけど、魔になってみると分かる。戦わないと死ぬのだ。
ホーリーレイで弱らせたゴーストを吸収してお腹を満たす。うん、味しい。
魂の味は相手によって違うんだけど、ゴーストは今まで食べた中で一番味しい。ワーストはスケルトン。
通りすがりのゴーストに舌鼓を打つけど、ゴズメズからは目を離さない。もう半日ほど歩いているのに、まだ本拠地に著かないのだ。結構遠いね。
に隠れながらゆっくり追いかけてるから、尾行はバレていない。不死の森ではスケルトンやゴーストは珍しくないから、気にしていないのかもしれない。
この森はアンデッド系の魔がたくさんいるのだ。ファンゲイルはアンデッド系の魔を生み出す『魔王』らしい。私がヒトダマとして生まれたのも、彼のの影響なんだろうね。
魔を生み出す魔を『魔王』と呼び、ファンゲイルは『不死の魔王』と呼ばれている。アンデッド系の魔を創り出すだけでなく、彼自もアンデッドで死ぬことがないらしい。
(そういえば、ゴズメズもアンデッドなのかな? そんな風には見えないけどなー)
ちょっと気になったので、神託を使ってみる。
『お告げ
種族名:不明
種族スキル:不明』
(ありゃ、だめだった)
試しにゴズを対象としてみたけれど、多分高位の魔はスキルを跳ね返せるのかな。
私は初めてだけど、レイニーさんにそんな話を聞いたことがある。
ちなみにメズに使わなかったのは、スキルが掛けられたことを気取られる可能があったからだ。神託には獨特の抵抗があるらしく、分かる人は分かる。ゴズは鈍そうだからきっと大丈夫!
(お、あそこかな?)
景が変わらない森を歩き続け、見えてきたのは大きな砦だ。石造りの堅牢な作りで、苔やツルに覆われている。
その昔、ここが王國の領土だった時に建てられたもので、國境の警備や哨戒のための兵が拠點としていた場所だ。ファンゲイルの侵攻によって陥落し、そのまま奪われてしまった。
そもそも、この森はもともとアンデッドが闊歩する危険な領域ではなかった。
自然の実りとたちで溢れる、かな大地だったのだ。しかしファンゲイルが拠點としてから、常に薄暗く気な空気が立ち込め始めた。
「やっと著きおったか」
「ゴズとメズである。ヒトダマの回収から戻った」
「カタカタ」
剣と盾を構え、金の兜を被ったスケルトンが顎を鳴らして門を開けた。
その辺に転がっているスケルトンとは明らかに格が違う。骨も一つ一つがいぶし銀のように鈍く輝いていて、背筋をピンとばしている。
その門番がぺこぺこしてるから、ゴズメズはやっぱり位が高そうだ。
さて、どうやってろうかな。
(んん? 結構みんな普通にっていくね)
ゴズメズを遠目で見送ってしばらく門を観察していると、時折中にっていく魔たちがいた。
彼らのような話す魔でなくとも、普通のスケルトンやゴーストも門を通過していく。
門番スケルトンは格下に対しては気さくなじで手を上げて門を開ける。結構かだ。スケルトンやゴーストは特に反応せず、靜かにっていった。
(私も普通のゴーストのフリしてろう!)
一人で行く勇気はなかったので、一匹のゴーストがゆらゆらと砦に向かうのに合わせてついていった。
ゴーストたちもヒトダマと同じく、私みたいに意思がはっきりしているわけではない。でもちょっとは頭が働くみたいで、ふらふらしてるけどしっかりと門に向かっていく。
(怪しまれないようにきを真似して……っと)
真っすぐ飛んでいけたら早いのに、じれったい思いをしてようやくたどり著く。
「けら!」
「カタカタ」
おお、近くで聞くとちょこっと挨拶してた!
私もそれやりたい。
「カタカタ」
「あはは!」
(いえーい)
門番スケルトンが気に手を上げてきたので、手と呼ぶには寂しい小さな突起を突き出して、ハイタッチした。れないけど大切なのは気持ちだ。
どことなく呆気に取られた表をした気がするけど、気にしない。
私はついに『不死の魔王』ファンゲイルのアジトに足を踏みれた。
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